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メタ認知と学校

先日,ある教員の勉強会で
『メタ認知』が話題になった。

メタ認知とは,「メタ(高次の)」という言葉が指すように、自己の認知のあり方に対して、それをさらに認知することである。
Wikipediaより

一言で言うと,
『自分自身のことを俯瞰して見る』
ことである。

このメタ認知を
「自分が他人からどう見られているか」
と誤解している教員が少なからずいると話をされていた。

もちろん,その問題提起をした教員の周りの先生だけかもしれない。

ただ,この話を聞いて
教員は授業の中で振り返りなどメタ認知的なことを
子どもに求めているが,教員自身がメタ認知をすることができているのだろうか?

教員自身の問題ではなく,学校という環境も
その原因をつくってしまっていると思う。

1 自分自身を振り返られない環境

教員は,日々の授業,行事,公務に追われている。

一つ終わっても,はい次。
と振り返る時間がない。

業務外で振り返ることも可能ではあるが
そもそも振り返ることの大切さを体感している先生が少ないと思う。

また,教員は教材・クラスの子どもについては徹底的に
追求をするが,自分のことを蔑ろにして追求していることが多い。

つまり,自分のことは後回しなのである。

だからこそ,今の教育が今の形で成り立っているのだと思う。

これが,当たり前になっている環境で
教員が,メタ認知の大切を実感をもって
子どもたちや他の教員に語るのは困難である。

2 みんな一緒でなければならない環境

例えば,この指導の仕方は学校全体で統一しましょう
とか,隣のクラスの先生がこう指導しているから自分も合わせなきゃ
というように周りと何かと揃えがちである。

指導が揃っているのは,一貫性があって良いような気がする。
しかし,自分の思いや意見を押し殺して,周りに合わせている場合もあることを
忘れてはいけない。

周りと比べて自分はちゃんとできているだろうか。
みんなが従っているルールに則っているだろうか。

無意識に周りから見た自分を気にすることを
してしまっているのだと思う。

3 自分自身を俯瞰して見るために

僕は,
『学校から一歩外へ出ること』が
最初の一歩だと思う。

『自分自身のことを俯瞰して見る』
ということが頭で分かっていても
実践できるのは,学校の中にいるだけだと難しい。

一歩外へ出ると,
いろいろな人と話すことを通して
学校の中にいる自分を俯瞰して見ることができる。

これが学校の先生が
メタ認知をすることができるようになる
きっかけに僕はなると思う。

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