気づかいは、想像力。

人を気づかうには、バランスが大事だと思っている。

過度な気づかいが僕は嫌いだった。社会人になって最初に感じた違和感。合わせなければいけない空気、飲みの場では誰かが誰かの酌をする。別に全てを否定したいわけじゃない。気づかうことに偏よりすぎていた。

気づかうのは誰かが誰かのお世話をするものではない。「相手が気持ちよく行動するために考えて、手を回すこと」。理想は相手が気づかわれていることに気づかずパフォーマンスが上がることだ。

「あれ?今日は仕事しやすいな、快適だな」と思ってもらうように考える。これを意識して日々実践していたわけだけど、ちょうどNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で出演していたブランドプロデューサーの柴田陽子さんも「気づかいは想像力」であることを話していた。

気づかうことができるのは相手のことをより考えて深く理解しようとしている姿勢である、と。その気持ちは周りの家族から職場の社員、ネットの向こうにまで広がっていくんだろうなと思った。

NHKと同じタイミングで、ほぼ日刊イトイ新聞で連載している山田ズーニーさんの記事を読んだ。

最後はこう締めくくられている。

この情報を出すか、出さないか?SNSで迷う時、あなたの立ち戻る基準は何か。あなたの仕事や活動を通じて働きかける「他者」をイメージしてみてはどうだろうか。

一対一でも、一対無数でも大事なのはイメージすること、つまり想像することなんだなぁと納得した。

これは一日で改善されない。日頃から少しずつトライ&エラーを繰り返すことだ。だんだん周りを気持ちよくさせることが自分にも返ってくることに気づいて嬉しくなる。

喜びは循環するものだった。止めずに流していきたい。


おわり

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