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痛みの正体・湿布って使っていいの?

こんにちは。潤平です。

適切な応急処置について連日お伝えしています。


今回のタイトル、「痛みの正体」

いいですね〜

「痛み」の正体って何でしょう?


この質問をして、正解に近いことをおっしゃった方は、数千人に質問して、5名もいないので、わからないことが普通ですから、安心してください。


痛みの正体、それは、、、


「電気信号」です。


痛みの受容器が電気を感知して、脳に「ここ痛いです」と伝える。

だから「痛み」を感じることができるのです。


この伝達経路を遮断するのが痛み止めや麻酔であり、結果、痛みを感じなくなります。


応急処置に「湿布」について全く書きませんでしたが、ここで湿布について書きます。

湿布は一般に「消炎鎮痛剤」を皮膚に塗布するための道具です。

「消炎」は炎症を消すこと。

「鎮痛剤」は痛みを鎮めること。

これを使えばとてもよさそうに感じますね。


まず「消炎」とありますが、はっきり書くと、湿布で炎症はおさまりません。

なぜなら炎症は負傷後48時間かけてピークに達するからです。

湿布の効き目はせいぜい長時間のものでも10時間。

その後の38時間は、患部が損傷している場合、負担をかけると、あっという間に炎症が再発するでしょう。


そして「鎮痛剤」というのが厄介です。

鎮痛剤は、痛みの信号を脳に届けさせないようにするので、仮に患部が損傷し、傷ついて動かさないほうが良い時でも、動けるようになる可能性があります。

その結果、下手に動かして更に症状を悪化させてしまうのです。


何が言いたいかというと、

「痛い=悪い」でもなく「痛くない=良い」でもないということです。

「痛み」というのは、あくまで「痛みの信号を脳で受信している状態」であり、患部の状況を正しく認識している訳ではないということです。


応急処置において大切なことは、このシリーズ最初の記事で書きました。

それは、


適切な処置をするためには、正しく「現状の把握」をすることが大切です。

今、どうなっているか?を正しく把握できるから、正しい処置を行えます。


ということです。


湿布、痛み止め等、薬を使って痛みを誤魔化すと、正しく状態を認識できないので、正しい判断と処置が行いにくい状況になります。

ですから、応急処置の段階において、痛みを誤魔化すための薬の使用はオススメしません。

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