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Voightländerの35mmは魅力いっぱい

この前NOKTON classic 35mmを購入したばかりではありますが、他のVoightländerブランドの35mmレンズも気になるものが多くて記事を書いてしまいました。

NOKTON購入の話はこちら。


色々気になる35mmレンズ

NOKTON classicを使い始めてから1ヶ月ほど経ちました。元々はオールドのSummilux 35mmまでの繋ぎになれば良いかなという気持ちもあっての購入でしたが、現在はかなり気に入っており、最短0.7mで使い勝手が良いこともあって、Summiluxを買うくらいならこのままNOKTONでいいやという気持ちになってきています。そのくらい気に入っているなら35mmはこれで決まり!!となればよいのですが、他のレンズも気にならないと言えば嘘になります。

というのも、開放F1.4でありながらもコンパクト、かつ最短撮影距離が0.7mの35mmレンズを使い出してみるとかなり便利なのですが、こうも便利だと35mmは便利方向に寄せてみても良いのではないかという気持ちが出てきたのです。元々は、愛用しているSummilux 50mm 2ndに近い描写を求めてオールドテイストな描写のレンズの中からNOKTON classicを選びましたが、もっと現代的な描写のレンズにした方がさらに便利に使えるんじゃないかということですね。

明るくてそこそこコンパクトで寄れて便利な35mmというと、昨年発売されたばかりのSummilux 35mmが思い浮かびますが、さすがに高い上に在庫も少なく手に入りにくいので考えないこととします。最短0.7mでよければもう1, 2世代前のSummilux 35mmも選択肢に入りますが、当然どちらも安くはありません。それにコンパクトと言ってもNOKTON classicと比べてしまうと大きくもあります。ということで、Summiluxはなしです。

となったときにVoightländerの35mmレンズに目が行きます。VMマウントだけでもNOKTON classic以外の35mmレンズは5種類ありますが、NOKTON F1.2とAPO-LANTHARは大きさ的に除外、COLOR-SKOPARは開放F値がやや暗めなので除外すると、以下の二つが残ります。

この2本のレンズが非常に気になっている、というのが今回の記事の本題です。

ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical

ULTRONは開放F値こそ2.0になってしまいますがコンパクトで最短撮影距離も0.58mと使いやすそうな35mmレンズです。このレンズが気になっている理由は何よりもこのフードをつけた時の見た目です。

角形フードのLH-12がとてもかっこいいんですよね。個人的にはNOKTON classicは見た目という点では悪くはないという程度でそこまで好きではないのが難点ではありました。その点ULTRONは見た目も含めて好きになれそうなのが良さそうに思えています。

ULTRONはType IとType IIがありそれぞれデザインが異なりますが、個人的にはLH-12を付けるならType Iがベストマッチに思えます。真鍮のズシっとした質感も捨て難いのですが、ブラックペイントの光沢感をあまり求めていないこともあり、やはり買うならType Iかなと思います。

写りについてはシャープでありながらも絞り開放での周辺減光やボケみの僅かな癖など楽しそうな要素もありとても良さそうです。現行のSummicron 35mmよりもこちらのULTRONを評価する意見を目にすることもあり、描写面でも気になるレンズですね。

ただコンパクトではありますが、LH-12がやや長めなこともあり、フードを付けた時の全長はNOKTON classic+LH-6よりも僅かに長くなりそうなのが若干気になるところです。とはいえフード付きの見た目が気に入っているのでフードなしでの使用は考えられないと思うとそこは妥協せざるを得ないところになりそうですね。

NOKTON Vintage Line 35mm F1.5 Aspherical

こちらは昨年 (2022) の11月に発売されたばかりの新しいVintage Lineのレンズです。NOKTON classicやULTRONほどではありませんが、F1.5と大口径ながらも非常にコンパクトな35mmレンズかと思います。NOKTON Vintage LineのF1.5といえば以前使っていた50mm F1.5を思い出しますが、あれも非常に良い写りのレンズでした。

ULTRONとは違ってこのレンズが気になる理由は純粋にコンパクトな大口径35mmレンズという点になります。見た目も嫌いではなく、すっきりしたデザインで9割くらいの要素はコシナレンズの中でも好きな方になります。Type Iのマットブラックペイントの質感もかなり良い感じ。ただ、フィルター径を39mmにしているせいで先端のシルバーのバヨネットがキュッと狭まった形になっており、レンズ前面から見るとマウントアダプターのようにシルバーが露出しているように見える点だけが個人的には残念です。このデザインで43mmとか46mmのフィルター径だったらかなり好きな見た目になっていたと思うのですが… また、フードはULTRONと共通なのですが、ULTRONよりもレンズが大きいせいで、フードとレンズ本体のサイズのバランスが個人的には悪く感じるところも残念ポイントです。このNOKTONを買うならフードは無しでeinsの薄型保護フィルターを付けて使用することでしょう。

また、ちょうど先日開催されていたCP+でこのレンズを触らせてもらえたのですが、絞りリングの操作感がこれまで触ったことのあるコシナレンズの中でもトップクラスに好みだったのも良いところです。クリック感が強めにありつつも非常にスムーズに動作しており、かなり気に入りました。最短撮影距離もULTRONよりさらに短い0.5mなのも良さそうです。距離計連動範囲は0.7mまでとなっていますが、M (Typ 262)に付けて試したところ、もう少し寄れそうな印象でした。

距離計連動範囲での(ほぼ)最短で絞り開放での撮影。
最短かつ絞り開放でも中央はかなりシャープに写ります。

まだ発売からそれほど時間も経っていないのでレビューなども少ないですが、使い勝手の良い魅力的なレンズに感じます。

おわりに

ということで、35mmレンズはまだまだ色々気になるなあという話でした。とはいいつつもNOKTON classicはかなり気に入っているのでひとまずしばらくはこのレンズを使い倒しつつ他のレンズを妄想しながら楽しく過ごしていこうと思います。ただNOKTON classicのお気に入り度が非常に高くなってきており、普段の常用レンズはもうこれで良いのではという気分になってくると、35mmよりも40mmの方がさらに常用しやすいのでは? 40mmに買い替えて35mmはULTRON or NOKTON F1.5を買っても良いのでは?? とやや危険な思考が強まっていることが懸念事項ですが、さて…



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