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UXデザイン実践編:ユーザーンタビューからアイデア創出までの流れ②

この記事は前回の続きです。

1, これからの働き方に関わるサービス
2, これからの安心・安全に関わるサービス

これがXデザイン学校から出ている課題のテーマで、どちらかのテーマをグループで選んで、そのテーマに沿ったサービス企画を行います。
私が所属するグループでは「2, これからの安心・安全に関わるサービス」を選んだので、このテーマに沿ってインタビュー計画を作っていくところから今回のnoteを書いていきます。


インタビュー調査の流れ

1, 調査計画の策定
2, 調査の実施
3, 調査結果の分析 

インタビュー調査の流れはこんな感じ。ググればいくらでも詳しい解説は出てくると思うので、このnoteではなるべく自分が実際に行った「生」の調査についてご紹介できればと思っています。


1, 調査計画の策定

まず、そもそも「何を知りたくて調査をするのか?」というところから、「調査対象は誰か?」「どんな質問をするのか?」「何人くらいに聞くのか?」という具体的な調査内容を整理していきます。

調査計画を作る上で一番大切なのは「リサーチクエスチョン」と呼ばれる、調査の軸になる「明らかにしたい疑問」を決めること。

このリサーチクエスチョンは例えば「幸せってなんだろう?」みたいな大きすぎるものだと、調査から出てくる答えが発散しすぎてしまい上手くいきません。

また「寝る時に最適な枕の高さは何cmだろう?」というような具体的すぎる疑問も、答えが絞られ過ぎてしまってUXデザインを駆使した「サービス企画」の為の調査には向いていません。

ちょうど良いサイズの「問い」を考える必要があるし、当たり前ですが「調査しなくても分かること」を調査する必要はありません。(結構お金をかけて調査して「こんなの調査しなくても分かるよね」という結果が出てしまうのも、ダメな調査としてあるあるな話。)

私たちのグループは5人中4人が子育て中のお父さん、お母さんということもあり「親子、家族間のコミュニケーション」に着目してリサークエスチョンを考えていきました。

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▼中高生向け
リアルとインターネット(主にスマホ)を介したコミュニケーションの違いとは?

▼親向け

普段、子供とどんなふうにコミュニケーションをとっているか?
親から見た子供同士のコミュニケーションに対する不安は何かあるか?

最終的に考えたリサーチクエスチョンはこんな感じです。

今回はクライアント企業の設定が某超大手IT企業なので、リアルとインターネットを意識しながら、そこに囚われ過ぎない位の大きさのリサーチクエスチョンを考えてみました。

リサーチクエスチョンを決めたら具体的な質問内容などを考えていきます。

質問を考えていくのと共に、その質問を通して何を知ろうとしているのか?という意図もきちんと整理しておくのがポイントだと思います。それと、あまりインタビューが長いとインタビューされる側も集中力が切れてしまうので、1時間以内くらいで納まるように質問の数などを調整します。

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2, 調査の実施

さて、調査計画ができたらいよいよ調査の実施です。

仕事でやる場合はプロにお金を払ってインタビューをさせて頂く人をリクルートしてもらう事もできますが、こうした学校でのプロジェクトだとこのリクルーティングがなかなか大変です。

私たちのグループは調査対象に「中高生」を入れていたので、何人か友人伝いに聞いてみたものの「思春期でそういうのはちょっと難しい…」という回答も多かったです。当たり前ですが調査は「調査可能な人(リクルートできる人)」を調査対象にしないといけません。

最終的にはグループメンバー皆さんの頑張りで「親 9人」「子供 10人」にインタビューを実施することができました。

実際に話を伺うと、いろいろな親子の形、関係性があり、まだ子供が3才の私にとってはとてもリアルな学びが多いインタビューとなり、学校の学びを越えた「人生(親として)の先輩」にいろんな事を教えて頂いた貴重な時間となりました。

インタビュー自体のポイントなどは沢山あると思いますが、現時点で私が気を付けているのは以下の様な点になります。

1, 最初のちょっとした雑談、とても大切
2, 誘導尋問しない
3, ちゃんと計画書に沿って質問していく
4, 気になったところがあったら計画書に無くても深堀りする

「1」はいわゆるアイスブレイクってやつですね。
「インタビューを受ける」というのはけっこう特殊な体験なので、まずは話しやすい雰囲気を作るのがとても大切。

「2」も基本的なポイント。質問の回答に関する「予想」を持っていても、その「予想」に引き寄せるような質問はしてはいけません。

「3, 4」はインタビュー調査を仕事で沢山やっているクラスメートに教えて頂いたポイントです。「3」が守れていないと、せっかく複数人にインタビューしたのに回答に歯抜けがあったりして、インタビュー後の情報の整理が難しくなってしまいます。

そして「4」も大切。計画通りに進めるのが大切だけど、インタビューは生物なので、話を聞きながら自分が感じた「ん??」という違和感を無視してはいけません。その違和感の先に、知りたいことの大切なヒントがあるかも。

インタビューは奥が深く、私にはまだまだ分かっていないことも多いので、詳しく知りたい方はこちらの書籍を読んでみてください。評価が微妙な感じになっていますが、Xデザイン学校一押しの本です。

マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書

インタビューが終ったらいよいよ「3, 調査結果の分析」です。
せっかく話を聞いたのに「へぇー、面白かったなぁ」で終わってしまっては意味無いですもんね。

(結構そういう調査多いですよね。レポートにはなってるけど「事実としての結果」が整理されているだけで、そこから何も新しいものが生まれてこないただの調査。「へぇー。でっ?」というやつ。)

調査結果の分析は長くなりそうなので、また次のnoteで!

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