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褒めるが勝ち。 / ピグマリオン効果

こんばんは!けんたです!

今日は主にマネジメントや教育などの
人間関係で使える【ピグマリオン効果】
について紹介します!

では、早速いきましょう!!☺️

ピグマリオン効果とは

ピグマリオン効果とは
アメリカの教育心理学者である
ローゼンタールが提唱した

他者からの期待によって成長が促進される

という効果です。

教育現場などでよく持ち出されることから、
『教師的期待効果』や、『ローゼンタール効果』
とも言われます。

ちなみに、この「ピグマリオン」とは、
ギリシャ神話に出てくる彫刻家の名前で
その彫刻家が自身が彫った人形に恋をし、
神がその想いに応え、人形に命を与えた
という神話から来ています。

ネーミングセンス抜群ですね。笑

ローゼンタールの実験

ローゼンタールがピグマリオン効果を証明した
ある小学校を舞台にして行われた実験があります。

その実験では
まず、小学校の生徒に知能テストを受けさせ、
教師に、その結果が良かった生徒達を見せて

「この生徒たちは知能指数が高く成長が期待できる。」

と伝えました。
そして、それから期間を開けて
もう一度テストをすると
知能指数が高いとされていた生徒の成績が

そのほかの生徒と比べて
大幅に上昇していたのです。

「知能指数が高いから成績が上がりやすいのは当たり前だろ?」

と思った、そこのあなた。その通りです。

しかし、この実験にはタネがあって、

実は教師に伝えた
知能指数が高い生徒とは全くのウソで、
テストに関係なくクラスから
ランダムに選んだだけの生徒だったのです。

この実験から

「この子ならできるはずだ。」

という教師から生徒への期待
普段の態度や接し方によって伝わり
結果的に生徒の成績が上昇したと考えられたのです。

つまり、
他者からの期待によって、成長が促進される
ということが証明されたのです。

ピグマリオン効果の使い方

では、実際に職場などで、
どのようにピグマリオン効果を使えば良いのか
具体的な方法を紹介していきます。

①言葉にする
②褒めて伸ばす
③人によって変える。

①言葉にする

例えば、講演会やオンラインイベントなどで、
講演者の方が、

「今日参加されている皆さんは、リアクションが大きくて話しやすいな〜」

みたいなことを言っているのを
お聞きになったことがあるのではないでしょうか?
この台詞も、期待の一つです。

実際にそれほどリアクションが大きくなかったとしても、
この期待の言葉をかけることによって
参加者は、

「これは、居眠りできないな。。。」
「リアクションもう少ししても良いのかな。。。」

という風に、期待に応えようと行動を変えうるのです。

これは、職場でも同じです。
人間は周囲からの期待に応えようとするものなので

例えば、

「今は成果が出ていないけど、入社次の頃と比べたら、〇〇もできるようになっているし、確実に成長しているね。」
「いつも、挨拶をしっかりしていて、気持ちがいいよ。」

と言ったように、
自分が相手に期待している
と感じられる言葉をかけましょう。

当たり前ですが、
あいさつで声を出していないのに、

「いつも良いあいさつだね👨」

などと適当に褒めてしまうと

「自分のことなんにもわかってないな。」

と、逆効果になるので注意して下さいね。笑

②褒めて伸ばす

あなたの周りのマネジメントの上手な方
を思い出して欲しいのですが、
その人は部下を

褒めている割合 と 叱っている割合

どちらの方が大きいでしょうか?

きっと褒めている割合の方が圧倒的に多いはずです。

褒めることのメリットは3つあります。

📌部下が期待を感じ、成長しやすい。
📌上司とのコミュニケーションが促進される。
📌チームの雰囲気が良くなる。
📌部下が期待を感じ、成長しやすい。

一つ目は、先ほどの言葉にするの部分と同様で
期待されることによって部下の成長を促進することができます。
ローゼンタールの実験のように
期待によって人は変化しうるのです。

📌上司と部下のコミュニケーションが促進される。

『褒めること』と対極にあるのが『叱ること』
ですが、叱ることはNG です。

上司が部下を叱ることによって、
上司は部下にとって
距離のある存在になってしまいます。
そうすると、どうしても距離ができてしまい、
信頼関係を築くことが難しくなるのです。

しかし、よく褒めてくれる上司であれば、
失敗したとしてもそこから
どうして行けば良いのかの相談もしやすく密にコミュニケーションを取ることができるのです。

ですが、絶対に叱るなということではなく、

部下の不始末で始末書を書かないといけなくなった。
🔻
「君のおかげで、タイピングスキルが上達するよ!!」
(嫌味っぽくなく、いじるような感じで笑)

といった方法で、
叱り方や伝え方に工夫をしたり、

倫理的な問題を起こした際はしっかり叱る
などの対策を取るのが良いでしょう。

📌チームの雰囲気が良くなる。

褒めることによって、

1.部下が期待を感じ、成長しやすい。
2.上司とのコミュニケーションが促進される。

ようになり、
相乗的にチーム全体の雰囲気を
よくすることができます。

毎日、職場が良い雰囲気だと
仕事が楽しくなり、また成長しやすくなり、
それによってまた仕事が楽しくなる。
という正の循環が起こりやすくなるのです。

マネージャーは
怒ったら、終わりというくらいの気持ちで
マネージメントをして、
ちょうど良いのかもしれません。

③人によって変える。

この、『褒める』ですが
褒めまくれば良いというわけではありません。

例えば、

褒められて期待されている
と感じることをプレッシャーに感じる人
や、

褒められると安心して、成長が止まってしまう人
もいるでしょう。

人は一人一人が違う存在なので
正解はないものです。

そういった場合は、
『褒める』以外のアプローチをとったり
頻度や回数を変えるなど
してみるのが良いでしょう。

また、注意して欲しいこととして
ゴーレム効果というものがあります。

これは、ピグマリオン効果とは反対の効果があり、
負の期待をすること、例えばヤンキーが

「こいつはどうせ落ちこぼれだ。」

と言われ続けることによって、

「自分はどうせ落ちこぼれだ。社会なんかクソ食らえ!」

といったように

『負』の期待に応えて、逆に成長や行動が
よくない方向へと変わってしまうのです。

そのため、あなたがその人を
本当に成長させたいと思うなら、
決して見放すことなく、粘り強く

「お前なら絶対できる!!」

という『正』の期待の言葉をかけ続けましょう。

まとめ

ピグマリオン効果とは

他者からの期待によって成長が促進される

心理効果のことで

実際に、期待によって
部下や生徒の成長は大きく変わる
ということがわかっているため

このピグマリオン効果は現在、
ビジネスや教育の場で注目され
取り入れられています。

人は他者からの期待によって
良くも悪くも変化する生き物です。

今回紹介した

①言葉にする
②褒めて伸ばす
③人によって変える。

などの方法を使って
職場や、そのほかの場所でも
より良い人間関係を築いていった下さい!

本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!☺️

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