見出し画像

Spotifyを、読んだ。

新しいコンテンツ王国の誕生、ダニエル・エクの極秘の素顔を明かす。

普段何気なく使っているアプリ(サービス)の出自を改めて知り、驚くこと多々あった。まずはこの手のテクノロジー・サービス=アメリカ生まれというステレオタイプは時代遅れだということ。

帯にもある通りに、当事業はスウェーデンで生まれている。興奮気味に奥様(あえて敬称)に伝えていたら、隣で聞いていた息子から「マイクラもスウェーデンだよ」と指摘いただき、北欧マジで凄いなと思った次第。それだけでも拝読した意味はあるかもしれない。

400pにわたる本著で述べられていたのは、サービスの誕生から現在の成功(まだ発展途上だとは思うが)に至るまでのストーリー。自分が期待していた「このサービスから通じて生まれた新たな生活の価値が何であったのか」については迫りきれていない。そこは少し肩透かしだったかもしれない。

ただ本著で通じて圧倒されたのは、彼らの事業への執着と技術力の高さ。このあたりは日本国内であれば藤田晋氏が先頭を切って日々成長するサイバーエージェント社の事業と重なった。そういえば彼らも「緑の会社」だった。

音楽という普遍的なコンテンツで勝負を挑み、巨人アップルとも対峙できるようになった彼らには手放しで惜しみない称賛を送りたい。いつも思うのは、やはり「好きだから」に勝てるものは無いのだろうな、ということ。

儲かりそうだから、ちょっとカジってみる。それで飽きて失敗して直ぐに止める。その繰り返しで果たして何が見えるのだろうかと思う。

それ意味があるの?と言われても「好きだからやってます」がいつか、日の目を見ることを疑わない。好きは凄い、強い。

あなたには本当に好きなものがありますか?


読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。