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気持ち良く走ってもらうために走る。俺的ペーサー心得。

僕はニッポンランナーズというクラブの会員でもあり、コーチでもあります。
今、土曜日はコーチとしてクラブ会員の方の練習のサポートをさせていただいています。
(練習は別の日にガッツリしています)

今日はコーチとしてロード10kmのペーサーをしました。

1km5分のペースで10km引っ張りました。
途中給水のためペースを落としたのでちょっとだけオーバーしましたが、役目を果たせました。

このペーサーという役目ですが、1km4分ペースで走ることを目指している僕にとってもいい練習になっています。

当然レースペースより遅いです。
では僕はなぜ「いい練習になっている」と思えるのでしょうか。

それは「体内時計感覚と実際のタイムを合わせる」という作業ができるからなのです。

レースでは一定のペースで走れるとは限りません。
序盤、中盤、終盤でもペースは違ってくる可能性もありますし、好調時、不調時でもペースは違ってきます。
また、ペースを確認するために時計ばかりみていてはレースに集中できず、余計にペースをみだす可能性が高いです。
そのためにカラダにペースを覚えさせる必要があるのです。

そして自分のレースペースは普段から練習しているので、時計をみなくてもそのペースに合わせるのは比較的簡単です。
逆にできないと実際のレースでは相当苦労すると思います。

自分のレースペースと違うペースでペーサーは一見自分の練習にはならなそうですが、実際は違います。

「このスピード感だとこのペース」というのを自分にわからせることで、レースでペースが落ちてしまったときに立て直すことに役立ちます。
そのためにペーサーをすることもいい練習になるのです。

そして、一定のペースを最後まで保つことで、僕を目標に走る方も楽に走ることができます。
国際レースでペーサーをみることがありますが、時々ペースの上げ下げが大きいペーサーをみます。
「〇〇キロまで〇〇分で」という契約になっているとは思いますが、目標タイムで走れても上げ下げのが大きいペースで引っ張るのと、一定のペースで引っ張るのではペーサーを利用しているランナーの疲労度が違ってきます。

ペーサーは自分のためにも利用してくれているランナーのためにも一定で走らなくてはならないのです。

今日、ペーサーをしましたが、ピッタリ1km5分を刻むことができたことで、僕についてきたほとんどの方がラスト2kmでペースをあげることができ、最後までついてきた方も目標のタイムで走り切ることができています。

そしてこの練習が終わった後、お礼をいわれました。
皆さん思った通りに走れたのでしょう。
僕自身も嬉しかったです。

ペーサーの役目は常に一定のペースで走り、利用してくれるランナーに楽に走ってもらうことが役目です。
その上で、ペース感覚をカラダに染み込ませることで、自分がレースを走るときに状況に合わせて自分のペースを調整できるようになるのだと思います。

今後もいろいろなペースのペーサーをやる機会が増えると思いますが、全ての方に対してプラスになるような走りをしていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。