ケガ防止のためにもおぼえておきたい!ランニングシューズの使用をやめるタイミング
上の写真は僕がアップやスローペースのジョグの時に使っている「アシックス エボライド(asics EvoRide)」というシューズです。
左が使い込んでそろそろ「走る時に使うのは終わりかな」と思っているシューズ。
右が新品のシューズです。
写真を見て「まだいけるじゃん!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも僕にはランニング時に使うシューズを交換する明確なルールがあります。
今回はケガ防止のためにもおぼえておいて損はない「ランニングシューズの使用をやめるタイミング」についてお伝えします。
■ランニングシューズの使用をやめるタミングは人それぞれ
東京オリンピック2020男子マラソン日本代表の一人、服部優馬選手のインスタグラムを見たことがありますか?
そこには服部選手が「履き潰した」と言っているシューズの写真がありました。
そこで注目したのは2枚目にあった靴底の写真です。
それがこちら。
(インスタグラム 服部優馬選手の写真を引用)
見た目はまだいけそうな感じです。
でも本人は地面と接地している部分のソールの削れ具合とクッション性を考慮して「履き潰した」と言っているのだと思います。
一方、僕の「履き潰した」と思うのはこんな点です。
・ソールが削れて滑る
・以前よりクッション性がなく足に響く。
この2点ですね。
「ソールが削れて滑る」というのは事故にもつながるので、一番気にしているところです。
シューズの使用をやめる理由は他にも「アッパー(シューズの生地)が破れた」とか「シューズの形状が合わなくなった」などが挙げられるでしょう。
このようにシューズの使用をやめるタイミングはそれぞれです。
しかし、「ケガをしないために」という条件が入ると、履き続けてきたシューズの利用をやめた方がいいタイミングはあります。
そのタイミングについて考えてみましょう。
■シューズが原因でケガをしないための「使用終了するタイミング」
シューズが原因でケガをする一番の原因はシューズが持つ「クッション性の低下」と考えます。
先ほど僕がシューズの利用をやめる理由の一つとしても書きました。
そのため、クッション性が低下したら使用をやめた方がいいです。
「クッション性が低下する=足への衝撃が大きくなる」ということなので、ヒザなどへの衝撃が大きくなります。
また人によっては足首はシンスプリントと呼ばれる足のスネが痛くなる症状が出ることも考えられるのです。
とはいえ、クッション性が低下しているのを判断するのは難しいです。
これは個人の感覚に頼るところが出てきます。
走っていて違和感を感じたらそのシューズの使用をやめるタイミングを考えましょう。
この時の違和感とはこんな感じのものです。
1. 地面からの衝撃が以前良い感じるようになった
2.走り終わった後、以前より足の筋肉痛がひどくなった。
3.スピードが出せなくなった。
スピードが出せなくなったというのはアウトソールの素材が劣化してきていてクッション性と共に反発性がなくなってきているためです。
ご参考まで。
次の理由は「ミッドソールが見えた」が使用をやめる、です。
違和感を感じたら使用をやめましょうと書きましたが、愛着が湧いて使用するのをやめられないものです。
しかしミッドソールが見えたら無条件でそのシューズで走るのはやめましょう。
シューズのソール(底)はほとんど三層構造になっていて「インソール」と「ミッドソール」と「アウトソール」に分かれています。
インソールは「中敷」と言われている部分です。
アウトソールは靴底の部分を指し、ミッドソールを路面から守っている部分です。
ミッドソールはその間に挟まれた部分をさし、シューズのクッション性と反発性を左右する素材が使われています。
アウトソールが削れてミッドソールが見えてくるわけですが、アウトソールは通常削れにくい硬い素材が使われていることが多いです。
それが削れきって、次の断層であるミッドソールが見えているので、ミッドソールの性能は購入時よりかなり低下しているものと思われます。
この状態まで履くと、足の関節を痛めるだけでなく、走っている最中のカラダのバランスも悪くなっていきます。
ミッドソールが見えてしまったら諦めて次のシューズに変えましょう。
■最後に
ケガをしないためにランニングシューズの使用をやめるタイミングは以下のふたつでした。
1.クッション性の低下を感じたらやめる
2.ミッドソールが見えたらやめる
そのほかに僕は「故障したらそのシューズは使わない」と決めています。
特に練習中心にはいているシューズは特にそうです。
僕が肉離れをした時、普段履きと併用していたナイキのシューズは履くのをやめました。
そしてジョグ用として使っていたEvoRideは新品に交換しています。
また、走っていると体重が減り、足のサイズが小さくなってしまう方もいます。
その場合、サイズの大きいシューズを履いていると足がシューズの中で遊んでしまい、これもケガにつながります。
これも注意してほしい点です。
シューズはランナーにとって命です。
しかし、使い過ぎたシューズは自分のカラダを壊します。
シューズにはお金をかけて長くランニングを楽しめるようにしたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。