昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第3回 ケニー・ロギンス「デンジャー・ゾーン」
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昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第3回 ケニー・ロギンス「デンジャー・ゾーン」

かとうけんそう

大ヒット映画「トップガン」のテーマソング!

日本では1986年の年末、お正月映画として公開されたトム・クルーズ主演の航空アクション大ヒット作「トップガン」が、先日ひさびさにテレビ地上波ゴールデンタイムにオンエアされて、ちょっとお茶の間がブチ上がりましたね!

なんと35年後の続編「トップガン・マーヴェリック」という作品が制作され、来年、2022年の5月に公開を控えているんだそうです。還暦を迎えたトム・クルーズも再び主演で。だから旧作もリバイバルしているのか!

そして、この新作でも「再び主題歌を担当するらしい」と言われているのが(まだ正式発表なし)旧作の主題歌「デンジャー・ゾーン」を大ヒットさせたケニー・ロギンスです! 映画でもオープニングの後、何度も出てくる歌ですね〜。

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中高年のみなさんにとっては、おなじみの曲で、サビは誰でも覚えている。カラオケに行ったとき、これだこれだ、と入れてみた人も多いと思います。そして気持ちよく歌ってるうちに「あれ? ここなんだっけ?」と言って、適当にごまかしてしまった人もいるでしょう。

ここですよね。動画でいうと1分10秒から1分24秒の部分。
歌詞でいうと

You'll never say hello to you
Until you get it on the red line overload
You'll never know what you can do
Until you get it up as high as you can go

いわゆる「Cメロ」部分です。
これ、邦楽洋楽問わず、意外とカラオケの盲点になってるとこですよね〜。

カラオケ屋で歌う前に、まず「Cメロ」を把握しよう。

まあ、よく耳になじんでる、と思ってる大ヒット曲。出だしからサビまでは完璧に覚えている。でも、途中で、あれ? こんな部分あったけ? と思うような印象の薄いパートがあるんですよね〜。

曲によってはいろんな構成がありますが、だいたい多いのは、Aメロ、Bメロ、ときて1番、その繰り返しで2番があって、間奏のギターソロとかなんか、その前か後に、AでもBでもないフレーズが「1回だけ出てくる部分」がある曲があるんですよ。そっから3番に行ったり大サビに行ったりする。

まあ「ブリッジ」という言い方をする場合もありますが、ここでは「Cメロ」にしときます。DメロEメロまである複雑な曲もあるしね。

とにかくサビが印象的であるほど、そこは覚えづらいんだよね〜。邦楽で言うと、代表的なのはスピッツの「チェリー」でしょうか。

2分30秒から2分58秒くらいの部分。
ね? ここ覚えてないでしょう? サビは完璧なのに! 歌ってみて、急に「なんだっけ!」と困った経験のある方も多いんじゃないでしょうか。

歌い手さんからすると、案外、力を入れてるパートなのかもしれませんので、慣れるとカラオケでも、ここを見せ場にしよう、という意識で取り組めるかもね。

「デンジャーゾーン」も、ケニーがライブで歌ってるバージョンを見ると、そう思うよ。これからカラオケで歌う人は、まず、そこを家で集中的に練習してから行って! 今後はどんな曲でも「覚えてない部分なかったけ?」と事前チェックしようね!

やっぱ1分10秒から1分24秒の部分。
ここ、身につけたいね〜。にしても、年取ったね〜(お前が言うな〜

あとは〜、この曲、短い割に最後のサビのリフレインが、ちょっとしつこいですよね。
周りのみんなも最初はノリノリで聴いてくれてても、途中で飽きてくる感じが目に浮かぶようだ。

これもカラオケあるあるですが、思い切って、スパっと途中で「演奏停止」するのも、よいと思います。とりあえず「歌った」という満足感は、もう2分くらいでじゅうぶん得られますので。このへんの、その日の参加メンバーを観察しながらのコントロールも、カラオケの醍醐味ですね。

デンジャー・ゾーンの歌詞って、どうなの?

ここからは、余談ですが。
この曲は純粋に映画「トップガン」のために作られた曲で、完成してからプロデュースのジョルジオ・モロダーが、誰に歌わせようかと考えて、コリー・ハートに断られ、ケニーにオファーしたんだそうです。

ケニー自身も自分の作った曲じゃないので「自分の音楽じゃないし」つってるみたいですが、ヒットしたんだから、しょうがないよね〜。代表曲。

しかし歌詞を見ると「は~いうぇ〜」つってて、ハイウェー? 車の曲じゃないの? て思ってしまいますね。ハイウェーからデンジャーゾーン、危険地帯へ、つうことで、空がデンジャーゾーンてことなんですね。

でも航空映画の主題歌として作られた割に、フライとかスカイとか、飛ぶとか空とか飛行機を表現する言葉は出てこないんだよな。ほんとはカーレース映画にも転用するように作ってたんじゃないの〜? て疑いたくなる

ググったけど、わからなかったので、詳しい方はご教示ください。

もうひとつの大ヒット「フットルース」も!

