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愛猫ゲンに過剰グルーミング問題勃発!

現在の愛猫ゲンが扁平上皮癌に侵されている云々の話は、私の猫関係の記事をお読みになられた方でしたらご存知かと思います。

タイトルにある過剰グルーミング問題に入る前に例によってちょっとおさらいをさせて下さい。これまでのいきさつはあっちの記事を読んで下さい!
なんて言いませんのでお許しを。

さて、猫の扁平上皮癌の余命は外科手術をしない場合、概ね1ヶ月~3ヶ月と言われているようです。

しかしその1ヶ月~3ヶ月とは一体どの時点から数えたものなのかは私にはよく分かりません。

目に見える何らかの異変が生じた時点からなのか?
あるいは何らかの検査によりその疑いが高いという予想的な診断が出た時点からなのか?

間違いなく扁平上皮癌であるという確定診断をさせる場合は、腫瘍の一部を切除するために全身麻酔を要します。

しかし全身麻酔はリスクがとても高いので、すべての猫が扁平上皮癌を確定させている訳ではなかったりします。

また、癌による異変が目に見えた時は既に癌が進行している訳で実際に癌が発生したのは異変が目に見える前だったリします。

正しいか正しくないかは分かりませんが、私的にはゲンの異変に気づいた時を余命のスタート時点として考えております。

ゲンの異変の始まりは2021年1月10日頃で
・12年間カリカリオンリーだったのに一切食べたくなった
・噛み癖もピタリと止まった
・あくびをしていない
これがゲンの扁平上皮癌の始まりであるという認識です。

この記事を書いているのは5月13日ですので1月10日が余命の始まりだとするとリミットの3ヶ月は過ぎ、4ヶ月約120日もったことになります。

だからと言ってべつに余命を超えただのへちまだのを言うつもりはありません。

むしろヤバい、そろそろ連れて行かれそうだなというヒヤヒヤした気持ちで一杯です。容態急変とかね。

いつも通り前置きが長くなりましたが、丸5ヶ月生存も視野に入りつつあるとはいえゲンの癌はちゃくちゃくと進行している様です。

右あごに腫瘍発見→口内に出現→目元まで来ている、つまり上方向に進行している事は過去の記事に書きましたが、どうやら予想通りに更に上方向、頭部へと進行している様です。

これは想定の範囲内ですが最近では想定外の出来事も発生しております。

それがタイトルにある「過剰グルーミング」です。
早い話が自分の体をグルーミングしまくりの舐めまくりってことです。

あまりにも舐めてばっかりなもんだから、遂にはその部分の毛が無くなりハゲてしまうというものです。

ゲンの場合は左前足と喉の下あたりがハゲてしまいました。日に日にハゲていった印象でモロにハゲてしまうまで1週間程度という意外?な速さでした。

ん?これってハゲてんのか?と、毛がフードでベタッとなったせいで毛の分け目部分がハッキリしているだけなんじゃないのか? などと私がグズグズしていたのが災いしましたね。

ゲンは口の開閉がほぼ出来ないため、喉の下はよだれと共にウエットやペーストフードがこぼれて汚れてしまいます。もちろん口の中も廻りも食べ残しで汚れてしまいます。

汚れているところは努めて優しく拭いてあげるようにしていますが、顔の内部は腫瘍に侵されていますし歯周病でもあるので右顔は一切触らせてくれません。

また、腕(前足)については左右関係なく触られるのを異常に嫌がります。

おそらくというかほぼ間違いないと思いますが、食欲不振と胃ろうチューブに挑戦のための2度の入院において、注射なり点滴等で痛い針を刺されたことがトラウマになっているのでしょう。

要は、

・口まわりがウエットやペーストフードで汚れている
・汚れた舌で腕を舐めるので腕が汚れる
・その汚れた腕で汚れた左顔を洗う
・そうすると腕が汚れるのでまた腕を舌で舐める
・その汚れた腕で汚れが残った左顔を洗う
・また腕が汚れるので更に腕を舐める

このループです。

気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、顔を洗うのはあくまでも左の顔です。

右の顔は触れると痛むのでしょう、右顔は洗いません。(ちなみに喉の下は舌で似たようなループ)

ですのでゲンの右顔はウエット・ペーストフードがこびりついています。

暖かくしたウエットティッシュで超そーっと拭いてあげたりもしますが、何しろこびりついていますのでそれでは汚れは取れません。

汚らしいですし匂いもしますし衛生的にもよろしくないですが仕方ありません。

ただ、過剰グルーミングについてググってみると最大の原因は「心因性ストレス」なのだとか。

フードによる汚れもストレスの一因だとは思いますが、カリカリを食べられない現状を考えますと如何ともしがたいものがあります。その他のストレス要因として考えられるのが口からの投薬です。

