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普通の人間としての魅力を

なんのために会社を大きくし、
なんのために大金を手に入れ、
なんのために権威を持ちたいのか。

それらをすべて失ったときに、そこに残るものはなにか。


一人でぼんやりと考えていた。
ありがたいことに、僕の周りには尊敬できる人がたくさんいる。

経営者、ノマドワーカー、会社員でも本当に楽しそうに仕事をする人もいる。

その点僕はどうだろう。
個人で薬屋をやってるただの35歳。
スキルも無ければ、人を寄せ付ける魅力があるわけでもない。

せめて大きな夢を持ち、誰かに「それはすごい!」と言わせるくらいじゃないとダメじゃないか?
(と空想の仲間を作り上げたくらいにして。)

でも待てよ。自分の周りにいる仲間と呼べる人たちは、僕が薬屋だから仲良くしてるのか?
いやいや、そんなわけはない。

この良くも悪くも普通な自分を、好きとは言わなくても、嫌いじゃないから一緒にいてくれるのだろう。

いっそのこと、高貴で近寄りがたくもなく、無精髭を蓄え薄汚れて敬遠されることもない。
普通のスペシャリストでも目指してやろう。

たまに話がしたくなり、クスッと笑える引き出しを幾つか持ってる。
小綺麗な村の副村長といったところだろうか。


僕たちの価値は、仕事ができるか、金を持っているか、色気があるか、で決まってるのではない。
産まれてきた時から僕たちの価値はあり、社会に決められるものではないのだ。

あなたの価値も、僕の価値も、他人と比較して決まるような、そんな簡単なものではない。

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