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【中学入試直前期】この時期だからこそやっておきたい理社の勉強

多くの受験生が秋頃からは過去問演習に手をつけ、志望校への対策も着々と進んでいることと思います。

難しい問題や見慣れない問題にも対応できるようになってくる時期ではありますが、それでもまだ頭の中にある知識同士がうまくつながっていない、そんな悩みを持つ受験生も少なくないでしょう。

そこで、かなりの経験を積んできた今だからこそやっておきたい理科と社会の勉強メニューをご紹介します。



上の記事をはじめ、このブログにおいて「見る」勉強の重要性は何度も説いてきましたが、今回も同じです。

「理科においては図鑑系の教材、社会においては地図帳と歴史マンガに目を通す」

やっておきたい作業はこれだけです。もちろん、より勉強としての効果を高めるのであれば、これらに目を通して改めて気づいたことや、まだ整理しきれていなかったことをノートにまとめておくと良いでしょう。

試験会場に多くの教材を持ち込むのは得策ではありません。自分で作ったこのノート、このファイルさえ持っていれば大丈夫だというものを、ここから最後の時期に作っていくのが良いと思います。


理科での図鑑、社会での地図帳や歴史マンガに目を通す利点は、まさに今の時期だからこそ生じるものです。

こういったものは受験勉強の入り口として読ませることも多いとは思うのですが、入り口の時点では、どの部分が重要なことなのか、どういう勉強につながってくるのか、どのような出題をされるのか、そういったことが全くわかっていない状態です。

それが今の時期であれば、様々な単元を学び、様々な問題を解き、様々な過去問と出会っているわけです。初めて理科の図鑑、地図帳、歴史マンガに目を通した時とは比較にならないほどの経験値が備わっています。

ですから、この時期にまた目を通してみると、初めて見たときとは全く違う目線で読むことができるはずです。そして、どこが重要で、どこが自分にとってまだ足りないのかということにも気づけることでしょう。


昔の教材も同様に

同じような目的の練習としては、4年生・5年生の頃の教材を読み返してみるというのも有効です。

4年生・5年生の頃のお子さんというのは、受験を間近に控える現在のお子さんと様々な意味で大きく異なるということは言うまでもありません。

ということは、4年生・5年生当時にうまく基本をつかみきれなかったことや、整理しきれていないことがたくさんあるわけです。それが、現在のお子さんであれば、それらを学び直して力に変えることも可能だと思います。

本棚や机の上で眠っている教材を、もう一度引っ張り出して、目を通してみましょう。そして自分のものになっていない部分をノートにまとめておきましょう。

それが済めば、もう昔の教材に用はありません。「もうこの教材を開くことはない」「この教材から学べることは学び尽くした」という思いとともに、それらの教材とは完全におさらばできるようになります。

そうすることで、これまでの受験勉強の過程で使ってきた大量の教材も整理が進み、気持ち的にもスッキリとした状態で、さらなる仕上げの勉強に進めるのではないかと思います。


図鑑にしても、地図帳にしても、歴史マンガにしても、そして昔の教材にしても、ページをめくる度に、「あ〜、あのときの模試で出たわ」「この前やった過去問で見た!」とか「こんなところに書いてあったのか……」などというリアクションが見られることと思います。

そういう気持ちの動きこそ、記憶力定着の秘訣です。以前目を通していたはずの教材の中に、実はまだレベルアップのための材料が残っている。そういう発見は、何らかの感情を生み、そしてその感情が曖昧だった知識と結びついて、強い記憶となってくれます。


さらなるレベルアップのために新たな教材に手を出すのも良いですが、これまでにとりこぼしていることを拾っておくのもレベルアップにつながります。ここで述べた方法論をぜひお試しください。

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