奇跡のシンフォニー

#5『奇跡のシンフォニー』観た個人的レビュー

『奇跡のシンフォニー』を観ました。
第80回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたことだけあって曲は一級品!
甘口な感想をどうぞ。

~ネタバレあらすじ~

作品としては母、父、子の三人のストーリーがそれぞれ展開されていくが
下記は子エヴァンの視点で書いたあらすじです。

エヴァンは孤児院で暮らす14歳。
彼は音楽に愛された少年とでも言える。日常には様々な音が鳴り響いている。
風が草木を揺らす音、人がアスファルトを歩く音、車のクラクション音。
小さいものから多きいものまで様々な音があるが少年はそれらを単なる音ではなく、音楽として聴ける少年であった。

そんなエヴァンは親といつか会える日を願って、孤児院を抜け出す。
孤児院という小さな世界でしか生きてこなかったエヴァン世界にある音を知ることになる。
それは同時に彼の才能を引き出すきっかけを作るが、その才能にほれ込んだ汚い大人に利用されてしまう危機が迫っていた。

音楽に導かれるままに歩いていくエヴァンは親と再会することができるか。

続きは映画で。

~音楽とは…~

作中にこんなセリフがあります。
「音楽はビジネスである」←言い回しは多少異なるかもしれない。

この言葉はエヴァンの才能に惚れ、彼の音楽をビジネスのために、お金儲けのために使おうという所謂大人の悪いヤツ代表の言葉です。
ただ僕は悪いやつでもあるが、少々納得というか真理だな。と思いました。

僕は小さいころから音楽と接してきました。小学校の時にオーケストラに入り4年間コルネットを演奏し、中学校ではギター教室に通い、高校ではカラオケざんまい、さわやかフォークデュオゆずの岩沢厚治の歌声に惚れ、洋楽に出会い、辛い瞬間も楽しい瞬間も音楽がありました。思い入れのあるメロディーを聞くと当時の記憶が蘇る感覚はみなさん共感頂けると思います。

じゃあその音楽はどうやって僕の耳に入ってきたのか。
それはビジネスですよね。


僕の知らないところで音楽関係の人や、もちろんそれ以外の人も多く関わっていて、その度に大きなお金が動いているんですよね。やがてテレビや広告など多様な媒体を通して人々が魅了され音楽を聴き始める。こうしたステップの狭間にはお金に目が眩んで金儲けのために仕事しているなんて人もいるかもしれない。そんな人いてほしくはないですけど100%いないなんて言いきれない。だってその人には家族がいて家計を守っているかもしれない。
お金のための理由なんて善悪関係なく無限にあります。

『奇跡のシンフォニー』でもこの大人代表の悪いヤツがなぜ、お金を欲しているのかについては描かれていません。ふるまいやキャラクターとしての立ち位置は圧倒的に悪いですけど(笑)

何が言いたいかというと音楽とビジネスは表裏一体

デパートの屋上でやっているなんとか戦士のヒーロー劇場が子供たちに夢と希望を与えて楽ませている一方、裏で汗だくになって練習してお給料を貰っている方がいる。そういう感じです。

僕たちが普段聞いている音楽がどういう工程でどんな人を通って自分の耳に届くのかを想像しながら聞くといつもの曲が違って聞こえるかもしれません。

~音楽が重なり合うシーン鳥肌もの~

作中でクラシックとロックが重なりあう瞬間がありますが、そこはほんっとうに見どころ。音楽理論なんてちんぷんかんぷんでもモーツァルトとベートーベンの顔がわからなくても口を塞ぐのも忘れて見入ってしまいます。クラシックとロックって両極端な気がしますが、合わさるとお互いを引き立て合いつつも両方が主役のよう。素敵。
そもそもエヴァン君が神童です。ギターにしろピアノにしろどこまでできるんですか。。

あれだけ直感的に人を惹きつける音楽が奏でられたら楽しいだろうな。

色々書きましたが
「奇跡のシンフォニー」観たことない人はNETFLIXで是非!

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