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部活。あの頃。 無我の境地(テニヌの王子様風)

こんにちは!

突然ですが本日は、ちょっと昔の話をしてみたいと思います。

ビジネス系の話とは少し逸れているんですが、暇つぶし程度に聞いていただければなと思います。



そう、あれは中学の頃。

私には小学生の時から少しやっていたスポーツがありまして、なんだかんだで中1から僕は団体戦のメンバーでした。

田舎の学校なので部員数は1から3年で合計30いるかなぁとゆうところ。

その中のまあ4番手くらいだったわけですねー。

今思えばあの時の三年生の気持ち、、、。

あの時は何にも考えてなかったな。

実力主義の個人競技の団体戦なので当たり前の様に、夏の県予選のメンバーに。

そして、初めての夏の大会、

初戦、なんと一番手起用。w

今思えば、コーチ鬼か!?と言いたくなります。w

緊張マックス。ベンチには負ければ最後になるかもしれない三年生。相手は県内屈指のヤンキー校w

僕の相手はそのヤンキー校の一番手と思われる背の高い ここではノッポとでも呼んでおきましょうか。

そのノッポ。対戦前の握手を交わす場で、一年のくせに出しゃばってんじゃねーぞコラ。と

まるで、テニヌの王子様 にでも出てきそうな言葉を吐いて試合がスタート。

ちなみに僕びびる。

あれよあれよと1ゲームとられ2ゲームとられ。

その後2ゲーム取って追いついたとき、事件は起こる。

ボールがインかはたまたアウトか。微妙な場面のこと。(そろそろ競技がわかった人いるはず)

それは紛れもなくアウトであった、確かにその場面の一点は重かった。

ノッポは入ってんだよ。オメーどこみてんだよ。と一言。

いや、コートはこちら側。あなたより見えますよ。と言った瞬間相手側に点が入った。

そう、この競技は相互審判なのである。

*相互審判・・お互いのチームの1人を毎試合毎に交互に出し合い審判をする方法。


審判のヤンキーもニヤニヤしながら見ているノッポもだ、これはしてやられたと思いながら。

誤審とも言えるこのもやもやもあり試合に負けた。


デビュー戦で大敗、しかも一回戦で。

実はうちの学校はなんだかんだ強く、昨年度ベスト8のシード校だったのだ。

この後その日残りの試合は起用されなかった。


チームは明日へ駒を進め、二日目初戦を勝ちベスト4決定戦になった。

もう僕は試合にでられないだろうと思っていたその時。

コーチからお前は一番起用だアップしてこい。

と言われた。

あまりにも意外すぎてびっくりする、が何故か初戦の負けで吹っ切れていた僕は無心でアップをした。

そして試合、相手は昨年準優勝。

キャプテンは三年生、昨年の個人戦ベスト4。

もちろん、僕の先輩でも敵わない相手である。

もちろん敵の主将は一番手起用。

僕の先輩からは、まあ頑張ってこいよw とまるで捨て試合のように言われた。

その時の僕は無心だった。怒りもせず、試合に出れた嬉しさでもなく、捨て試合だからと言う諦めでもなく、無心。

だからあの時の数十分が空っぽなのだ。


おそらくこの経験をすることは多くのスポーツ選手にはないだろう。

試合開始前の握手を握手を交わしたときその後

別に頭を使って戦略を練った訳でもなく、相手の選手の苦手コースを調べてきた訳でもなく

ただただ楽しくボールを打ち返す。

ボールがくる場所がわかる、とゆうかスローに見えるような感覚。

相手は昨年度ベスト4、遅いわけないのだが、、


あの時の感覚だけは忘れない。何だったんだろう。ふわふわした感覚、体感だと2、3分だった。

そのためか僕はマッチポイントをとった後まだ続けようとしていたみたいだw


終わってみてみれば、試合は圧倒的に勝っていた。

1ゲームすら落とさずストレート勝利。

そのときの驚くべきは、汗をひとつもかいてないこと。


ベンチに帰るとみんながヒキ気味、w

まあよくわからんけどやったな!と先輩。

ちなみに、この大会で他校から○○キラー(ベスト4の人)と二つ名が付いた。


一番を取ったものの接戦の末チームは敗退。

一年目の夏は終わった。


あれは、故意には入れない領域。

後にも先にもあの感覚を感じることはなかった。




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