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昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第5回 TOTO「アフリカ」

今回は禁断のテーマに挑む!
言いにくいことだけど、これだけは言っておきたい。。
カラオケ文化を大事にするためには必要なんです!

と、のっけからアオっておいて、その話題は後回しに引っ張って、まずは楽曲紹介からいきます。

1970年代から活躍する、アメリカを代表するロックバンド、TOTO。ボズ・スキャッグスのバックなどをやってた腕利きのスタジオ・ミュージシャンが結成したグループです。

みなさんもカラオケでたくさん歌われたであろう「ロザーナ」「99」「グッバイエリノア」など、数多くのおなじみヒット曲がありますが、誰でも知ってる最大のヒットは「アフリカ」(1982年)ですよね! 何度もリバイバルヒットしたし。

すごく雰囲気のある映像のいい公式PVだね。あんまし意味わかんないけど! 特にメンバーがアフリカ好きなわけでもなく、想像だけで書かれたアフリカだと言いますが。

小室哲哉さんも90年代にカバーされてました。

ウイーザーもカバーしてましたね。

TOTOの中心メンバーは、キーボードのデヴィッド・ペイチと、ギターのスティーヴ・ルカサーに、初期(全盛期)のリードボーカルはボビー・キンボール。

この3人が交互にボーカルも分担しているので、1曲の中で歌のキーが変わったりします。ヒット曲はクリスタルキング方式なのかな? 出だしAメロはペイチか、ルカサーが低い声で渋く歌ってて、サビになるとキンボールがいきなりハイトーン張り上げるパターンで「アフリカ」や「ロザーナ」もこれですね。この高音がツラいので、あきらめる人も多いのでは?

無理があってもがんばろう! ではなくても、前回書いたようにカラオケもひとりで歌わず分担してもよいね。男性がひとりで歌おうとしなくても、高音部だけ、女性で歌える人にまかせるとかね。高音出る人は出したほうがよいですが。

連載の3回目で書いた、Cメロみたいなのは、TOTOには少ないからわかりやすいよね。「アフリカ」も大サビ前に、Aメロのラスト繰り返しがありますが、スッと入れるし。
サビは複数人ならコーラスにしたほうがよいね。

ニッポングリッシュでよいのか?

まず、DAMには2種類、ノーマルバージョンと、前にも解説したニッポングリッシュバージョンがあります。

【ノーマルのテロップ】 教科書的カタカナルビ

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【ニッポングリッシュ】のテロップ より原語の発音に近いカタカナルビ

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で、DAMの「アフリカ」はオケに、元からけっこう大きめのボリュームでコーラスが入ってるんですよね。外人の声で。3人くらいでやってる感じ。それも下だけ歌ってくれたら、こっちが主旋律歌うのに、と思っても、パートによって、上のほうだけ歌ってたり、上下両方歌ってたりして、単なる補完ボーカルみたいになってる。まあ厚みが出て、いいっちゃいいんですけど。ひとりで練習するには便利かと思うけど、練習して上手になった人にはジャマかもしんない。

というのは、ノーマルバージョンのほうで、なんとニッポングリッシュのほうは、オケのコーラスが抜いてあったんですよ。かえって親切感がある。複数人でコーラスつけて盛り上がるには、こっちじゃないと!

ぼくは今までニッポングリッシュは、同じオケでテロップだけ変えてあると勘違いしてたんですが、オケも変えてあると、今回初めて気が付きました。 これはなんかアピール表記してくれないと、わかんない!

他の曲もそうなのかな? と思って「ロザーナ」も比べてみましたが、やっぱり、ノーマルはコーラスがついてて(アフリカほどうるさくない薄い)ニッポングリッシュはコーラスが抜いてあった! 使い分けできるね。

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にしても、発音に忠実とはいえ「ロザンナ」までいったら、タイトル表記の否定にならないかと心配ですが!

てか「アフリカ」にあんなデカいコーラス付けるくらいなら「グッバイエリノア」のほうにコーラス付けてほしかったよ。あっちのほうが元曲はみんなで歌ってる感があるからな〜。

こっからが核心ですけど、なんか、歌詞が違うの。。

そして問題のJOYSOUNDバージョンなんですが!

まあオケのサウンドそのものは問題ないと思います。

2番の歌詞テロップ部分です。

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あれ? リンブレス? サッドケニヤ。。なんだ、サッドケニヤって。

いや、そこは、オリンパス と セレンゲティでは?

DAMの字幕

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ニッポングリッシュでも、セーレンゲーリィと言っている。サッドケニヤじゃない。。

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まあ洋楽カラオケやってて、英字テロップのスペルが1字違ってるとか、そういうのは見かけたりします。しかし単語が丸ごと違ってるのは、あまりないと思う。いや、ほんとはそれもよくある?のかもしれませんが、たまたま自分が好きな曲なので気になっただけなのかな?

