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世界剣道について

1か月あまりで4年に一度のスポーツの祭典オリンピックが開幕する。
世間的にはまだ熱を帯びている状態とは到底言えないが始まってしまえばメディアがこぞって取り上げてスポーツ一色になるだろう。

母国開催の東京オリンピック2020ではコロナで1年延期に見舞われたが歴代最多のメダルを獲得。野球にソフトボール、競泳に卓球。初採用されたスケボーでのダブル金メダルと国民に夢と希望を中でも日本のお家芸ともの呼ばれる柔道競技は12個のメダル中9個が金メダルと凄まじかった。

2012年ロンドン五輪では男子柔道が金メダルゼロと屈辱的な敗退に世間から叩かれたが完全復活を遂げた。
そして柔道界には阿部一二三、阿部詩といったスターも登場し、お茶の間を賑わせた。

さて、あれから3年。再び我々を驚かしてくれるアスリートたちが見られるわけだが、、、

同じ武道で陽の目を浴びない特殊な競技が存在する。

それは剣道だ。

剣道という武道

マイナースポーツ、いやマイナー武道の剣道。
剣道と言われ何を思いつくだろうか。
かつてある教員がこんなことを言っていた。
さ・い・あ・く という頭文字を取った言葉。

さ➡️さむい 裸足で真冬は凍る
い➡️いたい 打たれるとアザができるほど痛い
あ➡️あつい 夏場は熱風
く➡️くさい 臭いがきつい

だが、いい面もたくさんある。生涯剣道という言葉があり、剣を通して年齢関係なく交流ができるのだ。礼儀作法もしっかりしており、相手を重んじる心は忘れない。一本を取りガッツポーズしたなら取り消しルールがある。

教育にはいいし、人間を作るにあたっては素晴らしい武道だ。

そんな剣道人口は実は柔道よりも多いと言われている。だがなぜ発展しないのか。理由はこれに限る。

冒頭でもお話したオリンピックだ。

五輪に採用されない剣道

AIが発展で常にスポーツは進化を遂げているが剣道にはそれがない。なぜなら有段者の眼というものが全てでVRのようなビデオ判定を導入しないからだ。つまり剣道をやった事がある人しかわからないルールの為、国際化が難しい。

一本の規定も充実した気勢、適正な姿勢で竹刀の打突部位で打突部位を刃筋正しく打突しなければならないというものがある。

厳しいルールの為、柔道のような格闘技化を剣道連盟が許さない。

この事からオリンピックは無理だろう。

それでも世界選手権は存在するのだ。

今年開幕する世界剣道

剣道の世界選手権は3年に一度開かれる。
1970年から行われており、今では参加国はおよそ50カ国だ。

日本が勝って当たり前という風潮があるが一度だけ破れたことがあるのだ。当時、日本剣道界の汚点とも呼ばれたこの出来事。

世間は一切知らないとは思うが海外のレベルも年々上がっており、中でも韓国は体格に加え、ハングリー精神で向かってくる。決して綺麗な剣道とは言えないが韓国はたしかに強い。

負ける事が許されない日本。
世間の関心が薄く、メディアの露出も少ないこの競技。7月4日からイタリアのミラノで世界選手権が行われる。

日本が誇る最強戦士がただならぬプレッシャーの中で絶対条件の世界チャンピオンを取りにいく。

団長:濱崎 満(範士八段 東京)
総監督:古川和男(範士八段 北海道)
男子監督:東良美(範士八段 愛知)
コーチ:寺本将司(教士八段 大阪)
コーチ:内村良一(教士七段 東京)

男子

安藤翔(33歳・主将/国士舘大学 国士舘大学)
國友錬太朗(33歳/福岡県警 国士舘大学)
土谷有輝(32歳/大阪府警 国士舘大学)
竹ノ内佑也(30歳/警視庁 筑波大学)
宮本敬太(28歳/警視庁 国士舘大学)
草野龍二朗(28歳/大阪府警 鹿屋体育大学)
星子啓太(25歳/警視庁 筑波大学)
松﨑賢士郎(25歳/筑波大学 筑波大学)
大平翔士(23歳/警視庁 筑波大学)
木村恵都(22歳/大阪剣道協会 鹿屋体育大学)
※カッコ内(年齢/所属 出身校)

女子

女子監督:竹中健太郎(教士八段 鹿児島)
コーチ:髙鍋進(教士八段 神奈川)
コーチ:川越愛(錬士七段 兵庫)
渡邊タイ(31歳/熊本県警 日本体育大学)
末永真里(35歳/一社み・ゆーじ PL学園)
近藤美洸(30歳/警視庁 法政大学)
高橋萌子(30歳/神奈川県警 法政大学)
松本知香(27歳/神奈川県警 鹿屋体育大学)
佐藤みのり(26歳/警視庁 法政大学)
竹中美帆(26歳/栃木スポーツ協会 筑波大学)
妹尾舞香(23歳/福岡県警 鹿屋体育大学)
川合芳奈(21歳/筑波大学4年)
水川晴奈(21歳/法政大学4年)
※カッコ内(所属 出身校)

頑張れ!ニッポン!

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