生きるのが辛くて死にたいわけじゃなく、、、

こんにちは、作業療法士研貴です。
今日はうつ状態と闘病中の私の思考について、当事者の自分の視点と作業療法士としての視点からお話しさせていただきます。
このnoteは
・うつで苦しんでいる方
・うつで苦しんでいる人が近くにいる方
・うつへの理解を深めていきたい医療福祉関係の方
に向けて発信します。
また、死に関しての話題であるため、気分が不安定な状態の方は要注意です。

①「生きるのが辛くて死にたい」は間違い!

こう思ったことは全くないわけじゃないですが、うつの人は生きるのが辛くて死にたいと思っているわけじゃないです。
私自身、初めてうつ状態で死にたいと思った時はただ漠然と死にたいと思ったので、「今の現状から逃げたい」という思いが強いと勘違いしていました。現状が辛く、死んだ方がマシだ。そう思うのは曲解でした。
じゃあこの「死にたい」は深掘りすると「なぜ」死にたい?

②自分の価値がないから死にたい

正しくは「自分の価値がないから死にたい」であることに気付きました。
なんの社会貢献もせずにただただ生きている。それが申し訳なく、自分が生きていることに価値がない。生きることで周りの人を不幸に、社会を腐らせてしまう。
そんな迷惑な自分はとっとと死んでしまおう。
そう思っていました。

③なぜそうなる?

うつ状態になることでできていたことができなくなります。
思考が鈍るので、できていた自分ができていない自分になります。
学校へ行けてたのに行けなくなる。
仕事に行けてたのに行けなくなる。
夜は寝れないし、朝は起きれない。
明るかったのに、すっかり暗いことばかり考えて暗くなってしまう。
できていたこと→できないこと
これが原因だと思っています。
「できない自分」と出会ってしまいます。
さらに完璧主義である思考と相まって「できない自分」は「完璧ではない」ので「完璧じゃない自分を消せば完璧に近づく」と思ってしまいます。
うつ経験者じゃないと何言ってるんだ?と思いますが、こう思っているんです!としか言えません。

④「死にたい」なんて言っちゃダメだよ

そんな声かけしてませんか?
これめっちゃ傷付きます。
ダメな自分を消したいと思っている人に「ダメだよ」なんて禁句です。
「死にたい」を言う自分はダメだからと余計に自分がダメだと言う思考に追い打ちをかけます。
そんな声かけしてませんか?は周りの人ではなく、自分自身もです。
「死にたい」なんてダメだなぁと思っちゃうと余計に辛いです。
正しい周りの人、自分自身への声かけは「死にたいくらいの気持ちなんだ。」と気持ちを受け止めましょう。
その上で何がそんな気持ちにさせているのかを探し、「できないけど問題ない」「でもこれができてるよね」「これまでよくがんばってきたね」と安心できる声かけをしましょう。
最終的に解決には休養が必要です。休めるような環境を作りましょう。
間違ってもうつの人を否定しないでください。うつの人は自分で自分を否定して、「死にたい」がダメなことなんてめちゃくちゃわかってます。
それをあえていわなくていいです。

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