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東京オリンピック2021

先日、「東京オリンピック2020」の一年程度延期が決定した。中止でなく、延期になり、ホッとした業界も多い事だろう。

新型コロナウイルス拡大に伴い、日本だけでなく、世界的に観光需要が落ち込んでいる事は、ニュース等で大々的に報道されている。

そして、観光・旅行業界ではオリンピックを目の前にし、海外からの個人旅行需要(インバウンド)をどうやって取り込むかが課題である。

2013年 東京オリンピック開催が決定した瞬間は、今でも鮮明に覚えている。それに伴い、日本に訪れる外国人旅行者が増加した事は、確かであろう。

私も、約2年前まで、首都圏の某ターミナル駅で駅係員として勤務していたので、外国人旅行者の増加を日々実感した。旅行先は、西日本では京都や大阪、東日本では日光や東京など、いわゆる代表的な観光資源都市に限定されていた。

●2019訪日旅行(インバウンド)人気都道府県ランキング1位

では、私が住む、新潟県が1位を獲得した。

1位を獲得した事は、新潟県民にとって嬉しく、誇らしい事である。

外国人旅行者の増加と共に、このランキングに恥じぬように、観光・旅行業界は「団体旅行から個人旅行へ」という流れが、これからは必要不可欠である。

インターネット商品や大手旅行会社には造る事の出来ない、地域独自の文化や産業の体験・交流などを重視した旅行商品、いわゆる「地域体験・交流型旅行商品に対するニーズ」が高まっている。

いかに首都圏や観光資源都市に留まらず、外国人旅行者をいかに地方都市に取り込むかが、 地域振興・地域活性化の成否の鍵を握っており、課題である。

しかし、広い新潟県は「地域限定」「季節限定」という点が大きな課題点である。

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●地域限定(首都圏からの上越・北陸新幹線の利便性)

南魚沼・湯沢エリアは、上越新幹線を利用すれば、東京から1時間強で到着し、駅直結のスキー場もあり、交通の利便性が非常に良い。また、妙高エリアも北陸新幹線は開業後は新しい観光・宿泊施設もオープンし、積極的に力を入れている。そして、共通する事は「冬」「雪」と言う言葉が思い付くだろう。

●季節限定(ウィンタースポーツ・花火・ライブ)

「冬」「雪」。いわゆる「ウィンタースポーツ」は、新潟県に切っても切り離せない。7月は湯沢町苗場で行われる「フジロック」。8月は長岡市で行われる「長岡大花火大会」。これらは毎年、日本・世界中から観光客が訪れる大型イベントだ。

●消費者のニーズと多様な旅行商品の提供・発案

確かに、交通の利便性・首都圏からの距離を考えれば、先ほど述べた地域に止まる事は、やむを得ないだろう。周辺は、魅力的な代表的な観光地もたくさんある。

越後湯沢駅から新潟駅までは、新幹線で1時間もあれば到着する距離。新潟駅から新潟県最北端の村上市までは特急を利用し、更に1時間。また、新潟市からは佐渡へ向かう事もでき、ジェットフォイルで1時間程だ。

いかに広い新潟県内の他の地域を知ってもらい、更に発信する事で、通年、観光客を迎え、整える体勢が早急に必要であると感じる。

首都圏や観光資源都市だけでなく、地方都市にしか提供出来ない観光資源・魅力の発信、地方都市にしか出来ない関係各位の横の繋がりを大切にし、新しい旅行商品を企画する。

それこそが、地域の観光資源・魅力を生かして発信し、「消費者のニーズに合った多様な旅行商品の提供・発案が提供可能になる」と私は思う。

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