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30年前、プラハで起きた歴史的なできごと

いま、ここプラハで生活しているから、書いておかなければいけないことがある。

他にも下書きはたくさん溜まってしまっているのだけれど。

今年は、ビロード革命から30年。
様々なイベントが行われていました。



ちょうど30年目の当日、デモ隊と警察が衝突した通り。

その日のピースフルな空気感。

老若男女、旗を持ったり、バッチをつけたり。
小学生くらいの子供がいる家族で来ている人たちも多く見かけました。

これは、その前日に、コミュニズムミュージアムにいったときのもの。


チェコ人の友達と話すときも、この気持ちをどう伝えていいか、もっと表現力が日本語英語ともにあったらいいのに。
と思いつつ、I was very impressed としか伝えられなかったけれど。

そうしたら、なんと娘のボーイフレンドのママは、その時まだティーンだったけれど、両親に連れられて、デモ行進のその場にいたんだそうです。

当時の色々なことを話してくれました。

プラハから車で1時間ほどの郊外で生まれ育った彼女は、20代になる少し前に自由を手に入れ、4カ国後を話し、
仕事もバリバリこなす2児の母。


スカーフの話

当時はみんなが、洗脳されているようだった。

「そんなことでは、素晴らしいコミュニストになれないよ!」というのが、学校での叱り文句。

ある日、何か重要な共産主義関連の集会で制服のスカーフを忘れた彼女もそう言われ、
否応なく、自宅まで片道40分ほどの道のりを走って取りに帰らされたそうです。

幼い彼らは、それをなんとも思わず受け入れていた。

と話してくれました。

当時は皆が同等に同じものを手に入れられたという点は、いい面ではあったけどね。とも。

とはいえ、
私の子供たちは、自由に教育を受けられ、旅行ができ、好きなものを選んで買うことができる。
子どもたちの時代が今で良かった。

そう言って、娘をを抱きしめる彼女の姿がとても印象的でした。

(彼女の息子とうちの娘はずっとふざけて走り回ったり、隠れんぼしたり。騒々しくも平和な夜)
一方、現在のチェコではこの30年、貧富の差がどんどん広がり、共産党の支持率も徐々に上がっていっているそうです。

前日にはまた、現在の首相の汚職疑惑に対しての大規模デモが行われ、当日も反バビシュ(首相)バッチを若者たちが50コロナ販売していて、結構な人たちがそれを買っていました。

何に対してのデモなのか。

これは改めて調べて考える必要がありそうだけれど。

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