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ここまでの道のり #2 高校進学「ここに原点があった!」

高校進学してからの話です。

「お前は今日からウエケン」

受験せずにスポーツ推薦で造園土木科の高校に進学した私は、4月に部活が始まり、武道場で先輩に挨拶したその日から「ウエケン」というあだ名で呼ばれるようになりました。当時、身長165cm、体重76kgの私は、自宅から学校まで1時間かけて自転車通学し、ハードな部活のおかげで体重を65kgまで落とすことができました。
部活では3年間県大会や中国大会で入賞し、全国大会に出場し、高校3年の時には主将を務め、弐段を取得しました。

地方の新聞に掲載

勉強に関しては、元々少林寺拳法部に入部することを前提に造園土木科に入学したため、その分野にはあまり興味を持てませんでした。
特に測量の授業では器用でない私は苦戦し、興味を失いましたが、実習が多かったため、机に座ることを考えれば、その点は良かったです。

造園の授業
土木(コンクリート強度の実験)授業

「さぁ進路をどうする?」

高校2年の後半からは進路を決める必要がありました。クラスの90%が就職し、残りは専門学校や大学への進学でした。
しかし、私にはやりたいことがなかったんです。
夢はプロレスラーになることでしたが、身長と体重が足りず、メキシコに行けばなれるかもしれないと思いましたが、その勇気はありませんでした。
そんな中、高校3年になり、進路を決める時が来ました。学校に来る求人は造園会社か土木建築の会社ばかりでした。
警備会社からの求人もありましたが、少林寺拳法をしていたからという理由で友達に勧められましたが、気が進まず、どうしようか悩んでいました。

「運命の一冊」

そんな時、私がこれまでで最も読んだであろう「格闘技通信」に掲載されていたある格闘家がスポーツトレーナーとして活動しながら格闘家としても活躍している記事を読み、「ピン」ときました。
スポーツトレーナーになれば、プロレスラーや格闘家をサポートできるかもしれないと思いました。
少林寺拳法部を引退する前から実践的な格闘技に興味を持っており、キックボクシングをしたいと思っていましたが、田舎でジムがなく、フルコンタクト空手の道場に友達と一緒に入門しました。

「少林寺拳法からフルコンタクト空手へ」

入門後すぐに選手稽古に参加し、1か月後には試合に出場しました。1回戦は判定勝ちしましたが、2回戦で下段蹴りを受けて敗れましたが、その経験から空手の選手としてもやっていけると感じ、スポーツトレーナーの勉強が選手にも役立つと思い、ますますその道を目指すようになりました。

誰も読んでいないだろうと思われるほこりのかぶった「専門学校全集」のような本を手に取ると、スポーツトレーナーの専門学校が福岡、大阪、東京にあることを知りました。カリキュラムには解剖学、生理学、栄養学、トレーニング理論、ストレッチ、スポーツマッサージ、テーピングなど、学びたい内容が盛りだくさんでした。人生で初めて勉強したいという気持ちになりました。

「前例がない!!」

そして、担任に進学する意向とスポーツトレーナーの専門学校への進学希望を伝えましたが、担任の反応は驚きの表情でした。
進路相談シートには専門学校への進学のみを記入していたため、担任は測量や土木、設計関係の専門学校の資料を用意していました。造園土木科からスポーツトレーナーの専門学校に進学したいという生徒は今までいなかったため、進路相談主任と担任はスポーツトレーナーとはどういった仕事か、どこで学ぶのか、就職先はどうなるのか、生計を立てられるのかといった質問で困惑していました。

「思いを胸に」

しかし、私はプロレスラーや格闘家のサポートがしたいという一心で、空手の選手としても役立ち、練習する仲間にも貢献できると信じていました。その思いだけが私を突き動かしていました。



続く




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