見出し画像

南部の街ハートヤイとペナン島のへ道

はい、こんばんはケンシロウです。
いやーコロナウイルス、沖縄でもついに60人を突破したとのことで。人口密度が日本トップクラスの那覇市と、その市周辺の感染者が多いらしい。病院は既にいっぱいだろうから、対応をどうしていくのか...。
ちなみに例年観光客でごった返すビーチにも人っ子一人いなかった。現在進行形で経済崩壊は進んでいくだろう。こういう危機だからこそ、ネットを使ったビジネスなんかが常識的なものになっていくのかなぁ。とりあえず色々と今は神頼みしかない。

気を取り直して、更新していこう!

前回はタイバンコクからマレーシア、ペナン島に向けて出発した。まずバンコクから南部の街、ハートヤイを経由してペナン島を目指す、という計画だ。

列車は走り続けた。気付けばもう夕方だ。景色はひたすら遥か彼方まで広がる田園風景と、原付に乗った人々と、牛。東南アジアの原風景のような、何故か懐かしさを感じてしまった。とりあえず腹が減った。嬉しいことにちゃんと車内食堂があるようなので行ってみることとする。

値段はまぁまぁ高かったが、ベトナムの寝台列車で食べた飯よりは断然美味かった。写真はチキン。友人とシェアしながら食べていたらあっという間に消えてしまった。
寝台列車はとにかくひまだ。飯を食ってしまったら後はもう寝るだけだ。

もう日も暮れていく。今日は早めに就寝しようか。

なんとこの列車、車掌さんがベットメイキングしてくれるサービス有り!座席がベットに早変わりしてしまった。しかもそのベットがかなり快適。柔らかくて、掛け布団も敷布団もホテルの快適さと変わらない質だ。ほぼ徹夜だった俺は布団に入って数分で夢の中へ。とにかく、明日無事にハートヤイに到着できることを祈りながら。

翌朝。早朝にハートヤイ到着の予定だったが、そこは東南アジア。遅れるのが当たり前だ。まだまだ東南アジアの原風景の中を走っていく。

ちなみに友人がレンタルWi-Fiを使ってゲームデータをダウンロードしたらしく、Wi-Fiの容量が0になってしまった。最初は殺意 笑 が湧いたが、これも良き旅のトラブルだと考えると特別気にすることはなくなった。Wi-Fiがないのでペナン島までのルートはハートヤイで自力で確保する。ネットには頼らない俺らの力でな。

タイ南部はイスラム教徒が多いため、モスクのような建物もちょくちょく見られる。タイ南部はかつて、ムスリムの土地だったが、タイ王国が併合した歴史があるそうだ。そのため現在でも王室に反発するイスラム勢力があるとか。ハートヤイはまだ安全らしいが、さらに南部の紛争地帯に行ってしまうとなかなか危険らしいので注意が必要だ。

ハートヤイに到着。駅は結構でかい。しかし、軍隊、警察が駐留し、かなり厳重に見回っていた。やはりハートヤイも治安がいいとは言えないのだろう。爆弾テロなども起きているそうなので、気を引き締めていく。

駅前のトゥクトゥクのおっさんにペナン島までのバスを出している旅行会社はないか?と尋ねた。すると普通に案内してくれるそうだ。ハートヤイの街を眺めながら向かう。ハートヤイは中国語の看板が目立つ。華僑や華人が多い地域なのだろうか?

中国語がかなり目立つ、別に中華街というわけではないのだが。

トゥクトゥクの運転手は旅行会社前で下ろしてくれた。まだ旅行会社の営業時間ではないらしいので、朝食を取ることとした。

朝食は魚の煮付けとタイ米。美味しかったが、味付けは少し辛め。

私たちが利用した旅行会社はハートヤイ駅のすぐ前。シンガポールやクアラルンプールまでのバスも出ているらしい。思っていたよりルートのバリエーションも多いようだ。

昔懐かしトイレ

とりあえず、ペナン島までのチケットをゲットした!ハートヤイを経由するルートの情報はあまりなかっただけに、しっかりとチケットを確保できた喜びも大きい!あと数分でバンが到着するそうなので待機する。いやはや早めに入手できて本当に良かった。

バンはこんな感じ。クーラーもちゃんと効いていていたって快適だ。前日の寝台列車もしっかりと寝れたので全く苦痛に感じない。ラオスからベトナムの二十時間近いバスに比べればこの世の乗り物なんて大抵は乗れてしまう。あ、知りたい方は俺の記事を遡って見てくださいな、ラオス編のところを要チェックしてね!

2時間ほど走ったところでバスはイミグレーションへ。意外とあっけなくマレーシア入国である。ちなみにイミグレ近くで購入したパイナップルの塩唐辛子スパイス漬けが芸術的にまずかった。今でも味を思い出すほどの衝撃と不味さであった。今食べたらゲロる自信がある。

マレーシアはタイと時差が1時間。つまりこの壁を超えると時間が戻るわけだ。いやー何度来ても国境というものは面白い。マレーシアには結構簡単に入国することができた。ここからあと2、3時間程でペナン島に到着する。なんだ、楽チンじゃないか。

とにかく、今回の旅は学ぶことが多い。タイ南部はバンコクの方と全く雰囲気も文化も人種も違う。タイといえば完全な仏教国でタイ人のイメージしかなかったが、ハートヤイはイスラム教徒が多く、人種もマレー系のような人々が多いイメージだった。タイを知った気であった俺はまだまだ知識不足を感じた。
また平和なイメージのタイでまだ紛争やテロが勃発している現実を初めて知った。やはり宗教や文化の価値観の差異などから争いが生じてしまうのだろう。フィリピンのミンダナオ島もそうであるが、昔からムスリムは弾圧されてきた歴史があるようだ。どうか宗教価値観を超えて、人類が仲良くできる時代がきて欲しいものだ..なんて暇すぎてそんなことを考えながら国境を越えていた。

とにかく、この先のペナン島への道のりが楽しみだ。俺はかなり期待しながら再びバンに乗り込んだ。

つづく....

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?