旅RUNキュレーション Vol.2 (第4回ウラジオストク国際マラソン -当日編-)

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最初に投稿する大会がいきなりの海外遠征、ウラジオストクマラソンです。
実は日本から2時間強で行ける海外、ロシアのウラジオストク。
昨年からe-visaというビザを簡単に取れるようになり、ウラジオストクには簡単に行けるようになりました。

とはいえ、台湾・韓国などに比べて、日本人観光客がまだまだ少ないロシア・ウラジオストク。そんなウラジオストクで開催されたマラソン大会の出走記です。
(当日の体験記です。準備編は<Vol.3にて>

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大会名

第4回ウラジオストク国際マラソン 
(記載内容によってはウラジオストクマラソン と呼ばれていたり、大会回数を「第3回」としているところもあったり、冠スポンサー名をつけてGalaxyMarathonと呼んだりしたりもするそうです。)
レース種類
ハーフマラソン 
(大会には他にもフルマラソン、5kmRUNなどもあります)
参加費(エントリーフィー)
申し込みタイミングによって変わりますが、6月に申し込んだ時点で2,392ルーブルでした。日本円で4,000円強。
開催日
2018年9月22日(土)
開催場所
ロシア・ウラジオストク
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現地時間朝4時ごろ、前泊していたホテルで起床。ウラジオストクの時計は日本より1時間進んでいるので日本時間でいうと朝3時ごろ起床ってことになる。

今日はウラジオストクマラソン 。だが、眠いのと、先週のランニング大会で痛めた足が完治していない感じでもある。うーん、今日はDNSかなー。

とか思っていたんだけど、気づいたら足は外に向かっていた。
直前の案内メールに添付されていたガイドによると、Semyonovskaya Stというバス停にシャトルバスが迎えにきてくれてスタート地点に送ってくれるという。
スマホでグーグルマップを頼りにしてホテルから10分ほどの場所にあるバス停に歩いて向かう。

マ●ドナルドの偽物のような売店がある大きなバス停。
I'm lovin' meat

ハーフマラソンの場合、朝6時ー8時までにバスに乗っていけばいいという情報だったので、朝6時過ぎにきたんだけどそれらしきバスが全然ない。
早すぎたのかなぁ、と思いながら待ちぼうけ。いや、それにしても遅いし、他のランナーも集まる兆しがない。

変だなと思って様子を見ていたらちらほらランナーが現れる。だが、同じ方向に消えていく。これはひょっとして?と思ったので、次に通りかかったランナーをつけていった。まるでストーカー(笑)

結論、集合場所が違うようだった!!

実際には中央広場に集まる模様。到着して見るとバスが2台ほど待っている。危ない。これ気づかなかったら出れなかったや。てか、案内メールのあの案内はなんだったんだろう?僕の英語の誤訳だったのか?
2台のバスはすでにいっぱい。なので次を待つ。てかこのバスで良いのかどうかも確定的ではないが、「5km-42km-21km」というラベルが貼っているので多分それぞれのスタート地点にいくのだろう。

バスが来たので乗車。

そしてバス出発。なんかアップダウンが激しい道路を通る。この道を走って帰ってこないといけないのか?

30分ほどしたのち、まず1カ所目停車。グーグルマップ的には多分ここはフルのスタート地点。降りる人はまばら。

しばらくしたらまた停車。ここでぞろぞろ降りる。グーグルマップ的には多分ハーフのスタート地点。バスのそばにいる人に「ハーフスタートポイント?」と聞いたところあっち行け的なジェスチャーされる。よくわからんが降りる。

外国人の場合、当日のスタート地点で受付をしてくれると事前のホームページの案内に書いてあった。
テントが3つくらいあってどこも人いっぱいなんだけど勘でとあるテントをかき分けて入ってみたところ、受付っぽい人がいた。

受付っぽい人に目配せして、受付の時に渡すとされていた「パスポートのコピー」を見せると受け取ってくれた。名簿を見せて来て自分の名前を差せと言われたので探して指差す。
そしたらゼッケンを渡してくれた。よかった、ここがハーフのスタートポイントか。
あと、「医師の診断書」「参加誓約書(のようなもの)」を渡せと言われたので事前に準備していたのを渡す。参加誓約書は途中までしか書いていなかった気もしたんだけどそのまま受け取ってもらえた。いいの?
後、ゼッケンに貼るシールを受け取れと。国旗のシールとA-Eのアルファベットがかかれたシール。出身国とスタートブロックを選べってことかな?と思いながら受け取ってみる。(がゼッケンに貼るのを忘れた。忘れても影響はなかったけど。)

ところが、参加賞的なものを渡してくれない。くれとジェスチャーしてもNOと言われる。えー。
参加賞ほしいので、隣の別の係りの人に同じジェスチャーをしてみると、ゼッケン見せたら渡すって言われたのでゼッケンを見せて無事ゲット。Tシャツとかバンダナとか、いろいろある感じ。

