Fall 2023 授業振り返り① - Negotiation
早いもので今学期ももう終わりということで、今学期受講した授業の振り返りについて、順次書いていこうと思います。まずは、Negotiationです。
なお、間もなくFinal Examなのですが、試験が終わった直後から旅行に出るため、時間がとりにくくなりますので、本年中に掲載する記事はいずれもあまり時間をかけずに書いていくことになると思います。手持ちのネタをすべてリリースすることを優先としたいと思います。
なお、冒頭の画像は、「交渉」をテーマに生成AIで作ってみたものです。
受講の経緯
タームのはじめに書きましたが、Negotiationは以下のような経緯で受講しました。
終わってみての感想
受講当初の志とつなげて書くのが自然なので、まず先に感想から書きますが、ZOPAとかBATNAとか、Negotiationでよく出てくる概念を体系的に学べたのはよかったです。
ただ、「実践面を重視している」かと言うと、やや不足している感じはあり、Professorの話を聞くだけで終わってしまう回もありました。どういう場合にこのような回が生じるかと言うと、直前回で行った模擬交渉のDebriefをするという場合だったりします。その意味では、ある意味実践的ではあるのですが、そもそも自分が参加していない他人の模擬交渉の経緯を正確にフォローするのが英語能力的に難しく、そうすると、Debriefの効用も薄かったです。結果、集中力を保つのが難しかったように思います。私のように英語能力が限定されている場合こそ、もっと積極的に関与する機会が必要と思いました。
「JDの学生が多い」という点は、そのとおりでしたが(合計20人。そのうち16人がJD、2人がLL.M.、2人が交換留学生という分布)、別にそのことが直ちにコミュニケーションを磨く機会になるわけではなさそうです。まずは、上述のとおり、結局、自分自身がエンゲージする機会がどれだけあるかによります。また、よく言われることですが、ある程度の語学能力に達すると、語学能力が同じレベルにある者同士の方が、語学を磨くにはよいようにも思いました。
履修してよかったかどうかで言うと、よかったのだとは思います。現実的な見方をすれば、このクラスでは、特にFinal ExamやPaperは課されないので、毎週決まった時間に座って話を聞いていれば(あとは、各生徒1回だけ回ってくる後述のrole playingを遂行しさえすれば)、それだけで3 creditsくれます。しかも、自分の場合、Global Energy, International Arbitration and Environmental Law Concentrationの要件も満たせます。このことは、最近Final Examの準備やらPaperの執筆やらで負担を強いられている状況に照らすと、魅力的とは言えるでしょう。ただ、既述のとおり、「もうちょっとロールプレイングなど主体的に関与させてほしかった」という点に尽きます。
授業概要
トピックとしては以下のとおりです。
毎回の予習として、Reading Assignmentが出されます。最初の方はちゃんと読んでいたのですが、段々時間がとれなくなって、かつ、授業との関連性もよくわからなかったので、途中からだいぶおろそかになってしまいました。(よく聞いていれば、関連しているのだとは思いますが。)
また、各回の授業後には、Journal Assignmentが出されます。以下のものです。これに加え、ロールプレイングを行った回は、それについての感想を書くことになります。
感想は、以下のようなテンプレートを埋めていく形で書いていきます。
このJournal Assignmentについては、提出後Canvas上で公開されるので他の人が書いたものも読めるのですが、他の学生は、座学で学んだことをしっかり応用できていて感心しました、これは、単に英語能力の問題というより、学習能力の差が出ているような気がしました。
ロールプレイング
学期の後半は、ロールプレイング(模擬交渉)をしました。以下の4つがありました。詳細については割愛しますが、ざっくり以下のような感じです。
なお、私は、Exercise 3.1の買主役でした。買主側は他にカウンセルもいました。カウンセルに基本リードしてもらいました。
ロールプレイングに参加する人は、事前にNegotiation Planを教授に提出する必要があります。フォーマットは以下のとおり。
ロールプレイングに参加しない人はオブザーバーです。
自分が参加した模擬交渉については、だいぶ学びが多かったように思います。2人で買主側を担当したので、パートナーと事前練習するなど勉強になりました。結果としては、事案の特殊性(ZOPAが非常に狭かった)もあり、交渉をまとめることができず、心残りではありました。ただ、自分でやっただけあって、オブザーバーからのコメントから示唆を受けるところが多く、やはり積極的に参加できる機会があることが重要と思いました。
今後に向けて
業務で交渉することもあるのですが、専ら契約交渉に限られており、かつ、書面上のコメントの応酬で済んでしまうことが多いです。模擬交渉には、様々なタイプの交渉に慣れ親しむことができるという効用があることがわかったので、今後もそのような機会を見つけて鍛錬に励みたいと思います。
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