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『アはアーケードのア』 第22.1回『モトス』その2(1985年 ナムコ)

 『モトス』は以前第22回で、発売当時にぼくが行なったプログラマインタビューをアップ済みなのですが、改めて内容にかんしても少し書きましたので、今回第22.1回としてアップ致します。

第22回『モトス』の記事はこちらになります。
https://note.com/kenjohkohji/n/n82e6e1bddea3?magazine_key=m39235f87f9f6

当時としては画期的だったカスタマイズできるアーケードゲーム

 改めて思い返してみたのですが、この時代(1985年)にアーケードで自機をカスタマイズできるゲームはかなりレアでした。しかも、それができるのがアクションモード外の専用セレクトシーン、かつ複数部位が調節可能というのは相当画期的だったように思います。

 「アクションモード中に」装備を選べるゲームであれば、たとえば同年のSNK『ASO』などもあるんですね。また、『モトス』のように専用のセレクトモードがあるゲームとしては、前年のデータイースト『B-ウィング』がありました。でも『モトス』の複数部位に対して『B-ウィング』は一部位だけなんですね。

 さらにいうと、『モトス』の場合、さまざまな性能の装備からどれかを選ぶ……のではなく、「ジャンプパーツを付けるか否か」「パワーを何個付けるか」というもので、そこも『ASO』や『B-ウィング』とも違っていて、ものすごく渋いんですね。そういう点でも変わり種だったように思います。

 あと、1985年で「アクションモード中に」装備を選べるゲームといえば、大事な製品で『グラディウス』もありましたね。あくまでアクション中にやらせた『ASO』『グラディウス』と、別に時間を設けた『B-ウィング』『モトス』、この辺の違いを考察していくとおもしろいかもしれません。

 ぼくが思い出せない/知らないだけで、『モトス』以前にこうした仕組み(複数部位のカスタマイズとそのための専用シーン)を用いたアーケードってありましたっけ? パソコンゲームなら(アクション系で)ありそうですが、そちらもさすがにわからなくて。 了

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