手荷物を預ける。軍隊のジープみたいなところで預かってくれるようで、そこに持って行って預けてもらえる感じなのがわかった。ゼッケンをもらうときに一緒にもらった短冊みたいなシールを持っていくと受け取ってくれる。

引き換えに正方形の番号シールをゼッケンに貼っておけって言われたので貼ってもらう。が、すぐ剥がれる。これ剥がれて返してくれなかったらやばいなと思って手持ちのiPhoneのケースに貼っておくことにした。

その後はとにかく待ち時間。時刻は現地時間で朝8時半前。スタートの朝10時までまだまだ時間がある。
周りを見ると参加賞でもらった銀の防寒シートをまとっている人だらけ。風と時折強く降る雨で寒い。僕は日本から持ってきていた雨具用のポンチョを着込んでカイロを首に当てる。カイロ持ってきててよかった。

トイレも近くなるので2回くらい行った。6機くらいしか簡易トイレがなく1度行くと概ね10-15分ほど待つ感じだ。

今日のTシャツは「がんばろうおかやま」のシャツ。ロシアでもがんばろう岡山! そんなシャツを着ていたからなのか、日本人が声をかけてくれた。神戸から来られている方で、連れの方はフルマラソンに出ているそう。

ちなみにフルマラソンのコースは折り返しでちょうどハーフマラソンのスタートを往復する感じ。ランナーが通る都度、盛り上がる! この手の応援は日本よりすごいね。

朝9時すぎたくらいにエアロビクスっぽいダンスが始まる。

その後、わらわらとスタートゲートに並んだのが朝9時半前。A-Eブロックがある中の、Cブロックあたりに並んでみるが参加者がそう多くないので後ろに並んでる感は少ない。

朝10時のスタートまでまだ少しあるなーと思ってたら、なんか急に前の方が騒々しくなってランナーが前に詰められる。どうしたんだろと思ったら「GO!GO!GO!GO!」と声がかかる。
なんと、朝10時になってないのにスタートらしい。まじか。GPSウォッチの準備もしていなかったぞ。とりあえずGPS補足前だけど計測をONにしてスタートゲートを切る。さすが外国、こういうのはザッパだな。
個人ランの大会、ちょうど今日で100回目の出場なんだけど、100回でも初めてのスタート時間のテキトーさ。

スタートするとすぐに道が広くなるので、足が詰まる事は一切なし。
あと、スタート直後は下り坂なので走りやすい。

が、すぐに上り坂になる。とにかくアップダウンが多いコース。

周回コースの場合、アップダウンが多くてもアップとダウンは結果的にはトントンになる。だが、今日はスタート地点とゴール地点が全く違うワンウェイのコース。上りと下りの多さが検討つかない。こういうコースの場合は精神的に辛いパターンが多い。

そして雨が降ったり止んだり。最初はできるだけシューズを濡らさないように気をつけていたんだけど、雨が強くなって水たまりが増えてくるともう気にするレベルでもなくなってきた。

7,8kmくらいで見えてきたのがルースキー島連絡橋。この橋を渡る時の右からの横殴りの雨風がひどかった。
ひー!って思いながら走ってると、ロシア系ランナーが僕の方を振り返ってきたのでなぜかハイタッチして歓声をあげてみる。このノリ大好き。

その後もとにかく雨風が断続的に続く。アップダウンも繰り返す。
でも、対向を走る車がクラクションで応援してくれたりするので、嬉しい。

終盤、18km地点くらいに見えてきたのは金角橋。
なんと、このあたりで急に晴れてくる。さっきまでの雨風はなんだったんだ?という感じ。金角橋が美しく映える。いやぁ、こういう天気の中で走りたかったなぁ。でも天気になってくるとこれはこれで日差しが暑いんだよなぁ。なので雨模様だったのは涼しくてよかったのかも。

金角橋が終わると急激な下り。そしてフィニッシュに向かってまっしぐらなコース。

フィニッシュ直前でハイタッチを求める沿道のお客でいっぱい。ハイタッチに応えると盛り上がりがひとしお。おー! 僕はこのためにランニングやってるんだよなー!と感激。

フィニッシュ! 
個人ラン(記録あり)通算100回目の完走達成! 
僕はこれまで一度もリタイヤ(DNF)した事ないのでいわば100回連続完走とも言える。
タイムは1時間53分台・・・。雨風、坂道、先週の左足故障で無理をしなかった・・・などなどの要因があるので、まぁいっか。今日は故障を悪化させる事はなかったわけだし。フルマラソンのときにがんばればよいや。

