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あなたの情熱はどこにある?

こんにちは。
証券会社を退職&MBA留学を中退してフラメンコダンサーになった永田健です。

そんな経験をもとに自分らしい人生を歩むためのヒントをお伝えできたらと思います:今回のテーマ「適性ではなく、情熱を探そう」。

仕事でノルマに追われ、休日も資格試験勉強で忙しく、自分の人生いったいどこに向かっているのかもわからず、疲れ果てていた20代前半の日々。
明るい絵でも買って気分転換でもしようと画廊に立ち寄りました。

海辺のカフェのテラスで人々がお酒を飲んだり踊ったりする絵がすっと目に飛び込んできました。しばらく眺めていると若い店員さんに声をかけられました。気に入ったのであれば版画もありますよ、と値段が10倍くらいする絵を指差します。でも不思議と営業的な感じはしませんでした。
彼女は自分が惚れた絵に出会った時、90万円払ったと言いました。
「自分の生き様を映していると思ったから」
曇りのない瞳でした。

僕は口下手なので、就職する前は営業への苦手意識がありました。
でも実際にセールスの仕事をしてみて、大事なのは小手先の「セールステクニック」ではなく「熱意」だと気づきました。本当に熱意を持ってお客さんに接すれば、最初は相手にしてくれなかった社長も、最後は話を聞いてくれます。
この日も、彼女の情熱が僕に刺さりました。当初の想定していた予算は大幅にオーバーしましたが、版画を買いました。

その帰り道、ずっと「情熱」が頭から離れませんでした。
彼女を突き動かした情熱はいったい何だろう。
その情熱が、僕にはあるのだろうか。
それはどこにあるのか。

僕は先天的に強度の近視で、小さい頃からメガネをかけていたのがコンプレックス(当時は小学校でメガネをかけている人はほぼいませんでした)で、ずっと人前に立つのが嫌でした。コンプレックスを克服するために強くなりたいと思い、高校時代は毎日湿っぽいボクシングジムでサンドバックを叩いていました。何もなかったけれど、情熱だけは溢れていました。その頃と比べてお金も増えたし、社会的ステータスも得たけれど、心の中は乾いていました。

フラメンコに出会った時、その時の熱い想いが蘇ってきました。
会社を辞めた時、僕はフラメンコの超初心者でした。プロになれるのかどうかなんてわかりません。それでも金融の世界でも頑張り続けたら成果が出たのだから、好きなことに打ち込んだら成果は出るはず。そう信じて突き進んだら業界でも認められるトップクラスのダンサーになっていました。

本当に好きなことに出会った時、それが適性かどうかは重要ではありません。
「情熱があることが適性」なのです。
情熱さえあれば、テクニックは後からついてきます。

適性を探している時点で、本当に好きなものを探していないのです。
適性よりも、情熱やワクワクすることを探していきましょう。
好きなことを頑張り続ければ、それが適性になっていきます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は「感動」について書いていきます。


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