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ウルトラセブン全話紹介Part2

至高の特撮「ウルトラセブン」
ウルトラセブンのすばらしいところは、アイデアに満ちたストーリーとその奥に隠されたメッセージ、それと人間同士のドラマだ。

では、そのすばらしきウルトラセブンに触れていただくことにしよう。
(内容の詳しい紹介ではなくストーリーを見たあとに気の合う仲間との雑談のつもりで見ていただきたい)

第13話「V3から来た男」

この回は僕的にはかなりお気に入りです。

宇宙ステーションV3のクラタ隊長が初登場。
いやぁ、僕、好きなんですよ。クラタ隊長。男っぽくて。
この人、キリヤマ隊長の親友。というか悪友。
その親密さは、アイロス星人を追って地球に降りてきたクラタ隊長に最初にかけた言葉でも解る。

キリヤマ「クラタ!この悪党!」
クラタ「よう。モグラめ!元気か!」

いい関係ですよね。この二人。

僕がクラタ隊長を好きになった最初の理由が、偽アマギと偽フルハシを倒したダンに対して
「モロボシ・・ダン・・・やるな」
って言うシーン。
こっそり陰に隠れて観ていたんですよ。観てるってことはクラタ隊長も偽物だと気付いていたということ。
それだけ、キレる人ってことなんですよね。

あと、この回は登場人物がみんないい味だしてる。
居ても立ってもいられず出撃しようとするクラタ隊長だが、ウルトラホークの発進場に入るには鍵がないと入れない。
そこに向かうエレベーターで参謀にばったり出会う。そこで、鍵を渡され「キリヤマを守ってくれ!」と言われる。
みんな、いいよぉ!みんな男だよ!

この回、セブンの必殺技ワイドショットも初登場です。
これってエネルギー消費が激しいから強敵相手にしか使わない技っていう設定だそうです。

第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」

セブン初の前後編ストーリー。

この話はやはりキングジョーに尽きるでしょう。
今では当たり前のことですが、合体変形ロボットです。
名前の由来は脚本を書いた金城哲夫氏の名字です。

さて、ドロシー・アンダーソン(実はペダン星人)を乗せて防衛センターへ急ぐポインター。
その途中の検問。警備が厳しいらしいが、ポインターを見ればウルトラ警備隊だって解るだろうに。
しかも、止めても「ウルトラ警備隊!」って言うだけで通しちゃうんじゃ、意味ないじゃん。

防衛センターに突如現れるキングジョー。
ウルトラ警備隊を乗せたポインターは急いで防衛センターに向かう。
が、なぜかダンだけはポインターに乗らず、港を岸壁に向かって走り出した。
そして、セブンに変身し防衛センターに。
って、おい。そんな勝手な行動したら、正体がばれちゃうでしょ。
なんで、みんなも「ダンはどうした?」とか言わないんだ?

第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」

警備のためにいろんなところで警戒するウルトラ警備隊員たち。
みんな、好き勝手に変装している。
アマギは山男になって登山してるし、ソガはマドロス気取り。
コスプレ野郎ばかりです。
でも、アンヌは結構イケてる(笑)

さて、この回ではセブンの物語を通しての一つのテーマが見える。

「本当の正義とは何か?平和とは何か?」

地球人はペダン星に観測ロケットを打ち上げ、そこに高等生物(ペダン星人)がいることに気付いた。
観測ロケットを打ち込まれたペダン星人はそれに怒り地球にやって来た。
ペダン星人は言う。「何のための観測なの?いずれ侵略するためでしょ!」
それに対しダンは「地球防衛軍の本当の目的は宇宙全体の平和なのだ!」と言い返す。
が、ペダン星人はキッパリと言う。
「そう考えているのはウルトラセブン、あなただけよ!」

これは、強烈だ。地球人とセブン、宇宙人の平和の捉え方の違いが突きつけられている。

もっとも、ペダン星人は抗議というのは口実で、侵略のつもりで地球に来ていたのだが。

戻ってきたドロシー・アンダーソンの協力で新兵器ライトンR30爆弾が完成する。
それをポインターで運ぶキリヤマ隊長たち。
その途中、キリヤマ隊長はドライバーに「君、急いで!」と言う。
タクシーじゃないんだけどなぁ。

