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「遊び」という日本語の語源

どうも、あそび研究家のマツケンです。

今日は「遊び」という日本語にどういう由来があるのか?
を紹介して、色々と考察していきますね!

まずは「遊び」という言葉のイメージについて、
これを読んでいるあなたはどんなものを持っていますか?

「娯楽」とか「真剣でないもの」

みたいなイメージがあったりしませんか?

でもそれって、「遊び」の意味を表現する上で、本質的じゃないんですよ。

「遊び」という言葉が本来示していることって、実はもっと高尚な概念なんです。

では、ここから日本語の「遊び」という言葉の語源について、詳しくお伝えしていきますね。

調べてみた所、どうやら「遊び」という言葉には、「天皇」、「神」というキーワードが関わってくるようなのです。

「え?どういうこと?」

って思うかもしれませんね。

安心してください。ここから解説していきますね。

「遊び」という日本語の語源には、「大喪儀(たいそうぎ)」という儀式が関わっているようです。

大喪儀とは、古来から行われている神事であり、天皇・皇后・上皇・上皇后・太皇太后・皇太后の葬儀のことを言うんですね。(今も行われているようです。)

この大喪儀の際に、殯(もがり)という神事に従事する役目の人を

「遊部(あそべ、あそびべ)」

と言っていたらしいです。

殯(もがり)とは、日本の古代に行われていた葬送儀礼。死者を埋葬するまでの長い期間、遺体を納棺して仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも、遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な死」を確認すること。その柩を安置する場所をも指すことがある。

Wikipedia

日本語の「遊び」と言う言葉はこの

「大喪儀(たいそうぎ)で殯(もがり)に従事する遊部(あそびべ)」

が語源になっていると言われており、

本来的な意味では、「神道の神事に関わるもの」とする説があるようです。

遊部は、天皇の喪に籠もる「一番近い肉親以外」であり、殯宮(もがりのみや)に入り、崩御した天皇に2人1組で仕える役です。

刀と矛を持つのが禰義(ねぎ)、刀と酒食を持つのが余比(よひ、よし)と言われるらしく、死者の魂(凶癘魂:きょうれいのたましい)が荒振らないように鎮魂の儀式を行う役目を果たします。鎮魂のために歌や舞を捧げていたらしいですね。

そして、「遊」という文字の由来そのものには「神様が自由に行動する」という意味があるそうです。

神の魂を自由にさせる者 = 遊部

といった意味で「あそびべ」と呼ばれ、大喪儀の殯に従事して、天皇の魂を自由にさせる役割を担っていた。と考えるのが自然だと思います。

まとめると、日本語の「遊び」という言葉の源には、

「魂が自由な状態で行動する」「神と交わる」

という意味があるのです。

補足として、仏教用語で「遊戯(ゆげ」という言葉がありますが、この言葉の元々の意味も「いっさいの束縛を脱して、自由自在の境地にある」なんですよね。

いかがでしょうか?

「遊び」という言葉の本質的な意味は、このような所にあったんです。

娯楽のイメージ先行で使われがちな「遊び」という言葉の認識が変わり、人間が人間らしく生きるための根源的な活動が「遊び」である。ということが伝わると嬉しいです。

「遊びが世界を救う」

このメッセージが真っ直ぐ届いて、より多くの人に知られて、日本が元気になっていったらめちゃ嬉しいです。

魂を解放するために、みんなもっと遊んでいこうぜ!

では、また!




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