ハーフだけどメダルをもらえる。個人的には100回記念ってこともあるので、これはうれしい。

メダルもらって、水を飲んで・・・その後の動線が謎。
ゴールは中央広場なんだけどいろいろなところに人が並んでいたりする。
あと、手荷物受け取りがない。(42km用の受け取りジープはあるんだけど21キロ向けがない)。

とりあえず一しきり写真をとってうろうろしていると軍隊っぽい人たちが炊き出しやってる模様。お金を払ってる感じでもないので、とりあえず並んでみた。

茶色のつぶつぶの食べ物と、スープと、パン。
スープとパンはよいんだけど、茶色のつぶつぶの食べ物は・・・・なんかダメ。まずいっていうのもおかしいのだけど、とにかく僕の口に合わない。
だが周囲を見るとお残ししている人は誰もいないので頑張って食べ切った。

次に、別の列に並ぶ。informationとか書いているんだけどなんの列かはわからない。とにかくランナーが並んでいるので並ぶ。

この列がなかなか進まない。ただ、進んでいくとなんの列かわかってきた。完走証の受け取りだ。日本ではありえないくらいのモタモタ感。第4回なのに全く洗練されてない感じがすごいな、日本だとランネットの口コミに罵詈雑言描かれるパターンだぞ。
それなりに列が前に来たところで、別のランナーの人がテントから出てきてこういう。

「日本の方おられますかー。とりまとめまーす。」

と。なんか、国の違う連中の対応で時間がかかってるそう。

僕を含め10人以上の日本人がこのとりまとめに載せてもらった。
とりまとめしてくれた人の一人はウラジオストクで日本語教えている在留邦人の人らしい。「夕方から打ち上げするので来たい方は午後●時に」と声をかけていた(僕は行かなかったけど)。

取りまとめてもらってしばらくしたら完走証ゲット。ありがとうございました!

で、最後の用事は預け荷物の受け取り。
ジープが増えていたのでここで受け取れるのかと思いきや、どうやら僕の番号のジープはまだ来ていないらしい。ゴールして1時間以上経つのに。遅!
「You should wait.」とか言われたので、どうやらまだ待たないとダメそう。

待ちぼうけも辛いので一旦ホテルに戻ることにした。幸いホテルの鍵は手元にある。(こういうケースに備えて、クリティカルなものは預けてないです。)

ホテルの場所が中央広場から近くてよかった。戻ってシャワー浴びて着替え。後泊するマラソン大会ってこういう後始末がすごい楽。普段着でのお出かけ準備ができたので、再び会場へ。

なんと新しいジープが来ていて、そこに人だかり。なんと、この人だかりの中、自分の荷物を求める方式らしい。これはひどい。

セリのように自分のナンバーカードを挙げている人がいた。ロシア語喋れないので確かに番号を示すのは重要かも。僕もナンバーカードを掲げて待った。

受け渡す人の裁量で荷物が示されて読み上げられる。自分のが提示されたらアピールしてその受け取るという方式になってしまっていた。遠くにいる人と荷物のサイズによってはジープから直接荷物を投げつけられる。やばすぎ。僕のちょっと前の場所で待っていた女性には投げつけた荷物で頭をぶつけた。そんなレベル。
手荷物預け時に渡された正方形のシールの有無とか、もちろん関係ない。

待ち続けて約1時間。とある荷物が示されたが僕の荷物は主催者の袋にくるまれているのでぱっと見判断がつかない。近くの人が「それお前のだ」ジェスチャーをしてくれた。
番号を照合して見ると・・・たしかに僕の!
長かった・・・。10kmくらいなら走れる時間じゃ無いか。

これで僕のウラジオストクマラソン無事終了したのでした。

****
レースそのものはアップダウンのコースが厳しいですが、普段見慣れない景色を見ながら走れるのと、地元の人でも普段徒歩では立ち入れない(らしい)ルースキー橋や金角橋を走れて、純粋に楽しいです!
2時間で行ける海外マラソン 。超おすすめです!

ただ、大会運営がイマイチ洗練されていません。(4回目の開催なのに・・・)
当日の送迎バスの場所がよくわからなかったこと、完走証受け取りにものすごく時間がかかること、預け荷物が相当時間かからないと返却されないこと。こういうのをみると日本のランニング大会の運営はすごいなーと改めて思うのです。

しかもボランティアの方はほぼロシア語しか喋りません。ロシア語がダメな人は十分な事前調査をして臨みましょう。
預け荷物はしないほうが良いですね。ほぼ走る格好で現地に行って、必要なものはリュックに背負って走る方が良いかもしれません。

と言いつつも、日本人で今回の大会(限ハーフマラソン)を走ったのはわずか13人。体験談も多くないと思うので、こうして記事に残します。

皆様の参考になりますように。
(以下、文章ありません。購入しても新たな文章や写真が見られるわけではないのでご注意ください。)

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