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けんすけ福のかみ
2022年3月4日 13:01
和ろうてござるか〜新婚の弟を連れてその弟の妻の父親、すなわち舅さまの邸宅へこの兄と弟は色違いの段熨斗目と申す着物を着付け正装に履く袴は弟の分のみ携えてまいりまするさて舅宅へ着き弟に袴を履くように言い付け兄は案内を乞うて弟の元へ戻りまする袴を着けるのも一苦労でござる弟はこの間に袴を着けようとはするものの普段は履かない長い袴に驚き、腕を通したり体に巻きつけたりと履き方が分からぬ
2022年2月13日 21:33
和ろうてござるか〜今の世とは異なる聟入りのお話はすでにしてござるが要するに自分の妻の父親(舅)に挨拶に行く儀式のことでござるただ一人で行く場合もござるがこの二人袴では、付き添いが要るのでござる演者の歳格好に合わせて聟が息子、付き添いが父親であったり聟が弟、付き添いが兄であったりしまする思えばわたくしは親子の二人袴は観たことがないようでござるさて舅が名乗り、太郎冠者に用を言い
2022年2月7日 23:10
和ろうてござるか〜わたくしは十八年前の二〇〇四年に結婚いたいてござる結婚の前にはお妻様の御両親に挨拶に伺うてござるが狂言の中では結婚した男は、結婚した後、日を改めて妻の父親の元へ挨拶に向かうようでござるすなわち義理の親の顔もまたお家の様子も知らず新婚生活を始めているようにござる聟入りとは妻の家に養子になることにあらずつまとなる娘の親から見た夫を婿(むこ)と申すが現世の通例でござ