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チームに欠かせない存在

こんにちは。

戸次健太です。@kenta_bcn

今回はホペイロについて書きたいと思います。

ホペイロとは?

ホペイロとは、ポルトガル語の「Roupeiro(用具係)」のことで、「Roupa(洋服)を扱う人」というところからきていると言われています。
日本ではエキップメント・マネージャーと呼ぶこともあるようです。

世界的に見ればホペイロの存在は当たり前になってきていますが、Jリーグではプロのホペイロとして活動している方はまだまだ少ないようです、少し前にマリノスやグランパスのホペイロの方を特集している番組を拝見しましたが、日本のサッカー界ではホペイロの重要度や認知度がまだまだ足りないように感じました。

では、ホペイロとは一体何をする人なのでしょうか?

実際にホペイロの方が仰っていた内容をいくつかあげてみたいと思います。

・試合、練習での選手のスパイクの管理
・練習道具の管理
・練習着、ユニフォームの洗濯・管理
・遠征に向けての用具の準備・管理
・飲料水や軽食の準備・管理

ざっとあげるとこのような感じです、一見簡単に見えるような作業かもしれませんが、プロのサッカー選手はスパイクの形や状態、また天候にとても敏感でちょっとした事がその日のプレーに影響を与えたりするのでスパイクや用具の管理、準備には細心の注意を払いながら行わなければなりませんし、遠征の準備などは莫大な量のユニフォームや練習着を準備することになります。

それが毎日続くと思うととても楽な仕事では無いですよね。

ホペイロのもう1つの役割

皆さんはマンチェスター・シティでホペイロをしているブランドン・アシュトン氏をご存知でしょうか?

Amazonプライムのマンチェスター・シティに密着したドキュメンタリーで彼の姿が移され少し話題になったのでご存知の方も多いかもしれません。

ドキュメンタリーに映っていた彼の姿というものは、ホペイロのもう1つの役割をよく考えさせられるものでした。

ホペイロというのはスタッフの一員ではありますが基本的には練習や試合中に選手に指示を与えたり、練習をオーガナイズする事はありません。※チームによってはあるかもしれません

あくまで選手・スタッフが練習や試合に集中出来るように道具の面で支える仕事です。

ドキュメンタリーに映っていたブランドン氏は選手にいじられたり、選手とふざけ合ったりスタッフと冗談を言い合う陽気なおじさんのようでした。

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実はこの存在こそがチームに欠かせない存在なのです。

アマチュアクラブもそうですが、プロクラブというのは自分だけでなく、様々な方面からの期待やプレッシャーがあります。

家族、友人、ファン、クラブ、スポンサー。。上げればキリがありませんが常に何かしらのストレスを抱えての生活になります。

また、選手と監督というのは、どんなにいい関係だと言ってもやっぱり腹割って話せない部分も出てきます。

ベンチ外の選手は不満もあるでしょうし、結果が出ていない時は監督に不満も募ります、選手の素行や態度に監督も不満を抱くこともあるでしょう、そんな時に愚痴を聞く相手だったり両者の間に入って仲裁するのがホペイロでもあります。

私が所属していたクラブや、知り合いから聞いた話でも、やはりどのクラブのホペイロ(用具係)も愛想がよく誰からも愛される存在であるようです。

だからこそ、選手もスタッフも本音で色々話すことが出来ますし、そこで聞いた愚痴をそのまま相手に伝えるのではなくお互いがより良い関係になれるよに考えて不満がある事を伝えたりする力も必要です。

ホペイロとは道具の管理だけでなく、人間の管理もするチームに欠かさない存在なのです。

これから日本でももっとホペイロが普及しチームを影から支え活躍する人が増えると良いですね!

それでは今回はこのへんでっ!

また次回もよろしくお願いします!


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