見出し画像

WORKS更新 その1


早いもので手術から約1ヶ月。体力は徐々に回復している状態ですが、すっかり通常運転で日常を過ごしています。ご飯もおいしい。
入院期間を利用して久しぶりにホームページのWORKSを更新しておりました。

どうにも更新滞り気味になってしまうので時系列はバラバラですが、せっかくなので、こちらで更新分に関して代表的なものをピックアップしてご紹介していこうと思います。



1.SUPER STUDIO KITAKAGAYA

画像1

北加賀屋でのアレコレプロジェクトがあるのはもちろん存じ上げてましたが、お仕事をご一緒させていただくのは今回がはじめてでした。千島土地株式会社 木坂様よりお声がけいただきプロジェクトのお手伝いをさせていただくことに。

現場はだだっ広い工場跡地、日本では珍しいこのビッグストレージを活かしたアートコミュニティースペースを作るということで、ネーミングもストレートに「スーパースタジオ キタカガヤ」で決定済み。最初に聞いた時は、あまりにもどストレートすぎるネーミングに少し笑いがこぼれました。

しかし、そのネーミングは巨大な空間に妙にマッチしていて、むしろ潔さを感じる。そして、むず痒い「スーパー」という言葉。
北加賀屋という風土、それぞれのプロジェクト、そしてこれから足を踏み入れるアーティスト達にとってのこれからを想いながら、いったい“スーパーなデザイン”とはどんなものなのかとイメージを膨らませました。

それは、この工場跡地のようにいびつで、力強い、そして新しいモノに生まれ変わろうとするチャレンジ精神ような意思。そんな場所のもつ活力が関わる人にも伝わればなと思い制作していました。

それがこちらのロゴ。

画像2

作っているうちに結構な数のアルファベットを作成していたので、そのまま勢いでアルファベット全てを作成。ツールやサインにも展開できるよう書体化。

画像3


合わせて同敷地内に飲食のスペースを作るということで、こちらのデザインもお手伝いさせていただきました。工場の建物の裏口に急にたたずむそのキッチンは「スースーキッチン」というまた変わったお名前。異質な空間でありながらどこか愛嬌があり、また足を運びたくなるようなデザインを意識しました。サインに関しても、さながら怪しい異国の酒場に迷い込むようなイメージ。ワクワクがとまりません。

画像4

画像5


現在SUPER STUDIO KITAKAGAYAでは、アーティストの入居も完了し、様々なプロジェクトが動き始めています。コロナの影響を受けたタイミングではありましたが、今では活気に溢れ、新しい場所として確実に歩みをはじめております。イベントなどもありますので、ぜひ覗いて見てください。





2.ume, yamazoe

画像6

こちらの建築を担当されているOHArchitectureの堀井さんからお声がけいただき、奈良県奥大和地方、山添村にあるume, yamazoeのロゴデザイン・ディレクションなどをお手伝いさせていただきました。オーナーの梅守さんの想いはとても色濃いものでご本人が生まれ育った環境、人生、価値観、その想いをホテル(というのか宿というのかよくわからないもの)として具現化されたのが、この山添という土地にあるume, yamazoeです。

それは単なるハードではない、人の想いが宿った器のような感じもします。


最近ちょこちょこあるのですが、コンセプトからみつめて考えているとネーミングの提案まで差し掛かることがあります。今回も議論を重ねていく上である程度方向性が出てきたので、いくつかネーミングのご提案もさせていただきました。面白かったのが姓名判断で案を絞ったところ。ある程度理屈や道筋を立てて考えることが多いので、この決め方は想定外ながらもとても面白かったです。(実は自分の屋号決める時も姓名判断見てましたし)

決まったお名前は「ume,」。「,」はこの場所に行き着くことでひとつの区切りとなり、そして続いていく様な意味合いを持しています。

ちょっと不思議なロゴマークのデザインは調和をテーマにしたアイコンを表現。二つのモチーフ(正円と有機的な図形)が“交わり”“繋がる”ことで、新たな価値観が可視化されるよう意図しています。有機的な曲線は、いびつながらも美しさを表現し、“共行き(ともいき)”や“内向きと外向き”というような和(大和=奈良)の精神も含まれています。

画像7


合わせて今回クラウドファンディングにてサウナを作られるということで、そちらのロゴ化もお手伝いさせていただきました。
クラファンの詳細はこちら

ヒントとなるキーワードは、
・ume,との共生
・中は瞑想(生まれる)
・内と外
・湯気
・外は太陽(目覚める)
・人と自然
・雲海
・山並み
・調和

これらをヒントにどのようなものがふさわしいのか、形を探します。

画像8

画像10

画像9

火ともみれますし、そこに座り瞑想するような人にも見えます。内には流れる気のようなものがあり、サウナとそれを包む自然を通して生まれ変わる気配を感じさせます。

今回、実験的に制作のプロセスをフルオープンで動画のアーカイブ化する試みを行いました。梅守さんからも快く承諾いただき、ボツ案も含めたプロセスを残しています。よければご覧ください。



ここでしか感じられない体験と価値があると思いますので、気になった方はぜひ泊まってみてください。詳しくはこちらのHPまで。





3.The WorktuRe(ザ・ワークチュア)

画像11

かたちラボの田中さんよりお声がけいただき、デザイン・アートディレクションを担当させていただきました。「ワークに、すきまを。」というコンプトをもとに、最低限のスペースでより気軽に、よりよくワークできるような家具を販売するプロジェクトです。すきまを意識したプロダクトはまさに現代(コロナの状況も相まって)に寄り添う形かと思います。

それは、単なるモノだけではなく、貿易をはじめ、素材の取りかたなどの製造工程、販売方針、ブランディング構築にいたるまでのプロセスの新しいモデル。

ブランディング的な要素を含めた、息の長いプロジェクトとしてデザインをお手伝いさせていただいています。これから同じ、モノを売るもの同士としてもとても参考にさせていただいています。

イラストには山内庸資さん。写真はケタケタスタジオの原田康雄さんにお願いしました。WEB制作はかたちラボのエース、タナカサヨコさん。

画像13

画像12





どのプロジェクトも思い入れが強いので、どうしても長くなってしまいますね。疲れてしまったので、とりあえず今日はここまで。
また続きは書けたら書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?