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08_食べた物と聞いた言葉

学年通信の裏にこっそりと書いているコラム。 うれしいことに好評なので、noteにもこっそり投稿してみます。


「きょうね、ほいくえんで、〇〇したんばい」

入園してしばらくたったある日、わが子の話し方に違和感をおぼえました。
普段なら「〇〇したんよー」というはずだからです。

おそらく、周りの大人や保育園のお友達の話し方を聞いているのでしょう。聞き慣れない歌を口ずさむのも、きっと同じ。保育園などでインプットしたことを家でアウトプットしているんでしょうね。

例えば、「ヤバい」「エグい」…少し古いですが「チョー〇〇」という表現。
ある時点を境に多くの人が使いはじめましたよね?これも、聞くようになったから使うようになったのではないでしょうか?

方言や歌ならかわいいのですが、人を傷つけるような言葉だとドキッとします。

私たちの体は食べてきたものでできてきます。
心は聞いてきた言葉、使ってきた言葉でできてきます。

親としては「冷たい言葉」よりも「温かい言葉」の中で育ってほしいと思いますし、「温かい言葉」をつかえる人に育ってほしいと思います。

また、子どもは(大人も)「ダメだ」「無理だ」と聞かされていると「自分はダメだ」「どうせ無理」と思い込んでしまいます。「自己肯定感が下がる」というやつですね。
自己肯定感が下がると、実力を発揮できなかったり意欲が下がったりすると言われています(ゴーレム効果)

逆に、「いいね!」「だったらこうすれば?」「あなたならできる」と言われると、すくなくとも自己肯定感は下がりにくく、むしろ前向きになってパフォーマンスが上がることだってあります(ピグマリオン効果)

健康診断の結果を見て、「揚げ物減らそう」「塩分減らそう」と食べ物に気を遣うように、言葉にも気を遣いたいものです。

ある日、保育園の先生から「お父さん、この前〇〇したんでしょー?」と話しかけられました。

ヤバい…家でインプットしたことも保育園でアウトプットしているんだった。他にどんなこと話してるんだろう…チョー気になる…。

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