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佐藤可士和さんの打ち合わせ

私が尊敬する経営者の一人である佐藤可士和さん。
「打ち合わせはクリエィティブな行為そのもの」と仰っています。


よくある「打ち合わせの質を高めるコツ」は私の場合、
・参加者にアジェンダを事前に共有する
・会議中はISSUEを特定する、ISSUEを押さえ続ける
・数字を前提に議論する
・会議後は各人のToDoを決める
このあたりをいつも心掛けていますが、佐藤可士和さんは切り口が違いました。会社の会議では事業の現状を共有して打ち手を整理するといった、一定の型に収まりがちですが、会議の参加者に向き合い気持ちを引き出すことが返って現状を俯瞰的に捉える効果的な方法かもしれません。

一部記事の抜粋とメモ

オンラインやデジタルにはもちろんその強みがありますから、リアルとアナログを対立させて考える必要はないでしょう。例えば今のデジタルカメラなら、肉眼では捉え切れない微細な部分まで鮮明に映し出せる。それを見ることも私たちにとっては現実の体験です。しかし、デジタルデータで温度や匂い、手触りを送ることはできない。物事の全体像を伝えるという面ではやはり弱点があります。

・事業の現状を把握するには数字から、本社から、ではダメ。現場、現物に触れ物事を立体的に捉えなければ本質を見極められない。

僕が打ち合わせで心掛けているのは、相手の本音というか、むしろ本人も気付いていない課題や理想を引き出すことです。そうした話がコンセプトづくりや戦略策定の質を高める要素になります。ただ無意識下にある潜在的な思いというのは、あらかじめ用意された内容だけをやりとりしていてもなかなか出てこない。こちらからいろいろな話題を投げかける必要があります。

・業務報告や計数報告のような会議では、事業の状態に目が向きなかなか社員の状態に目が向き辛いケースが多いように思う。より長い目線で捉える事業責任者や経営者は、定例会議とは別に社員との接点を意図的に作り、戦略策定やビジョンを棚卸しする時間を設けるべし。

最後に

リモートワークにより仲間との雑談が格段に減りました。職場ではフラっと話すつもりが気付けば1時間も話し込んでいた…というのはありました。意外と無駄に思える会話でも後になって効いてくることは多々あります。打ち合わせしかり、雑談しかり、どんな場面でも仲間の考えを引き出せる経営者でありたいです。

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