ケニー・ロギンスといえば、その2年前、1984年のケビン・ベーコン主演の青春ロックミュージカル映画「フットルース」の主題歌が、最大のヒット曲ですね! 上記のライブでもメドレーで歌ってるね。こっちはケニー自身の作曲なので、思い入れも深いだろう。

「フットルース」の、Cメロというかブリッジ部分は、2分20秒くらいから2分52秒くらいですが、こっちは「デンジャー・ゾーン」より、だいぶ簡単だと思います。こっちは事前練習など無し、で入れても、割となんとかなりますよ。ぜひ歌いましょう。

ケニー・ロギンスはあの、1985年のライブエイドでも「フットルース」を歌っている。というか、これ1曲しか歌わせてもらってない! 「デンジャー・ゾーン」より1年前だしな。間に合って、2曲歌えてればな〜。

ライブエイド、クイーンは6曲やってましたよね。20分以上。他のアーティストも、だいたい持ち時間20分と言われて出てるんですが、ケニーは5分!

詳しくは、ぼくのnoteの「ライブエイド研究」の連載も合わせて読んでいただくとわかるんですが! ライブエイドで1曲しかやらなかったアーティストも他にいますけど、だいたいバックバンドが間に合わなかったので、アコースティックでやる、みたいな人ばかりなんだけど、ケニーはちゃんとフルバンド用意してるのに、この仕打ち。

たぶん「あんたはヒット曲これしかないから、それでいいよね」て、言われたんだろう。それに応えるケニー。やっぱ、いい人オーラにあふれていますね。ま、ぼくも他の曲はよく知りませんが!

でもライブエイド当日は、自分の出番以外にも、シーナ・イーストンと途中で中継の司会をやったり。

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フィナーレの「ウィ・アー・ザ・ワールド」にも登場しました。

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この日、オリジナルレコーディングの「ウィ・アー・ザ・ワールド」に参加した多くのアーティスト、マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーなどがライブエイドの出演をキャンセルする中で、数少ないオリジナル参加者として、ライオネル・リッチー、ディオンヌ・ワーウィック、ホール&オーツ、ボブ・ディランなどと一緒に歌いました。がんばった!

この2曲をほぼ毎週土曜日に聴いていた! 日テレで

余談の余談ですが。
全日本プロレス」という団体に所属し続けるプロレスラーの中で、顔も名前も技も、ものすごく地味なのに、そこが味、ということで長年人気のある実力者として知られる渕正信という選手。

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この人が頭角を現したのが、ちょうど「トップガン」公開の頃、ということで入場テーマ曲に「デンジャー・ゾーン」が使われるようになったんですね。あれから35年、もう70歳くらいになるのに、いまだに現役を続けていて、テーマ曲は「デンジャー・ゾーン」を使い続けてます。この80年代当時の映像、冒頭だけご覧ください。

プロレスファンは「デンジャー・ゾーン」を聴くと、だいたいトップガンより渕正信をすぐ連想します。トップガンも知らない人もいますね。

同時期に、デンジャラスKこと川田利明、と、理不尽大王ことサムソン冬木(冬木弘道)のタッグチームが「フットルース」というチーム名で活躍を始めました。入場テーマはもちろん「フットルース」です。この当時の映像、冒頭だけご覧ください。

この頃、まだ「全日本プロレス中継」はギリギリ、毎週土曜8時のゴールデンタイムに流れていたので(やがて深夜になりましたが)毎週、ケニー・ロギンス・ヒット・パレードだったわけです。

当時の全日は、ヒットした洋楽をそのままプロレス入場テーマ曲に使うこと多かったので「スカイハイ」とかタイアップで売れた曲もありましたが、後にビデオ販売するには権利問題で差し替えになったり苦労もあるよね。日テレG+の再放送などでは、たまに当時のバージョンが見れますよ。

そして全日本プロレスは90年代末に、社長のジャイアント馬場さんの逝去、ジャンボ鶴田さんの闘病離脱によって、他のレスラーも他団体に移り、一時解散危機に陥りそうになるんですが、残って守ったレスラーは、淵と川田だけだったんです。これもケニーが繋いだ絆だね!(むりやり)

■ まあ、カラオケ講座、第1回は「字幕テロップの改行のしかたを把握」第2回は「原曲自体が歌詞をはしょっているのを把握」ときて、今回は「Cメロが歌いづらいのを把握」となりました。みんなもいろいろ把握してカラオケに行こう! 

■ 次回、第4回は、これも映画で話題の! トーキング・ヘッズ「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」です。

■ ついでに、カラオケに行く前に、最初に読んでほしい基礎編として、第ゼロ回がありますので貼っておきます! カラオケ屋の仕組みが把握できますので、未読の方は必修。

■ ついでに、洋楽カラオケに関しては、ぼくのTwitterサブアカウント「懐かし洋楽カラオケ情報」でも情報発信していますので、こちらもご参照ください。


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かとうけんそう
1962年 広島県広島市生まれ。1978年〜東京 2005年〜山口県山口市 2010年〜東京