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ミネラル不足は本当に危険

暑い夏は水分不足になりがちで、ミネラルも不足しがちです。なんとなく耳にするミネラルですが、代謝をサポートする役割があるので、不足すると体の機能が低下してしまいます。

そこら辺について書いていくので、ぜひ参考にしてください。


ミネラルの役割

ミネラルは無機質とも呼ばれ生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称です。代表的なものはカルシウム、リン、カリウムなどで、カルシウムは骨を形成するミネラルとして有名です。

ミネラルには筋肉や神経・ホルモンの働きを調節するなど、生きていく上で必要な生理作用に関わります。例えば酸素を運ぶヘモグロビンはタンパク質と鉄が合成されたものです。ヘモグロビンがなければ人は活動できません。

生体機能の調整というのは、体液に溶けてph・浸透圧を調整、神経・筋肉の興奮性の調整です。ざっくり言えば、糖質がエネルギー源なら、ミネラルはそれをコントロールする存在でしょうか。

車なら、ガソリンを燃やすために点火するための電気プラグのような、存在は地味ながら無いと困るものです。

体の発育、新陳代謝をつかさどるホルモンとしての役割もあるので、発育に関わる子供への食事は重要です。野菜を食べないと大きくなれないというのは、ミネラルが足りないとタンパク質を上手く代謝できないので嘘ではないのです。

ミネラル不足

ミネラルの不足は骨粗しょう症、免疫異常、食欲不振など様々な症状を引き起こすので意識づけたい栄養素です。

女性は月経などで貧血になりがちですので、鉄分は意識して摂取ましょう。
ミネラルは体内で合成できない、食事でしか得ることが出来ない栄養素だからです。

ミネラルには推奨量があり、1日の推奨量や目安量が約100mg以上のミネラルを「多量ミネラル」、100mg未満のものを「微量ミネラル」と呼ばれています。

特にカルシウムは不足しがちなミネラルとなっているので、意識的に取り入れてください。

気をつける点

ミネラルは不足しがちなものと、摂り過ぎなものと2つに分けられます。摂り過ぎなミネラルの代表例としてリンが上げられますが、リンは加工食品の添加物に使われるので、総じて多くなる傾向があります。

リンを摂り過ぎると、副甲状腺機能の亢進を来し、骨代謝に悪影響を及ぼして、骨密度が低下するリスクが高くなります。最近では、心臓や血管の病気になりやすいことも指摘されています。

普通の食生活では過剰摂取することは稀ですが、加工食品ばかりを食べていたり、サプリを多用している場合は健康管理が必要です。

男性で、精力をつけたいからと亜鉛をサプリを飲んでいる人は、摂りすぎているかもしれません。亜鉛は銅の吸収を阻害するので、飲み過ぎの場合は注意が必要です。

不足しがちなミネラルはカルシウムと鉄くらいで、他のミネラルは普通の食生活であればまず不足しません。もし、亜鉛不足で味覚障害がでた場合は、よっぽどひどい生活をしていると考えてください。

カリウムについて

カリウムは塩分を外に排出してくれる機能があることで知られています。そして、カリウムはあらゆる食材に含まれているので、不足することもまずありません。

カリウムを過剰摂取すると、手足や唇のしびれ、全身がだるい・不整脈などの症状が現れ、心臓が止まってしまう原因にもなります。

ですが、腎臓が正常な場合はちゃんと排出し、体内に蓄積しないように機能してくれます。サプリを飲んでる人も、大量に飲まなければ調整機能が働いてくれるでしょう。

問題は腎臓病の人です。腎臓が機能していないと、カリウムの排出が上手く出来ずに蓄積して死にます。冗談ではなく「死にます」。

そうならないように透析を受けるわけですが、だからといって自由にあれこれ食べられるわけではありません。先の通り、カリウムはあらゆる食材に含まれているので、本当に限られたものしか食べることができなくなります。

そうならないために、健康を維持し内臓に負担をかけるような生活を自重しましょう。

動画

動画には各ミネラルの説明をしています。気になる方はぜひ御覧ください。


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