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半年に1回は愛猫の健康診断をしなきゃダメ!ゼッタイ!

ども。今回は久々に猫のお話です。私の愛猫ゲンが亡くなってからというもの、時の流れが早いのか?遅いのか? とにかく3ヶ月が過ぎました。

ゲンの遺品の整理、ゲンの闘病により中途になっていた母の遺品の整理もようやく目途がついたものの、いまだ私はペットロス・お袋ロスの真っただ中におります。

小比類巻かほるさんの「I'm Here」や「サナトリウム」、ブルース・スプリングスティーンのアルバム「THE RISING」に収録されている「You're Missing 」らの曲が私の心を捕らえたまま放さない今日この頃です。

ちなみに佐野元春さんの「グッドバイからはじめよう」を聴く心境になるにはもう少し時間がかかりそうです。

Beginしなきゃと自分に言い聞かせ、BeginしているつもりがまだまだBegin出来ていないのでしょうね。

そういったロス感は時間がそのうちに解決してくれるものとは思いますが、何となく時間に身を委ねているとどうしても母やゲンのことが脳裏をよぎります。

今回の記事は愛猫ゲンの闘病についての総括的なもので過去の記事と重複している部分もあろうかとは思いますがどうかご容赦願います。

さて、最愛の母が亡くなったのが2020年12月中旬、愛猫ゲンに目に見える異変が生じたのは本年2021年1月中旬でした。

それからゲンが亡くなる6月16日までの丸5ヶ月間、私はゲンのためにとことん全力を尽くしました。

それは一言で言えば後悔をしたくなかったからです。ありふれた理由ですね。

昨年末に亡くなった高齢母の闘病介護にも時間とお金に糸目を付けることなく全力を尽くしたつもりでした。

しかし母が亡くなって間もなく、ああしておけば良かった、こうしておけば良かった、もっと私が頭を使って要領よく、賢く動いていればあと半年や1年は母の命は続いたかも知れないと。

なぜあのやり方・このやり方を母が亡くなる前に思いつかなかったのかと…

そしてゲンの異変発覚です。そりゃーもう、絶対に完璧な対応・立ち振る舞いをしてみせる。自分は100点満点の飼い主にならなければならないと心に固く誓った訳です。

実際に何をしたかといえば、

・まずはゲンを動物病院へ連れて行く
・病気、お薬、フード・サプリ関連を徹底的に調べたおす
・母の闘病介護の時にも行っていた会社の昼休み1時間を利用して一時帰宅する

などですね。

そうです。大したことはしていません。

昼休みの一時帰宅は多少レアかも知れませんが、たまたま自宅と会社がそれが可能な距離感であったに過ぎません。

なにも一時帰宅のために転職した訳ではありませんので、この偶然の距離感はとても幸運でしたね。

ゲンが亡くなってからというもの、私は何かやり残したことがあるのでは? 何かほかに試すべきことがあったのでは?と自問自答を繰り返していますが何も思い浮かびません。

・右あごの切除の検討
・緩和ケアとしてのチューブ給餌の検討
・分子標的薬パラディアの投薬
・腎不全薬テルミサルタン・ラプロスの投薬
・ステロイド薬プレゾニドロンの投薬
・食欲増進剤レメロンの投薬
・各種フード・サプリの導入
・食事、飲水、トイレ環境、寝どこ・居場所等の更なる充実
・室温、湿度の管理
・昼休みの一時帰宅

