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NPOで子供相談ボランティアの経験を生かす

子供の相談ボランティア


河原部社では仕事に加えてプライベートを充実させることや、副業を行うことを推奨しています。同僚の皆さんそれぞれ副業があったり、プライベートで取り組んでいることが多々あります。こういった会社の文化と風潮に影響を受け、私自身も去年の4月から某団体で子供の相談ボランティアを行いました。

昔からカウンセリング、人の話を聴くこと、心理学に興味のあったことや、普段業務をする中で中高生から相談を受けることも多かったので、プライベートと仕事に取って両方ともプラスなことであったので子供の相談ボランティアには意欲的に取り組みました。

ボランティアになる過程で子供の発達や相談の受け答え方など、相談役になるために必要な知識とノウハウを取得するために研修を約6回ほど受けました。それぞれの機関と分野のエキスパートの話を聞いたり、ロールプレイを行ったことで、相談役として子供に関する包括的な理解を持ちつつ、実践的な話の聴き方を学びました。


研修を行う中で特に印象に残ったのは「聴くこと」の重要性を改めて確認させてくれたことでした。一番思い出に残っているのはロールプレイをみんなで行う中で、聞き手が話し手にどんなことを言えばいいのか考えすぎてしまい、実際に話を聴くことを忘れることでした。話を聴いていなかったがために適当な返答を聞き手にしてしまうことで、「この人は話を聴いていないんだな」と話し手が感じることから「聴く」という行為が成り立たないことです。こういったことが起こると秒のレベルで話し手は喋る気を失ってしまうことに気づきました。つまり、話し手に思う存分にワクワクすること、将来のこと、心配なことについて喋ってもらうときは、その瞬間に集中を切らさずに「今」の会話に100%のフォーカスをして聴くことが大事とヒラメキました。

聴くこと=思いやり

「なんでそこまで中高生の話を聴くことにこだわるの?」と友人や知り合いに聞かれることがありますが、一番大きな理由は

「話を聴いて彼らの理解をすることは思いやりを表現すること」だからです。

部活動や学校の成績、好きな人との恋愛、友達との喧嘩、進路の悩み、大人の我々が一見すると些細なことに感じますが、12歳~18歳の年齢の彼らにとってはその一つ一つのことが超絶な喜びでもあり、人生最大の失敗でもあるわけです。

私が高校生の時も大学進学に悩みに悩み抜いて、色々な人たちの意見や感想に振り回されて辛い思いをしたのを覚えています。それも今となっては「なんであんなに悩んでいたんだろう?」というシンプルな謎ですが、よくよく考えると他の人と違う決断を、自分でしなきゃいけないという当時の私には重量が大きすぎるプレッシャーでした。

つまり、年齢や立場を超えて中高生の話を聴くことは「ほら、私は年齢も立場も違うけど、あなたの存在を理解しようとしているよ」と言葉ではなくて行動で示しているようなものだと信じています。一生懸命その瞬間の話を聴いていれば中高生の彼らでも「この人は今、何か私のためにしているな」と肌身で感じ取ってくれるんじゃないかなぁと思っています。

もちろんコーチングやアドバイスは大事ですが、信頼関係を構築する上で絶対的に必要な「思いやり」が存在していないと、これらのことは意味のなさない会話の音になってしまうかもしれないと思い、丁寧に以下のステップを行おうと意識しています。

  1. 「聴くこと」で思いやりを感じてもらい、信頼関係を築く

  2. 話のポイント再度を「聴いて」「理解する」

  3. 「聴いた」話を踏まえて丁寧な指摘やアドバイスをしてみる


まとめ

まず初めに、新しいことにチャレンジする姿勢や、プライベートで何かしらの活動をするという河原部社の雰囲気や文化があったことはボランティアを行う上で背中を押してくれました。このように「やってみたいな」ということも、適切な環境に置かれれば「やろう!」という意識にきっかけになるということを実感しました。

そして「聴くこと」に関してはこれからもしっかりと意識して行い、その行為が「思いやり」を示していることにつながっている事を忘れずにいきたいものです。

それでは see ya! 

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