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観光の“伸び縮み”

この春でコロナ禍のフェーズが大きく変わり、日光の門前町の観光が再始動した。
大通りをゆっくりと歩く外国からのゲスト、たくさんの修学旅行生のバスの連なり。
観光産業が主とはっきりと言い切れるこの街には、慌ただしくも安堵が漂っているように見える。

ただ、以前からの課題は何ら変わっていない。
ある時期ある時間帯には人で溢れて、そうでは無い時には全く別の街のように静まり返って。
相変わらず、それを繰り返している。

数年前に、下野新聞のコラムで観光と“伸び縮み”について書いた。

最近、twitterのタイムラインに京都の錦市場の公式アカウントから「お願い」が書かれていて、また、色々と考えてしまった。

これだけでも、錦市場の状況が見てとれる。

活況なのか、喧騒なのかは、紙一重。
そして、それは訪れた人の記憶にどう残るのか。
旅の思い出をどう人に伝えるのか。
また訪れたいと思うのか。

「観光」への期待と集客への追い風、施策。
光と影があって、影の部分が語られることは少なかった。

コロナ禍を通して、大きく変わるかもしれないという期待は未知のままで、どうやら引き続き望み大きいものではないかもしれない。

忙しい中気掛かりなことも、気にかけたまま日々の泡のように消えていく。

これも季節や天候によって商売を喜び憂うように、観光のトレンドに乗ってどこまでも漂わなければならないものか。
そんなことを思っている。

もうすぐ、梅雨だ。

NPO法人日光門前まちづくりnote部 | 岡井 健(世話人)


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