等々を実施しましたがまだ何かあったはずだと思い、再度ネットでいろいろと調べても私がやり残したことは中々見当たりません。

放射線治療や抗ガン剤は外科手術と組み合わせてやるのが基本で、単独やってもほぼほぼ意味がない様ですしね。

あと、皮下点滴が残っていましたがあれは脱水予防がメインの様で、ゲンは亡くなる前日まで一応自力でお水を飲んでいました。

また、お薬はラスト1ヶ月半位はお水に溶かして1mlのシリンジ数本を使って朝晩、超高速投薬していましたし、おしっこも出ていたので皮下点滴は実施していませんでした。

獣医さんもお水を自力で飲めているうちは、もうストレスになるだけなのでやらない方が良いと…下調べ・エア皮下点滴のイメトレもしていたのですが…

うーん…まあ、全然お水を飲めていなかった訳ではないのでやる必要はなかったんだろうなぁということでその後悔・やり残した感はないですね。

要はですねぇ、ゲンの異変発覚後の私の行いは完ぺきだったのです。

母が亡くなった時に思ったやり残した感、最後の望みをかけ損ねた感、そういった後悔がないようにとゲンと向き合い、実際に成し遂げることが出来たのです。

ゲンもさすがにラスト3日くらいはグロッキーになってしましましたが、扁平上皮癌の余命は3ヶ月程度と言われているなか丸5ヶ月間生存しました。

その間過剰グルーミングやふらつきや便秘などの症状にも見舞われたものの、ラスト3日間以外はQOLは保てていたと見ています。

もうね、狙い通りでしたね。
いかにゲンのQOLの低下を緩やかなものにして天国にいる大好きだった母の元へと導いてあげるか?という私の狙いは。

我ながら実に見事な丸5ヶ月にも及ぶ看取りでした。私は飼い主の鑑といって良いかも知れませんね。

獣医さんからも度々、
「お父さんホントよくがんばってますねぇ、一生懸命で勉強もよくしてらっしゃるので話が通じやすいので助かります」的なお言葉を頂戴していたくらいです。

まあでも実際いますからねぇ。診察室の前で順番待ちをしていると診察室の中の会話が漏れ聞こえてきたりします。

獣医さんに対して、はいはいはいはい言ってるだけで分かってるんだか分かってないんだか、何だかよく分かんない飼い主さんって。

ペットのことは心配だけど面倒くせー話は勘弁みたいな。

そういった意味じゃ私って飼い主としてメッチャ立派じゃね? 立派でしょ? 立派だよね? 立派だろぉ! なあっ!

はいっ! 以上ここまでで薄っぺらくてくだらない自画自賛は終了です。

とにもかくにもゲンに異変が生じてからというもの私は全身全霊を込めてゲンの闘病サポートを全うした訳です。

繰り返しですが、試したかったこと・やり残したこと・後悔などは無いはずなのに何とも言えないモヤモヤ感は決して消えることはありません。

これはいわゆるペットロスってやつか?

各種の猫グッズはもとより母が使っていた介護ベッドも無くなり、狭いながらもガランとなってしまった我が家。

お袋ロスにペットロス。そりゃまあーそうなんですけど何かが違う気がしてなりませんでした。

ここでようやく本記事のタイトルにつながります。長かったでしょうか?

扁平上皮癌の余命は一般に1ヶ月から3ヶ月と言われているなか、ゲンは丸5ヶ月間QOLを保ちながら生存した訳ですが、結局のところ、それがどうした?って話です。

5ヶ月って、たかが2ヶ月ばかし延命出来ただけじゃんって思う訳です。
2年間生き延びたんじゃあるまいし…

要はですねぇ、いくら全身全霊を込めて、時間と金に糸目を付けずに完璧な闘病介護・看取りを行なったとしても、そんなもん異変が発覚してからじゃ所詮すべては後の祭り、オセーんだよって話です。

愛猫の異変が目に見えて分かる状態、こりゃ動物病院へ連れて行かなきゃヤベーかな?って飼い主さんが感じた時は、もう時すでに遅しの場合が多分にあるということです。

あわてて動物病院へ連れて行ってそれで何とかなったとしても、それは単に幸運であったに過ぎないと思いますね。

やはり病気はペットも人間も早期発見の早期治療に限ります。

そこで半年に1回の愛猫の健康診断です。触診と血液検査とレントゲンですね。ちなみに犬猫には腫瘍マーカーはないっつーか、ないも同然です。

それはそれとして、もし私がゲンを定期的に健康診断に連れて行っていたらレントゲンで扁平上皮癌をもっと早くに発見出来ていたかも知れません。

しかし扁平上皮癌を確定させるためには全身麻酔を掛けての腫瘍の一部摘出が必要です。

なので、たとえレントゲンでもその疑いを指摘されたらその時点で、代表的な副作用は下痢や嘔吐程度とされている分子標的薬パラディア錠を試すのです。

もしそれを実践できていたら扁平上皮癌を完全に撲滅出来ていたかも知れません。

もちろん、パラディアは扁平上皮癌が確定しないと処方できません!などと言われる可能性は高いですが、そんなもんは個人輸入と言っても単なるネット通販で2万円くらいで買えちゃう訳ですから買っちゃえば済む話です。

