コーチングと無意識

◆心が開くとは、どういうことか

人間は、安心安全を感じたときに無限の想像力を発揮する
ポイント→「安全の確保」と「興味関心を持てるかどうか」

プログラム(鎧)が強固な時に人間は心を閉ざす
プログラム(鎧)が緩んでいるな時は人間は心を開く

競争の場→緊張
承認してくれる→リラックス

人間は、防御的になると自分の価値観に固執する
それが緩むと普段受け入れられないことも受け入れることができる

良いコーチングの条件は、クライアントが心を開いている状態

◆クライアントの心を開く方法

結論 コーチが心を開くこと

心を開くかどうかを決めるのは、無意識
クライアントが約束の時間に遅れる
→コーチは、内面の怒りを見せないように平等を装う
しかし、怒りのエネルギーは、クライアントに伝わる

◆コーチの内面がクライアントに伝わる仕組み

意識の2万倍の力が無意識にはある

コーチが内面で隠していることも無意識レベルでは、相手に伝わる
それによりクライアントの心は、閉じ気味になる
人間の感情は、良いことでも悪いことでも発散させるようになっている

◆相手の発散するエネルギーを感じる

怒りが大きければ大きいほど意思の力(意識の力)だけでは、抑えられない
どんなに我慢していても必ず外面に表れる

質の高いコーチングを行うには、見る力、聞く力だけでなく感じる力(身体感覚)も相手の内面を察知するため高めなければならない

◆ペーシングとは

相手に対して敵意を持つと相手のプログラムは、それを危険だと判断して心を閉ざしてしまう
クライアントに心を開いてもらうためには、相手から見て、あなたが安心安全であるかどうかが大切である

クライアントの世界観を尊重→ペーシング(同調)

ラポール・・・無意識レベルでお互いの心が開かれている

テクニックが重要ではなく、もっと根本的に大切なことがある
それが安心安全の提供
→相手に幸せになってもらいたいという暖かい心

◆安心・安全とは

人間は、慣れ親しんでいるときに「安全・安心」を感じる
→「よくわかっている」から

わからないという状態は、コントロールできない
→人間は恐れる
   ↓
「早く打ち解けたい」互いに互いを知り合うことで安心 
or
「引きこもりたい」一人の世界に閉じこもることで安全
真逆の行動だがどちらも「安心安全」を確保している

多様に見える人間の行動も万人共通のシンプルな動機
によって引き起こされている 

◆ペーシングの基本

安心・安全を提供するのに無数のバリエーションがある

相手をよく観察し、相手が大事にしていることに気づかなければならない
何でも良いので相手と自分に共通しているものを見つけてその話題で話す
→ラポールができる

共通点を見つけて「わかっている」状態
「安全・安心」を提供することでラポールが作られている

◆ペーシングの実践のコツ

セッションの最中に心がけることは、相手のペースを尊重すること
(どんなにユニークな発想でも否定しない)

受け入れがたい価値観でも脱同一化して相手を理解する努力をする

「幸せな感情(内面)」→「リラックスした姿勢で柔和な表情(=外面)」

内面と外面は連動している
「外面」→「内面」の連動もある

うまくいっていないときにうまくいっているフリをするとうまくいく
例 うつの人をクラブに連れて行ったら症状がなくなった

外面の特徴「ジェスチャー」「呼吸」「視線」「話すスピード」「声のトーン」「声の大きさ」などがある

◆無意識で察知している情報に気づく

無意識は、同時に多数の焦点を持っている

☆価値観に気づく力を高める

ペーシングの基本・・・相手を尊重することでそれは、相手のプログラムを尊重することになる

「相手の身体反応」だけでなく「相手が使った言葉」の役立つ

例)「この職場はもっと開放的な方がいい」
         ↓
自由に伸び伸び働きたい

☆気づくと力を高めるトレーニング
誰かと話した後に1分程度
「相手が使った言葉」や「自分が使った言葉への相手の反応」から大切にしていることを考える

◆ペーシングを上達させる

ペーシング上達のために必要な2つのこと
①クライアントの外面に現れる微細な情報に気づけるようになる(意識化)②同時に2つ以上のことにペーシングできるようになること

車の運転のように人間は、複数の動作を同時にできるようになること
コーチング上達には、「五感の鋭敏性」が大切

無意識は、「インパクト(強度)」と「繰り返し(回数)」によってプログラムを身に付けてきた

「犬に噛まれる」 →インパクト
繰り返し両親に言われる→繰り返し

五感のレベルアップは、繰り返しを使う
「毎日、五感に意識を向ける」だけで上達する

◆五感の力を鍛えるとは

「気づく」→「意識化」すること
「意識化」する→そこに「意識(焦点)」向けること

これまで以上に五感に意識を向けることを続けるだけでこれまで察知していなかったことも見たり聞いたりできるようになる

私達は、「ヒマワリはこういう物」「犬は怖いもの」などとフィルターを被せて世界を見ているためしっかり五感を使えていない

五感の力を鍛える方法

世界をありのまま見るためには
①「しっかり意識して見る」と決めて見る
→これができる人は、「人間はありのままに世界を見ていない」と思える人

②「人間は、いつも過去の記憶にとらわれたものの見方をしているということを意識して生きる」
「過去の記憶にとらわれずに見ようと意識すること」

A)目の位置、顔の向き
B)呼吸・・・「深いか浅いか」「肩で息をしているかお腹で息をしているか」
C)顔の筋肉の緊張
D)皮膚の色
E)唇の「色」と「形」
F)姿勢
G)わずかな動き(手の揺れや握った手の力の入れ具合など)
H)声の調子(クライアントが話している場合)

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