「遊び」という日本語の語源
どうも、あそび研究家のマツケンです。
今日は「遊び」という日本語にどういう由来があるのか?
を紹介して、色々と考察していきますね!
まずは「遊び」という言葉のイメージについて、
これを読んでいるあなたはどんなものを持っていますか?
「娯楽」とか「真剣でないもの」
みたいなイメージがあったりしませんか?
でもそれって、「遊び」の意味を表現する上で、本質的じゃないんですよ。
「遊び」という言葉が本来示していることって、実はもっと高尚な概念なんです。
では、ここから日本語の「遊び」という言葉の語源について、詳しくお伝えしていきますね。
調べてみた所、どうやら「遊び」という言葉には、「天皇」、「神」というキーワードが関わってくるようなのです。
「え?どういうこと?」
って思うかもしれませんね。
安心してください。ここから解説していきますね。
「遊び」という日本語の語源には、「大喪儀(たいそうぎ)」という儀式が関わっているようです。
大喪儀とは、古来から行われている神事であり、天皇・皇后・上皇・上皇后・太皇太后・皇太后の葬儀のことを言うんですね。(今も行われているようです。)
この大喪儀の際に、殯(もがり)という神事に従事する役目の人を
「遊部(あそべ、あそびべ)」
と言っていたらしいです。
日本語の「遊び」と言う言葉はこの
「大喪儀(たいそうぎ)で殯(もがり)に従事する遊部(あそびべ)」
が語源になっていると言われており、
本来的な意味では、「神道の神事に関わるもの」とする説があるようです。
遊部は、天皇の喪に籠もる「一番近い肉親以外」であり、殯宮(もがりのみや)に入り、崩御した天皇に2人1組で仕える役です。
刀と矛を持つのが禰義(ねぎ)、刀と酒食を持つのが余比(よひ、よし)と言われるらしく、死者の魂(凶癘魂:きょうれいのたましい)が荒振らないように鎮魂の儀式を行う役目を果たします。鎮魂のために歌や舞を捧げていたらしいですね。
そして、「遊」という文字の由来そのものには「神様が自由に行動する」という意味があるそうです。
神の魂を自由にさせる者 = 遊部
といった意味で「あそびべ」と呼ばれ、大喪儀の殯に従事して、天皇の魂を自由にさせる役割を担っていた。と考えるのが自然だと思います。
まとめると、日本語の「遊び」という言葉の源には、
「魂が自由な状態で行動する」「神と交わる」
という意味があるのです。
補足として、仏教用語で「遊戯(ゆげ」という言葉がありますが、この言葉の元々の意味も「いっさいの束縛を脱して、自由自在の境地にある」なんですよね。
いかがでしょうか?
「遊び」という言葉の本質的な意味は、このような所にあったんです。
娯楽のイメージ先行で使われがちな「遊び」という言葉の認識が変わり、人間が人間らしく生きるための根源的な活動が「遊び」である。ということが伝わると嬉しいです。
「遊びが世界を救う」
このメッセージが真っ直ぐ届いて、より多くの人に知られて、日本が元気になっていったらめちゃ嬉しいです。
魂を解放するために、みんなもっと遊んでいこうぜ!
では、また!
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