腎不全のお薬であるテルミサルタンは粉末にしてちゅーるに混ぜても問題なく舐めてくれますが、分子標的薬のパラディアや抗生物質のエンロクリア、ステロイドのプレドニゾロンはそうはいきません。

パラディアは抗がん剤の一種で放射性物質が含まれているのか、割ったり砕いたりは厳禁だそうです。

水に溶かして飲ますことはOKですが、チューブ給餌は断念しましたので水に溶かした液体を細いシリンジか何かで飲ますことは可能ですが、うまいこと飲ますのは難しいかな?という予感がしているので実施していません。

ゲェッ、なにコレ! この水すげーマズイ! こんなもん飲めるか! という感じで口から溢れかえって大変なことになりそうです。

何度も書いているようにゲンの口は開きませんが舌が出ていて大体小指分1cmくらいは常時開いています。つまり口を完全に閉じることも出来ないのです。

私はその1cmくらいのスキマからパラディアを投薬しています。私的には手際よくチャチャッと高速で投薬していますが、それでもゲンは嫌がっています。この投薬行為がゲンのストレスになっているのだろうと思います。

考えられるゲンの最近のストレスをまとめると
・フードの汚れによるストレス
・投薬によるストレス
・そもそも病に侵されていて悪化していく一方の体調不良によるストレス

正直このくらいしか最近ゲンに加わったストレスは思い浮かびません。
しかもいずれのストレスも取り除くのが困難だというジレンマ。

トイレ環境・お水の交換・食器の高さや角度は病気になる以前から重要視していますが、更なる改善が必要かも知れません。やれることは何でもやらないと…

しかし下手なことをするとそれが新たなストレスになるかもというこれまたジレンマ。難しいところです。

過剰グルーミングの根本解決はストレスの除去ですが、それは難しそうなのでとりあえず対処療法的なことを行っています。

一つは、皮膚の保護のために思い切ってゲンに服を着てもらうことにしました。

楽天で購入したTissue's Trunkさんの猫用タートルネックシャツです。

長袖ではなくタンクトップなので腕は丸出しですが、とりあえず首下・胸元は保護することが出来ます。

服を着さす時は異常に嫌がりますが、いざ着てしまえば意外と平気なのにはホッとしました。

丸出しの腕はサポーター・靴下みたいなチューブ型包帯なるものを試しましたがすぐに脱げてしまいましたね。

両腕相応の長さに切った一本のチューブ型包帯に各腕を入れられる穴を左右に開けて、首根っこ・肩越しあたりから回して各腕を挿入すれば脱げない様な気もしますが、それがストレスになってもマズイので今のところ実施はしていません。

ちなみに私が購入したチューブ型包帯は、
アルケア ストッキネット メリヤス編みチューブ包帯(純綿製) 10192 2号(5.0cm×18.0m) なるものをアマゾンで購入しました。

あと、結構いい感じに効果を実感出来ているものがあります。それはサプリメントの「ジルケーン75mg(日本全薬工業)」というものです。

ジルケーンはミルク由来の成分だとかで母乳的な安心感が得られ、心が落ちつき穏やかになるというものです。一言で言えばリラックス効果ですね。

その子その子で効果の有無があるようですが、おかげ様でゲンには効果てき面でした。

過剰グルーミングに限らず、なんというか、愛猫を少々大人しくさせたいというご希望があるのであれば、30カプセルで2500円程度の商品ですし副作用的なこともほぼほぼ無いので試してみる価値はあるかな?と思っています。

てか、昨日今日発売された商品ではなくかなり有名な商品のようなのでみなさんとっくの昔に知っていたかもですが…

ジルケーンはカプセルなのですが私はカプセルから粉末を取り出し、1カプセルの半分を朝晩ちゅーるに混ぜて舐めてもらっています。

犬猫用の抗うつ剤はあっても精神安定剤的なお薬はない?のでジルケーンはホント重宝しております。

人間で言えば精神安定剤を服用すると、”ふぬけ”みたいな感じになることも少なくありません。

しかしジルケーンはあくまでもサプリ・食品に過ぎないのにもかかわらずリラックス効果が目に見えて確認出来たので、私的にとても良い商品だと思いました。

そんな訳でゲンの「過剰グルーミング」にはかなりパニクりましたが、とりあえず下記の対処でしばらく様子見といった状況ですね。

・服を着ることで首下への過剰グルーミングが物理的に出来なくなった

・ジルケーンを飲み始めたことでむき出しの両腕への過剰グルーミングが減った

なんとかゲンの命が尽きるまでにハゲたところの毛が生えてくれれば良いのですが…なるべくきれいな状態で逝かせてあげたいんでね。

以上、愛猫ゲンに過剰グルーミング問題勃発!でした。最後までお読み頂きありがとうございました。


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