見出し画像

「食事」を妥協しないことが、海外ビジネスを継続させる。

海外長期出張をする上で、1番大切にしていることがあります。
それは、食事です。
1日3回の食事に何を選ぶか、これをおざなりにされると、海外事業の継続にまで影響してきます。
日本では仕事の後に、テレビ番組を見たり、趣味を満喫したり、友人や家族と出かけたり、と食事以外を楽しむ時間がありますが、海外では、余暇を楽しむ時間が減ります。
もちろん、インターネットがあれば、それほど辛くはありません。バーチャル的に大抵のことはできてしまいます。しかし長期滞在をしていると、ジワジワと身体にこたえてきます。何か満たされない感情、周囲から置いていかれるような孤独感。
そんな時に、五感をフルに使って楽しめるもの、それが食事なのだと思います。生命を維持するため、健康を維持するために取る食事ですが、海外生活において、食事にはそれ以上に重要な役割があると思います。

コミュニケーションツールとしての食事

まず、筆頭に挙げたいのは、コミュニケーションツールとしての食事です。現地の方、ビジネスパートナー、サプライヤーなど、現地で出会う方々とより良いコミュニケーションを取るため、食事を共にすることがより良い結果をもたらすことが多いです。
「同じ釜の飯を食う仲間」ですから、一緒に食事をするだけでお互いの文化を理解したり、誤解を取り除いてくれたります。まずは、相手国の料理を食べ、相手の好きな食べ物やおススメする料理、家族の好みなどを知ることが重要かと思います。また、食事時間を通じて、文化や習慣、歴史などを学ぶことのできる絶好の機会です。是非、積極的に食事の機会を設けることをお勧めします。

もし日本料理レストランのある国でビジネスを行うならば、日本料理も一緒に食事されたら良いと思います。今度は日本の文化、習慣、好みなど紹介できる機会ですので、文化交流のような柔らかい気持ちで会食することをお勧めします。

エンターテイメントとしての食事

食事は基本的に1日3回取ります。この3回で、どんな料理にチャレンジするのかが、海外滞在を楽しく過ごすコツかと思います。
現地の人しか行かないようなローカル店や、周辺国の料理を提供するレストランなど、日本ではまず選ばない料理を試すことをお勧めします。もちろん、体調を崩す可能性もありますので、無理はせず(ただ、大抵の場合は正露丸と抗生物質でなんとかなるかな、と個人的には思っています)。
特に、1人でローカル店に行くと、現地の人々の生活がダイレクトに見えてきます。自社の製品を販売したい、または一緒に働きたいと考えている人たちのリアルな日常を知る絶好の機会です。
美味しくて有名なローカル店には、高所得層から低所得層まで集まりますから、マンウォッチング自体が現地調査になると思います。現地の方から情報収集して、美味しいローカル店を探してみてください。

精神安定剤としての食事

相手国の料理にチャレンジしていると、最初は珍しい果物やエキゾチックな料理にワクワクしますが、数回繰り返していくうちに慣れてしまい、少しずつ食べ慣れた日本食が恋しくなりますよね。
脂っこい、味付けが濃い、辛い、香草が入っているなど、日本食とは真逆の料理を提供する国も非常に多いです。おまけに油が汚れていたり、水が汚かったり、虫が入っていたり、と衛生的に耐えられない店も多いかと思います。
こんな時に役立つのが、やはり日本食を提供してくれるレストランです。
ここで食事を取るだけでホッとできる、そんなお店を2つか3つ用意しておくと良いと思います。毎日3食全て日本食では、現地の方との交流が無いのでお勧めしませんが、朝食だけ、又は昼食だけ日本食にするなどしてみてください。

気に入らない食生活が毎日続くと長期滞在時に精神的に辛くなり、「もう来たくない」と思いがちです。来たくない、と思うと、その気持ちは周囲に連鎖し、海外ビジネスそのものがとん挫しかねません。
どうぞ、食事を妥協せず、進出先国と気の長いお付き合いをしてみてください。

ここまでお読み下さりありがとうございました。

YouTubeチャンネルをフォローしてもらえたら嬉しいです!
http://www.youtube.com/channel/UCf8l9BSpTLLd3leDFyPrdCA?sub_confirmation=1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?