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【貨物の瑕疵💦】船荷証券(B/L)にリマークがある場合の対応について🚢:貿易実務検定C級対策 No.71

今回も、輸出手続きのうち
「貨物に瑕疵がある場合」
について、確認しておきましょう。

これは、船荷証券(B/L)にリマーク
がつくということになるのですが
どのような解決方法があるのでしょうか?

検定試験対策も含めて、理解しましょう👍


前回のお復習い💖

リマーク(Remark)が追記されるケース

輸出者(通常、委託を受けた海貨業者)の
持ち込んだ貨物に瑕疵(かし)
すなわち、キズや不足があった場合
コンテナ船ならばB/L交換用の
ドック・レシート(D/R)


在来船ならばメイツ・レシート(M/R)
その旨を記載した追記であるRemarkが
付けられることになります。

リマークのついたD/RやM/Rを
船会社に持ち込むと、発行されるB/Lは
Foul B/L(故障付B/L)
となります💦
信用状取引の場合には、荷為替手形を
銀行に買い取ってもらえなくなります😢

これは、L/C取引においては契約通りの
貨物が確実に出荷されることが求められ
通常、信用状条件でB/Lはリマークのない
Clean B/L(無故障B/L)であることが
要求されているから
になります🚚

補償状(L/I)の差し入れによる対処💦

当然、リマークがつかないよう貨物の取り扱いには
十分注意していくことが基本ですが
もし、リマークがついてしまった場合には
実務上、船会社に「補償状(L/I)」を差し入れ
リマークを削除してもらうことができます👏

なお、補償状(Letter of Indemnity)とは
輸出者が船会社に対して、貨物に瑕疵が
あることによって、運送中の破損や
その他のトラブルがあった場合には
輸出者が一切の責任を取ること、を
明言して提出する補償状のことです。

ここで、輸出者が補償状(L/I)を提出すれば
船会社はClean B/L(無故障B/L)の
発行に応じてくれることになる
のです🏦

しかし、補償状(L/I)を差し入れて
リマークを消したからといって、実際の
貨物が損害を受けていることは事実です😢
そのため、貨物が輸入地についてから
トラブルになる可能性は大いにあります。

ただし、このようなクレームに対する
損害賠償請求は、補償状(L/I)にもとづき
最終的には輸出者に転嫁される
ことに
なりますので、銀行はClean B/Lの
発行に応じることができるというのです👀
※大前提、最初から瑕疵ゼロを目指します!

ただし書きのある場合🔖

ただし、コンテナ貨物で大口のFCL貨物を
コンテナ・ヤード(CY)に持ち込んだ場合
B/Lには以下のただし書きが記載されます。

"Shipper's load and count"
"said to contain"

これは、瑕疵(キズや不足)を
表すリマークではなく
「荷主が自分でコンテナに貨物を詰めて
封をしたので、中身については
状態、数量ともに船会社は確認不可能」

という意味をもっています🔖

したがって、このリマークが
B/Lについていても「Clean B/L」です!
※Foul B/Lとはならないことに注意!

したがって、銀行での買取には
全く支障もなく、当然ながら
補償状(L/I)の差し入れも不要です👍

船積通知(Shipping Advice)📢

船積みが終了すると、輸出者は輸入者に
eメールやファックスなどで速やかに
船積通知(Shipping Advice)を行うのです。

船積通知には、貨物の明細、金額、船名
出航日(ETD)や到着予定日(ETA)などが
記載されているのです📝
※B/Lのコピーを添付することもあり

また、貿易条件で輸入者が保険を付保する
ような契約(EXW,FCA,FOB,FAS等)の場合は
通常、予定保険に入っているので
輸入者はこの船積通知に基づいて
確定保険に切替えることになるのです👍
※このタイミングで保険料支払💴
そして、貨物の受入れ準備をします。

なお、航空貨物の場合には、輸入地での
通関・貨物の引き取りに必要な
航空運送状(Air Waybill)はやインボイス
は貨物とともに送られますので

輸入者の荷受け準備のためにも
一刻も早く船積通知を行うことが必要です。

本日の解説はここまでとします!
B/Lにリマークがあるケース
補償状を差し入れる手続き
そして、船積通知について
ご理解いただけたでしょうか??

次回からは、信用状取引について
貿易実務の細かい論点を整理
していきたいと思います💛

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨

貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

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私も2024年4月から商社へ勤務する予定ですので
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたい
と思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥

最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚     

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今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご覧いただきありがとうございました🌈

まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥

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ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。

社会人になってもnoteはなるべく
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あくまで趣味としての取組みになりますので
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