給付型奨学金狙う時の考える視点

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多くの日本人学生にとって、海外留学の難しいところの一つは、やはり経済的な負担のようです。特に先進国へ留学する場合、学費だけでなく、生活費も結構かかります。

バイトをすれば大丈夫と思ったら、現実的には、言葉・文化・社会システムが異なる国へ渡るとき、事前準備はもちろんのこと、学校の手続き・市役所の手続き・家探し・異文化コミュニケーション・外国語での授業など、その対応だけで精一杯となり、なかなか良いバイトをみつける余裕がないようです。しかも多くの場合、入学料やDepositなどの入学の前に払わないといけない大きな「先払い」が必要なので、一般の学生にとっては経済的な負担がかなり大きいと思います。

幸いに、多くの海外大学には留学生向け、または留学生限定の給付型奨学金が用意されているので、スマートに獲得すれば、経済的負担がだいぶ軽くなります。

いや、奨学金って難しいよ、しかも給付型ってただでもらうでしょ、無理無理。もしそういう風に思ったら、本当にムリですね、最初から放棄してしまうから。

イメージ的に難しいと捉えるよりは、確実に調べて情報収集して、ちゃんと分析をしてから判断するほうがいいと思います。

返済義務のある「奨学金」は教育ローンに近いものなので、ここでは話にしません。ここでコツをシェアしたいのは、ただでもらう給付型奨学金のみとします。

奨学金の難易度は、学生本人の能力だけで決まるものではありません。もちろん学生自身の能力(専門の成績や英語力など)が評価のコアとなりますが、多くの学生自身に直接関係しない外的な要素が、奨学金取れるかどうかを強く左右します。

外的要素は主に三つがあります。
・海外の大学または自分入りたい専門(研究科)が日本人学生が欲しがっているかどうか
・指導をうけたい先生との相性
・奨学金の国に対する優先順位(欧米の学生が優先か、アジアの学生が優先か、など)

▶︎ 学生自身の能力 x 外的要素 = 奨学金獲得成功率

まず、こういうコンセプトを頭に入れておきましょう。
次回はどのようにスマートに自分の能力を高めて、そして外的要素について如何に調べて準備するかについて、心得をシェアします。

More about me

About Me
・香港出身、日本宝塚市在住(I am Ken from Hong Kong)
・約10年以上日本の国立大学にて、国際交流・産学連携・海外留学・キャリア支援などを担当
・年間20回以上海外渡航し世界の主要大学へ訪問
・20個近くの海外大学の学術協定(共同研究や学生交換留学など)を担当
・20人以上の海外研究者をサポート中
・50人以上の日本人学生を支援した

今コロナの影響で世界にわたり経済的かつ社会的な激しい変化が起こっています。多くの企業はかなり打撃をうけ、雇用を維持するだけでも精一杯のため、新に人を採用する余裕がなく就職に不利な時期になっているように感じます。

ところで、就職せずに進学を選ぶと、しばらく大学にいて就職を延ばすことでいいかもしれないが、学費や生活費が心配、とくに今はバイトすら見つかりにくい時期という学生の声も耳に入っています。

確かに今は厳しい時期ですね。しかし、物事を考える視点を変えてみれば、必ずしも悲しいことではありません。就職に不利な時期こそ、時間を活用してスマートに自分を磨き、次のチャンスを掴む準備を整えれば、チャンスはたくさんあります。

ここでは、国際交流や学生支援などの仕事で自らの経験または観察したことをシェアします。日本人学生の皆さんにとって、よい参考になればうれしく思います。

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