しかし文脈的にありえなくもないけど、まったく違う言葉になってるて、めずらしいよね? やっぱり。なぜ正規の歌詞カードとか見て校正してないんだろうか? 間違ってる歌詞を見て参考にしてしまった? 

音を聞き違えた、とかじゃなくて、まるで、歌詞の流れを見ながら、意味的にここはコレだよな、と言いながら担当者が創作した、心象風景が見える歌詞にさえ思える。そんなんある?

ぼくがセレンゲティという地名に引っかかったのは、大泉洋の「水曜どうでしょう」でアフリカ編てのがあって、セレンゲティも出てきたので、よく憶えている。別に水どうファンでもないんですが、たまたま。

たぶん、こういうの、通信カラオケ初期、1990年代に作られたオケとか字幕とか、そのまま使い続けられてる感じする。

いや、私もそんな、ちょっとのミスを見つけて鬼の首を取ったように騒ぎたいワケではないんだけど、好きな曲で歌詞があやふやというのは。。

でも印刷物ではないんだから、容易に直せるハズだよね? デジタルデータなのに。。1度登録したものはむつかしいのかな?

■ TOTOと関係ないですが、もうひとつJOYSOUNDは、昔から気になるのがあるんだよな〜。この連載の第1回では「リオ」を取り上げましたが、デュランデュランの代表曲「リフレックス」のサビの最後の部分。

DAMの字幕

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JOYSOUNDの字幕

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いや、これはクエスチョン、マークが正しいだろ!
なんだよ、クエスチョン、アー、って! TDNか!(あっちはアッー!

ぼくは別に、DAMをひいきしてJOYさんを責めたいわけではないんです!
エクシング時代から30年、JOYさんにもお世話になってますし。
JOYにしかない曲で楽しませてもらってるので。
たぶんDAMにも、ぼくの気づいてない字幕間違いはあるんだと思います!

ただ、字幕のおかしいとこは後からでも直せないものなんでしょうか。。
というの、両社にちょっと見解を聞きたいところ。

DAMとJOY、両方のオケが一部屋で歌えるカラオケの鉄人システムでも、同じ曲がかぶってるものはJOYしか入ってない方向になってるようですし。。「アフリカ」が間違ったほうしか歌えないというのは。。お願いします!

みなさんも、ぼくの知らないとこでの洋楽カラオケの歌詞間違い見つけたら教えてください! DAMでもJOYでも。リクエストなどの要望と一緒に、訂正修正希望を出していこう!

愛する君に入れてほしい。。。

あとは余談ですけど、これも重要TOTOです!

TOTOのカラオケは、
DAMに25曲(字幕違い入れると30曲)
JOYSOUNDに22曲。
今回は面倒なので対照表は作ってないですが。
(初期以外のTOTOはあまり知らない)
しかし、ぼくに言わせれば大事な曲がどっちにも入ってない!

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TOTOの記念すべきファーストアルバム「宇宙の騎士」のオープニング、車のCMにも使われたことで有名なインスト「子供の凱歌 - Child's Anthem」に続いて演奏される華麗なロックンロールナンバー「愛する君に - I'll Supply the Love」です!

シングルとしてもデビュー盤となった「ホールド・ザ・ライン」の次にシングルになって、チャート上位までいった、TOTOの初期の代表作なんですが! なんでカラオケに入ってないんでしょうか! 他にシングルにもなってない有名なじゃない曲も入ってるのに! 入れてください、愛する君に! 入れて! 秀樹もカバーしてるのに!

まあ、この曲は最初からハイトーンなので、カラオケにはむつかしいからかな? ヒデキも下のキーで歌ってたし。。

しかし実際、ぼくは、DAMもJOYSOUNDも、今までwebの配信曲希望リクエストに、年に1回はこの曲書いて送信してるんですけど〜!

そういう曲が他にあと2曲あって、ひとつはカーズ「レッツゴー」もうひとつはELO「シャイン・ラヴ」です。
そりゃ他にも入れてほしい曲をあげればキリがないに決まってますが、特に「これが入ってないのは、ちょっとおかしいだろ」感が強いものですね。これはまたいずれ詳しく書きます!

■ それでは次回は、先日、キャリア50年の最後のコンサートを日本で行なったイギリスのレジェンド・プログレバンド、キング・クリムゾン大特集、曲は「エピタフ」を取り上げます!

■ ついでに、カラオケに行く前に、最初に読んでほしい基礎編として、第ゼロ回がありますので貼っておきます! 未読の方は必修。

■ ついでに、洋楽カラオケに関しては、ぼくのTwitterサブアカウント「懐かし洋楽カラオケ情報」でも情報発信していますので、こちらもご参照ください。


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