時代を読むフランス語メモ【7】
今回ご紹介する言葉は、日常生活に密接したコロナ禍の中で生まれた造語です。
drive piéton (m)
この言葉は2つの単語を組み合わせた造語です。
driveというのは英語のドライブから来ています。ドライブインとかドライブスルーとかのドライブです。参考までに、以下がLe Robertのオンライン版による定義です。
Service permettant de retirer une commande tout en restant à bord de son véhicule.
Point de retrait d'une telle commande. Le drive d'un supermarché.
もう少し具体的に言うと、事前にネット注文をして店頭で引き取りができるスーパーのサービスのこと。特に、郊外の大型スーパーを中心に展開されていて、店内に入らずとも、車で行って注文した商品をピックアップできるので、コロナ禍を契機に需要が一段と高まりました。
ちなみに、ドライブ専用の店もあります。店側としても、現地での会計はなく、従業員は倉庫から注文の品物を集めて準備するだけでいいということで採算が良いようです。
さて、一方で、市街地にあるスーパーでは車でアクセスすることができないところばかりですよね。そこで、徒歩で店に行きピックアップできるようにしたのが、このdrive piéton(piétonは歩行者の意味)というわけです。
個人的にもコロナの影響もあり、なおかつ時間が節約できるので、このサービスを利用することが多くなりました。ここ最近は、スーパーの中で時間をかけてゆっくり買い物する機会がめっきり減ったなと感じます。
最後に用例です。
Après le « drive », le « drive piéton » séduit les consommateurs français(Les Échos)
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