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平成の東京12の貌、を読んだ。

東京という街が好きだ。

服部文祥さんの著作を探していて出会った1冊。

昭和から平成にかけて東京の街は大きく変貌した。街が生まれ変われば人も変わる。この50年間で東京人たちの意識や生活はどのように変化したのか。気鋭のノンフィクション作家らが描く東京の人々にまつわる12の物語。

オリンピックの件もあってか、最近は東京にまつわる書籍を多く読んでいる気がする。以前から、東京という街には深く興味を抱いていた。母が東京都のど真ん中、中央区の出身だったということもあるだろう。

幼少期は横浜に住んでいたが、東京の祖父母宅に遊びに行くことが多々あった。東京都民ではなく隣接する神奈川県民であったことから、東京を客観的に体験することとなり、結果的に深く記憶に刻み込まれたのかもしれない。

東京から帰る時。車窓から見えた首都高川崎線近くの工業地帯。プラントの電飾がなんとも言えない不思議な雰囲気を醸し出し、近未来的な様相に興奮していたのを思い出す。夜景好きはここから始まったのかもしれない。

夜景といえば大好きな写真家、佐藤信太郎さんの写真集。ヴィジュアルだけではなく地理学的または歴史学的な見解に基づく撮影、構図、編集、本当に素晴らしい。

路上でも上空でもない非常階段という場所からまなざす、東京の光と闇。
皇居や丸の内、大手町などの中心部や、東京東部の夜景に垣間見える、江戸との連続性とは?

併読を推奨したい作品も紹介しておこう。

なんやかんや言われても、東京は非常に魅力のある街だ。余談だが、東京スカイツリーよりも、断然東京タワーの方が好きだ。きっと、共感いただける人もいるだろう。週末、こころ安らかにお過ごしください。

読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。