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減らすファーストステップは測ること

はじめに

皆さん、お正月は楽しく過ごされましたか?
昨年、一昨年に比べ、旅行や帰省などをされて年末年始を楽しく過ごされた方も多いのではないでしょうか。

さて、お正月も過ぎて、そろそろ気になるのが体重ですね。皆さんは正月に入る前の体重に戻っていますか?それとも・・・

とにかくまずは測ってみる

体重が増えた減ったは、基準があるから言えることです。
ですから、まずは、何はともあれ、体重計に直行してください。
電池が切れていて・・・という方、今日、是非とも電池を買いに行ってください。
体重計がないな・・・という方、購入するでもいいし、職場の産業医の先生のお部屋でもいいですし、銭湯でもいいですし、スポーツジムでもいいです。案外測定できる場所はたくさんあります。どこかで体重計に乗ってみてください。

測定値はいかがだったでしょうか。
昨日と比べて、先週と比べて、年末と比べて・・・。もしかしたら健康診断ぶりに測った方もいるでしょうか。

増えていた方、減っていた方、変わらない方がいたと思います。
これが現状を知る第一歩です。

まず最初に測定をすることで現状を把握する。
これが体重をコントロールする上で大切なステップです。

現状把握でできること

測定をすることでできることがたくさんあります。
まずは比較です。
増えていたなら、そこから「なぜ?」そして、「どうしよう」という手順で測定値を減らす行動が起こせます。

今月の受診者さんの例です。
人間ドックに来たAさんは体重が12月の中旬ごろから3㎏も増えたそうです。
理由を伺うと、今年は久しぶりに会食が増え、忘年会があったこと、ご家族で実家に帰省しご両親が作った食事をたくさん食べたこと、寒くてほとんど家から出なかったこと、休み前は定期的に実施していた毎日30分の散歩をしていなかったことを挙げられました。

ここまで原因がご自身で分かっている方はとても素晴らしいです。
3㎏増加の原因はおそらく仰っていただいた全てが該当すると考えられるからです。
それにより、今後実施してもらうのは、①食事のカロリーを減らす、②運動、とターゲットを絞ることができます。
実際、この受診者さんには、食事量をいつもより100~200kcal/日程度、測定値が12月中旬ごろの測定値になるまで減らしてもらったり、再び散歩を再開して頂くようお話し、毎日体重を測定して頂くことにしました。

自身を知る

自身を知ることは健康管理をする上で病気と戦える武器を増やすようなものです。まさに「知は力なり」と言ったところでしょうか。

測定をして実際の数字を知る。そしてその期間の行動も思い出す。
体重が増えそうな要因はご本人が「これが増えた原因かな」と挙げて頂くものがだいたいアタリです。
真っ先にその要因に対する対処を考えていくとやりやすいのではないでしょうか。

何を使う?

さて、私たちが減らしたいのは数値です。数値に関するものをそろえていきたいですね。
まずは冒頭でもお話したように体重計。そして、電池が切れている方は電池もです。
次に記録媒体があると良いですね。測った数値を比較しやすくなります。カレンダーでも手帳でも良いと思いますし、何より最近はアプリなど便利なツールがたくさんあります。続けて記録しやすい媒体を選んでみてください。
以上が現状把握のツールです。

そして、体重を減らしていくには、体重に関連するカロリーを調整する必要があります。そこで次に必要なのはインターネットやアプリケーション、書籍などです。カロリーがわかればいいのでこれも使いやすいものを選んでください。

歩いた時間は?歩数は?食べたものは?この具体的なカロリーは最近ではインターネットなどで簡単に調べることができます。

少しこれが手間になるかもしれませんが、ご自身の1日あたりの消費カロリー、摂取カロリーを是非、まずは1週間分出してみてください。

そしてそこから消費するカロリーを少し増やせないかな、摂取カロリーを少し減らせないかなと調整してみてください。
そして翌週はそのご自身で調整したカロリーで生活できるかチャレンジしてみます。

おわりに

体重は簡単に増えるのに減らすのは大変。
ご覧いただいてそう思った方も多いと思います。
ここまで書きましたが、この手間を省くには何より、実は「増やさない」ことも大切だったりします。
「増やさないこと」も「減らすこと」もどちらも測定をすることで実施しやすくなります。
気づく、行動するそのきっかけに先ずは体重を測定してみませんか?


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