第16話「闇に光る目」

この話も「ウルトラ警備隊西へ」と同じテーマ。
相手の星へ送り込まれた観測ロケットが誤解されるというやつだ。
テーマは一緒なのに、この回イマイチ印象が薄いんだよね。
たぶん、姿のある宇宙人が出てこないからじゃないかと思うんだけど。

この回、まずウルトラホークで攻撃し、効果がないと解ると地上に降りて銃で攻撃。
それでもダメだと解ると「お前は誰だ!」と訪ねる。
順番、逆じゃないの。

第17話「地底GO!GO!GO!」

なぜセブンはダンの姿をしているのかが解る回だ。
ダンは薩摩次郎という若者の姿を借りていたのだ。
セブンが地球へやって来て初めてあった地球人、それが薩摩次郎だ。
仲間を救うためにザイルを切った青年。その姿と魂をモデルにダンは作られたのだ。

だから、ダンと次郎は瓜二つなんだけど、どうして炭坑夫たちはダンを見てもびっくりしなかったんでしょうね。

それから、忘れちゃいけないのが、地底戦車マグマライザーが初登場したってこと。
これで、陸のポインター、空のウルトラホーク、海のハイドランジャー、そして地底のマグマライザーが出そろった。

さて、地底で見つけた謎の都市。
そこに捕らえられてしまったダン。
体を実験台に縛られ、ウルトラアイは離れたテーブルの上だ。
どうするのかと思いきや、なぜかベルトのスイッチでウルトラアイが空中を飛んできた。
う~ん、ご都合主義だなぁ。

そして、この都市。
地底人が作ったのか、それとも宇宙人の侵略基地か全く解らないまま破壊された。
しかも、キリヤマ隊長の許可も取らずに。
おいおい、なんて報告するんだ?アマギ!ソガ!
「怪しかったから」じゃ済まないよ。

第18話「空間X脱出」

疑似空間という発想は素直におもしろいしSF的である。

何故か疑似空間やそれを作っているベル星人のことを知っている参謀。
2年前に1度現れただけなのに。
しかも、2年前は疑似空間に引っかかった旅客機を見つけることも出来なかったと言っている。
じゃあ、何で疑似空間のことをそんなに知ってるんだ?
参謀は宇宙人なんじゃないのか?

まぁ、そんなことはおいといて、素直に楽しみましょう。

ベル星人の出す音に他の人より苦しむダン。
ダンは地球人とは違うということを細かいながらもリアルに描写している。

第19話「プロジェクト・ブルー」

地球防御バリアの概念は網のようなイメージである。
宇宙から侵略者が来るとそのバリアを(文字通り)破って地球に降りてくる。
しかしなぁ、そんなわけ無いだろ!

バド星人の顔は怖い。まるで子泣き爺だ。
こんなのにいきなり襲われたらビビるなぁ。

ミヤベ博士の奥さんは外国人のようだが、日本語がぺらぺら。
それだけならまだしも「ネズミに引かれないようにね。」とまで言うなんて。
少なくとも、今時のギャルより日本的だ(笑)

鏡に入っていくセブン。
アイデアは良い。
何となくミラーマンを思い出した。

逃げていくバド星人のUFOに乗り込もうとするセブン。
だが、入り口が徐々に閉まり挟まれるセブン。
って、おい。セブン、あんた空飛べるでしょ。

巨大化したバド星人との対決シーン。
まさにプロレス。しかも、バド星人はメリケンサックまで持ち出すありさま。

やりすぎ。

第20話「地震源Xを倒せ」

この回は、岩村博士に尽きる(笑)
ダンもアマギもフルハシもみんな岩村博士にビビっている。
でも、アンヌだけは別。
やっぱり、女性は強い。

コーヒーを入れさせる岩村博士。
「わしが飲むんじゃ!」
はナイス。

ホーク3号から降ろされるコンテナ。
その中にはマグマライザーが。
このあたりはサンダーバードに対抗している。

シャプレー星人が化けた博士の助手・榊がアンヌに見せた博士の偽物の影。
いろんな宇宙人が混ざっているようだ。
でも、何が混ざっているのかとても気になる。一つはゴドラ星人のようだが、よくわからん。

