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最初の会社は3年勤めて辞めた

これまでに3回会社に勤めたうちの、最初の会社を辞めた時の話です。

営業の会社でした。
取引先は幼稚園や保育園といった、いわゆる幼児教育業界。

小さいものは”おりがみ”や”はさみ”といったものから、
園舎の設計や制服、運営のコンサルティングのようなものまで、
扱ってないものはない、というような会社でした。

なぜこの会社に入ったかというと、
今思えば消去法。

自分のしたいことがよく分からない

就職活動をしていてもまったく自分が何をしたいのかが分からず、
どんな仕事ならできるか?というように考えていました。

この時点で、就職をしないという手段を、
今だったら迷わず取っているかもしれませんが、
当時のぼくは、
そんな度胸も自信もまったく持ち合わせていませんでした。

みんなが就職しているから、自分もする。
周りの状況に合わせた選択肢しか見えていませんでした。

とりあえず消去法で考えていくと、
子ども相手の仕事なら、どうにか仕事に楽しみを見出せるかも、
という思いが生まれてきました。

頭の中に浮かんだのは、
おもちゃ会社
絵本の出版社

といったところ。

商品そのものを考えたり作ったりする仕事が楽しそうだなとは思っていましたが、
好きな割にはそういったことを学校で勉強したわけもなかったので、
自然と営業という職種で応募をしてみようか、となりました。

60歳まで、これ続けられるか?

そして、上述の会社に入社が決定。

入って数ヶ月は、
社会で働くということ自体が初めてで、
仕事についてあれこれ思う暇などなかったのですが、
1年も経ってくると次第に、

あれ?

と思うようになりました。

自分が売っているものについて、何も関心を持てていないじゃないか?自分が欲しいと思わないものを、どうしてぼくは売っているのか?この商品は本当に世の中に必要なのかな?

などなど、
自分の頭や気持ちの中にあることと、
実際にぼくがしていることの間に、ギャップを感じるようになっていたのです。

このままでいいのか?

そして、丸2年経った時に、
60歳までこの仕事を続けている姿を想像できないな、
ということに気づいて、
会社を辞めることを決めました。

もう一年やって、その間にお金を貯める

ただ、今すぐにではなく、もう1年仕事は続けようと思いました。

1年かけて金を貯める。

そう決めた次の日から、食費や生活費を切り詰めました。

会社の寮に住んでいたので、家賃はほぼかからず。

昼食は、お昼頃に行くと「給食食べて行かない?」と声をかけてくれる取引先が何軒かあるので、
そういうところばかり狙って行ってた(笑)

夕食は、大きな鍋にカレーを大量に作って、2週間くらいずっとそれを食べたり、
デートの食事が立ち食いうどんだったこともありました。

仕事もけっこう頑張ったので、1年間で100万円貯めました。

ただその代償として、
栄養不足になってしまい、
退職3週間前に入院することになったのは、ちょっと予定外でしたが。

その頃から今まで、文句も言わずそばにいてくれた彼女には、
本当に心から感謝しています。
あまり口に出しては言えてないので、この場を借りて言います。
本当にありがとう。

人生はドラクエみたいなもの

辞めることを決めてからの1年間、
けっこうハードな期間を乗り切ることができたのは、
それだけ、
もうこんな現状イヤだ! このままじゃやばい!
という気持ちが強かったんだと思います。

それに、
ここから飛び出せるんであれば、
今起きていることなんてドラクエみたいなゲームで、
次々と現れる敵やトラップようなものだと、
思っていたような気もします。


そんなこんなで、数ヶ月前に退社の意思を上司に伝え、
引き継ぎや残務処理、挨拶回りなどをきちんとやり、
丸3年、
ぼくが初めて勤めた会社を退社しました。

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