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石橋は叩いて渡れ。それでも崩れたら泳げばいい

社会人になって最初に勤めた会社を3年で辞めることにした。

理由は大きく2つ。

・60歳までこの仕事を続けている想像ができなかった
・本当にやりたい仕事をしたい!と思った

頭に浮かんでいたのは、
グラフィックデザインという仕事でした。

会社を辞めるのは怖くなかった

会社を辞める時に恐れはほとんどありませんでした。

消去法で、なんとなく選んで歩き続けてきた道をようやく軌道修正できる。
これから、本当に自分のやりたいことができる。

そう考えただけで、ただただ嬉しかったし、
楽しみと興奮の方が、不安を上回っていました。

キリのいいところで、
3月いっぱいで会社を辞めようと思っていたので、
年明け早々に、
上司に退職の意思を伝えたと記憶してます。

上司は、学生時代に演劇に打ち込み、
役者を志していたそうで、

「自分は食ってくためにその夢を捨てちゃったから、
おれは引き止めない。応援してるぞ」

と言ってくれました。

円満退社は必須か?

上司のさらに上司とも差しで飲むことになって、
この時は引き止められたけど、でもやっぱり決意は変わらず、
会社の規定に則って、辞表を提出。
3月末日、円満に退職をしました。

円満に退社をする、というのは結構大事。
できるならそうしておくに越したことはないと思います。

後述するその後の会社は、
けっこう後味の良くない辞め方になっちゃったんですよね。

人間の繋がりって意外と狭くて、
いつどこでまた関わり合うか、わからないですし、
ずっとモヤモヤしたものを抱えていると、
精神的にも負担になっちゃう。

とはいえ、退社という選択肢を選んだということは、
それだけ切羽詰まっている状況、というのも事実。

無理して、我慢して、自分の思いを抑え込むよりは、
結果的に円満に退社できればラッキーだな、
くらいに考えておいていいと思います。

後先考えて、計画的に円満退社できるくらいの器用さがあれば、
ずっとその会社にいて出世をした方が、
たぶん幸せな人生なんじゃないですかね?(苦笑)

うそ!? 退職後のプランが白紙に・・・

辞表を出した直後に、
ぼくの不注意によるちょっとした事件がありました。

退職後どうするか、計画していたプランが、前提から崩れました(苦笑)

どういうことかというと、
グラフィックデザイナーを志すにあたって、
一度学校に通って、デザインを勉強したいと考えていたんです。

かつて諦めた美大に、とも考えましたが、
4年間は長すぎるなとも感じていました。

結局は面倒くさがりなんでしょう。

そして、専門学校やスクールのようなところまでいろいろと探して、
2年間でしっかりとデザインの基礎を学べる、という学校を見つけました。

認可を受けた専門学校ではなく、規模の大き目の私塾といった感じでした。

その学校の見学に行ったのは退職より1年前のこと。
いよいよ退職するので申し込みます、という連絡を入れたところ、
なんと、
「来季の募集は行わないことになった」
という返答が返ってきました。

どうも学校をたたむらしい。

はい。
今後の計画の大前提が一瞬で崩壊してしまいました。

石橋は叩いて渡れ!それでも崩れたら泳げばいい!

とはいえ、それはどうしようもないことですからね。

一瞬焦り、慌て、どうしよう!と思いましたが、
これも何か意味があるんだろうと受け止め、
別のプランを考え始めました。

とはいえ、すぐに代わりになる学校など見つかるわけもなく、
勉強はひとまず置いといて、
仕方なく、なのか、ラッキーにも、なのか、
気ままなフリーター生活に突入することとなりました。

退職をする際、あるいは新しい道に進む時には
その後予定をしていることは
定期的に確認をしておくのはとても大事

だと痛感しました。
だけど、

万全を期していても、何が起こるかはわかりません。
石橋を叩いて、慎重に渡るのもものすごく大切だけど、
それでも橋が崩れちゃったら泳げばいいし、
もしかしたら、下流にも橋があったり足が届く浅い川かもしれない。
悲観せず、今できることをやる!

そんなポジティブな割り切りや開き直りも、重要だなと実感しました。

なので、そもそも石橋を渡る前に、
この川は泳げるのか? 橋は他にどこにあるのか? 渡った先に何があるのか?
など、少し引いた視点で状況を見る、
視野の広さを持っておくと、無駄な遠回りをせずに済むかなとも思います。

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