榊が落とす謎の金属。
しかし、落とし方が異常に不自然で、これも気にし出すと気になる。

第21話「海底基地を追え」

この回の宇宙人はミミー星人。
しかし、1度もその姿を現せない。

そのミミー星人の通称が笑える。
「宇宙海底人」だって。
宇宙人なのか海底人なのかよくわからん名称だ。

この話、イマイチおもしろくない。
その理由はやはり怪獣や宇宙人といった生物系の敵が出てこないからだろう。
海底に沈んでいる船などの物資を使った寄せ集めロボット(?)が敵だからか?
しかも、敵があまり動かないのもネックだ。
戦艦大和に特別の思い入れのない人にはつまらない敵だ。

第22話「人間牧場」

SF的な話だ。
ブラコ星人はその食料飼育のために、女性に胞子を植え付ける。
しかし、胞子を植え付けられた女性は15時間ほどで死んでしまう。
つまり、一人には1回しか胞子を植え付けれない。
う~ん、これはすごい非効率だと思うんだけど・・・

この回は、所々であえて色調を落としたフィルムを使っている。
これは、恐怖感をあおる演出なんだけど、初めて観たとき、テレビの故障かと思った。

水上を走るポインターも必見だ。
ホントに万能カーだ。
欲しい。

ブラコ星人に胞子を植え付けられたアンヌたち。
彼女たちを助けるには土星にある放射線α73しかない。
しかし、医師はなんでそんなものが土星にしかないことを知っているんだ?

その放射線α73を急いで土星に取りに行くために、敵円盤群にホーク3号で突っ込みわざとやられてしまうダン。
でも、そんなことしなくても最初からセブンに変身すりゃよかったんじゃないの。
ホーク3号を無駄に失ったじゃないか!

第23話「明日を捜せ」

キリヤマ隊長の人間性を描いている作品。

科学万能の世の中でも、どこかで予言を信じてしまうキリヤマ隊長。
キリヤマ隊長ってもしかしてノストラダムスとかも信じてたりして(笑)
当然、やりすぎ都市伝説は毎回見ているに違いない(笑)

この回では、ダンが1週間の宇宙パトロールから帰ってくる。
しかし、もしその1週間の間に宇宙人が現れてたらどうするつもりだったんだ?ダン。

宇宙人に追われている占い師ヤスイ。
彼が声をかけた泣いている女はまるで今のコギャルのよう(笑)
さらにその後、誰に声をかけても全て宇宙人。
このあたりは、のっぺらぼうの手法ですね。

戦い終わったセブンはいつものように空に飛び上がるのではなく、その場に倒れ込み消えてしまった。
まるで死んだかのように。
そんな消え方したのに誰も心配していない。

第24話「北へ還れ!」

フルハシ隊員が主役の話。
この話でフルハシ隊員の名前がシゲルと言うことがわかる。

さて、この回のカナン星人、どことなくシャプレー星人に似ている。
どことなくというか、どちらもその目が昆虫の複眼っぽい。
セブンの宇宙人にはこういった昆虫系デザインの宇宙人が登場する。

カプセル怪獣ウインダムが久々の登場。
だが、その電子頭脳(古い言い方だなぁ)を狂わされセブンを襲う。
セブンと対峙したウインダムはどことなくカワイイ。
しかし、ウインダムってカプセル怪獣の中で一番使えないなぁ(笑)好きだけどね。

この回、セブンは敵ロケットをワイドショットでやっつけるだけ。
敵宇宙人や怪獣との直接対決はない。
ウインダムと戦う(?)だけ。

操縦不能になったホーク3号はそのままでは旅客機とぶつかってしまう。
そこで、自爆装置をセットした。
が、直前でコントロールを取り戻したホーク3号は機体を傾けながらギリギリで旅客機との衝突を回避した。
そして、自爆装置を残り2秒で停止。良かった良かった。

ん?待てよ。

それじゃ、コントロールを取り戻さなかったら自爆する前に追突してたんじゃん!
何のための自爆セットだったんだ?!


ウルトラセブン全話紹介
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Part4:第37話~第48話

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