しかし当然のことながら全ては自己責任です。

そもそもパラディアは重篤な副作用はないとされていますし、下痢や嘔吐が顕著になったら止めればいいだけの話です。

投薬方法についてはゴム手袋&マスク等の使用が必須ですが、これはもう飼い主さんが頑張るしかないですね。

あとは獣医さんがそういった自己責任の投薬を良しとするか否かですが、扁平上皮癌が邪悪度MAXの病気であることを考えれば理解してくれる可能性は十分にあるかと思います。

獣医さんとしては立場的にホイホイとパラディアを処方する訳にはいかないと思いますんでね。

話をまとめますと、

・獣医さんに扁平上皮癌の可能性を指摘される
・分子標的薬パラディア錠なるものがあるらしいですけど、と尋ねてみる
・パラディアは確定診断させないと出せません。
 確定させるためには全身麻酔がぁー!などとと言われる
・パラディアはネット通販の個人輸入で買えるみたいですけど、
 自己責任で投薬しちゃマズイですかね?
 副作用もそれほどでもないみたいですし…などと尋ねてみる

あとはその獣医さんがどんなリアクションをするかですね。

・あくまでも自己責任ということで了解してくれるか?
・こうこうこうだからやめておけと言うか?

やめておくが吉という説明に納得出来たらそれはそれで良いですし、納得が出来なければ他の動物病院にあたってみても良いかも知れませんね。

まあでもとにかく扁平上皮癌は最低最悪の病気であることは獣医さんも百も承知だと思いますので果たしてどんなことを言ってくるか?

しばらく様子を見ましょう!などとお茶を濁している内にじゃんじゃんと進行していくことは間違いないんでね。

なんだかパラディア激推しみたいな記事になってしまいましたが、あくまでも個人的な体験に基づいた一つの見解に過ぎませんのでご容赦を。

扁平上皮癌といっても鼻や耳に腫瘍が出来てレーザー治療だかなんだかで難を乗り切っているケースもあるそうですしね。

ただそうは言っても扁平上皮癌は再発がデフォみたいなのでどうなんでしょう?

あー、ゲンが元気だった頃に健康診断に連れて行っていたら、扁平上皮癌なんてやっつけることが出来たかも知れない、少なくとも余命プラス2ヶ月以上の年単位で生かしてあげられたであろうと思うと慙愧に堪えません。

何が完璧な看取りだってーの?
看取り以前にやることやってねーじゃんオレ。

あとでジタバタするくらいなら半年に一度は健康診断に連れて行くべきでした。やっぱり後悔を避けることはできませんでしたね。

どうしても半年に一度の健康診断に愛猫を連れて行くのは困難だというなら、せめて自宅で触診をしてあげて下さい。

顔だけじゃなく全身の触診を。撫でるのとは違いますからね。

どこかに変な出っ張りがないか?
くまなく探す、見つけてやる!ぐらいのつもりでね。

そうすれば多少は早期発見につながることでしょう。多少は…

多少はというのは、触診で異変を確認できたということはそれ相応に進行してしまっているということです。

なるべくなら触診で気付く前、表面化する前に気付いてあげたいので、やはり健康診断がおすすめということになります。

しかし獣医さんにもテキトーな奴がいます。

テキトーな触診で異常に気付かない可能性も普通にありそうですので、私的にはどうせ健康診断をするのなら、余分にお金を払ってでもレントゲン検査をすることをおすすめしたいですね。

以上、半年に1回は愛猫の健康診断をしなきゃダメ!ゼッタイ!でした。ありがとうございました。


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