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東北大学AO入試II期受験自伝【AO入試の落とし穴編】(Part04)

どんなこともノーリスクハイリターンなんてないですからね。

前回はAO入試のリターンの部分にフォーカスしましたが、今回はリスクについて話していきたいと思います。

準備時間

早く決まるということは、早く準備しなければなりません。周りがまだ受験モードに入る前から受験モードに入り、周りが焦り始める前に焦り始める。出願書類等の準備も早め。受験のステップが一般組とはズレるのです。

なにより、学校は一般入試に向けて学校行事の日程や、カリキュラムが組まれていて、私自身もAO入試の専門塾等には通っていなかったため、自分に厳しく生活していくのは意外と難しかったです。

行事の打ち上げもどこか盛り上がり切れないところがありました。笑

だからこそ、受験日から逆算して計画を立てるのが大切です。

中高一貫校の壁

完全に言い忘れてたことなのですが、AO入試II期は現役生しか受験できません。(III期は一浪まで)あ、じゃあ入試日が早くても公平だね。…というわけにはいかないんですね、これが。高校入試有の都立高校は中高一貫の学校に比べて、圧倒的にカリキュラムが遅いんです。

ということは、分野によっては、習熟度に差が生じるのです。差が生じるだけならまだよいのですが、学校では未学習の分野も出題しうるということです。

大学側も一応理解はしているようで、一般的な高校の進度を考慮して、また、未学習であっても問題文から推測できるような問題にする。と言っていたらしいのですが、基準となる進度が分からないので、過去問から推測する程度しかできませんでした。

すると、入試本番、化学の高分子化合物という範囲からの出題があったのです。高分子化合物は高校化学の最後の分野で、過去には出題されていなかったので私も出題されないものだと考えていました。

幸いなことに私はその分野を独学していたのでなんとか解くことができましたが、苦戦した受験者も多かったのではないでしょうか。

当然、中高一貫の私立や公立の学校で高分子化合物を学習済みの人は難なく解いたことでしょう。

そこの差は大きいと思います。


また、AO入試III期に関しては浪人生が大きな壁となってきます。センター試験の結果が合否にかなり影響するため、一年かけてみっちり訓練してきた浪人生と時間カツカツでたたき上げた現役生とが5教科7科目で対決しても中々厳しいものがあります。(特に理系の社会と文系の理科)

そわそわ期間

工学部のAO入試II期は一次試験から合格発表まで約一か月かかります。

一次試験から一次試験の合格発表までの一週間→そわそわ
一次試験の合格発表から二次試験までの一週間→面接対策
二次試験から合格発表までの一週間ちょい→そわそわ

これらの期間はよほどの強メンタルを持っている人以外はセンター試験や一般入試の準備をすることはできないでしょう。

11月の一か月はかなり大きいのでもし不合格だった場合は、一般入試に多少は影響するでしょう。

前年度までは一次試験は書類審査だけで、仙台に行くのも一度で大丈夫でそわそわ期間も短かったので、あまり一般入試に影響はなかったらしいのですが、、、

まとめ

・後ろに余裕があるということは、前が大変
・II期は中高一貫校、III期は浪人生が強い
・そわそわ期間に勉強はできない
といったところでしょうか。良いこと尽くしに思えるAO入試の大変さが理解できたでしょうか。次回からはついに実際に私がどんな対策をしていったかを紹介していきたいと思います。


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