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noteと2冊の本と私 #2

早いもので昨年末にnoteを始めて本日でちょうど2ヶ月となります。
これまで多くの方に記事を読んでいただき、心より感謝申し上げます。
また、クリエイターのみなさまの記事を読んで、多くの気づきや学びがあり自分自身について振り返る機会が多くなっていることを実感します。

今回はこの節目で、今の自分の課題である「他責にしない」と「自分を責めすぎない」というテーマで記事を書いてみたいと思います。

他責思考を排した思考の反動で自分を責めて自己肯定感を下げている方は、私のほかにもいらっしゃるのではないかと思っています。
そのような方と少しでも共有できることがありましたら、嬉しく思います。
私の価値観に大きな影響を与えた2冊とともに、自分の成長にとって必要なマインドセットを考えていきましょう。

成長マインドセット

ある日、Kindle Unlimitedで次に読む本を探していたときに吉田行宏さんの「成長マインドセット 心のブレーキの外し方」という本に出合い、内容が気になり読み始めました。

こちらの本は自己の成長について課題を抱えている主人公の山田さんに対し、カフェのマスターが「成長マインドセット」について丁寧に教えを説いて悩みを解決していくような物語形式で展開されています。

他責にしないは100%

学んだことはたくさんあるのですが本記事ではあえて1つに絞り、「他責にしないは100%」という内容を振り返ります。
これまでも他責思考を否定する考え方自体は様々な本を通して頭の中にはあったのですが、正直なところ自分の中で十分に消化しきれていませんでした。その結果、誤った自責思考に基づいて自分を否定し、自己肯定感を勝手に下げ、そして気づいたら結局、また誰かを心の中で責めていたという悪循環に陥っていたように思います。
マスターの「自分の責任が100%」という言葉に山田さんたちは違和感を正直にぶつけていきます。ここからの展開が本当に面白かったです。

当事者意識を持つ

まず「責任」という言葉を「当事者意識」という言葉に置き換えて考えてみることを促されます。これまでの自分の仕事を振り返っても責任という言葉はかなり重い言葉であり、失敗したときには責任を取るなどネガティブな文脈で使われることもありますが、当事者意識を持って課題にあたることはむしろ当然のことだと受け入れられます。しかし、自分がそれを100%持つことはやはり違和感があります。自分の行動できる範囲は限られていますし、その外の問題にまで当事者意識を持って考え、自分の課題として捉えることは何だか理不尽のようにも思えてきます。

自分の成長につなげる

本書を読み進めていきますと、ここでの「当事者意識を100%持つ」ということの意味は、自分の変えられないような外の問題にまで悩むことを求めているのではないということが分かります。これは、自分が変えられる課題について100%の当事者意識で向かい合うような「意識」を持つことが大切であるという意味だと理解しました。組織やチームに行動変容を求めたい他者がいる場合に、その人の持っている課題に100%の当事者意識をもって関わるのとそうでないのでは、伝える言葉が大きく変わってくるというのは、納得できる話です。そしてその結果、他者が何も変わらなかったのならば、これ以上は自分が悩んでも仕方のない問題なのだと自分の課題から切り離して捉えることも併せて大切な考え方だと思いました。

組織の課題やそこで関わる他者に対し、まずは100%の当事者意識を持って向かい合い、そこで自分ができる行動を選択していくこと、そしてそれこそが自分の成長につながるマインドセットなのだということを学んだ1冊です。

失敗から学ぶ

2冊目は「失敗の科学 -失敗から学習する組織、学習できない組織-」(マシュー・サイド 著/ 有枝 春 訳)です。こちらについては、現在メインで書いているシリーズの記事と関連させながら、また改めてしっかり記事を書いてみたい本だと思っています。

こちらの本は、人や組織が失敗から学べない要因をいくつかの事例を踏まえながら掘り下げて書かれているところが大変興味深かったです。人間がどのような思考の偏りに陥りやすく、また組織のどのようなシステムが失敗から学びにくくしているのかという説明に説得力があり、多くのことを学べた1冊でした。今回はその中でも「成長マインドセットを持つ人の失敗との向かい合い方」について、学んだことをまとめてみます。

やりぬく力

本書では11~12歳の子どもたちを対象に行ったテストの事例をもとに、困難な課題に直面し、失敗を経験したときの行動とそのマインドセットの関係に着目して論じています。
困難な課題に直面したときに、簡単に自分の能力を過小評価して失敗を自分の知性のせいにする傾向にあるのか、できないことを失敗と捉えずにやり方を改善する方法を考える傾向にあるのか、その違いが課題解決に大きな影響を与えているという納得できます。ここでの著者の主張で注目したいは、困難な課題に対してやりぬく力(グリッド)をただの根性論に訴えず、「失敗をどのように捉え、どのように向かい合うのか」という私たちの思考のあり方やマインドセットに着目している点です。

失敗とどう向かい合うか

本書を読んで私自身も、失敗から目を背けたり、失敗の責任を外に求めたり、偏った解釈によって失敗であることを認めなかったりしてしまう思考に陥ってしまうことあることに気が付かされました。まずはこのような自分の思考の癖を自覚するのが大事なのかと思っています。失敗を問題の解決や自身の成長にとって必要なことであると捉え、失敗から学んでいくこと、そしてそれに基づいて合理的に判断して行動していくことを忘れずに毎日を過ごしていきたいと思います。

最後に

今回は自分自身が影響を受けた2冊の本についてまとめてみました。
まとめますと今回、自分が学んだことは次のことです。

他責にしないことは自分を責めることではない。課題に対し、当事者意識をもって向かい合い、自分の課題が何かを深く考え、それに責任を持って行動していくことが大切。失敗や困難に対しても感情的にならず、改善に向けて合理的に判断していこう!

noteを始めてからの2ヶ月間、日々、クリエイターのみなさまから多くのことを学んでおります。改めて感謝申し上げます。
私の学びも、どなたかの学びにつながることを願いつつ、これからも楽しくnoteを続けて参りたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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