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折返し地点は48歳

今朝(7/19)の日本経済新聞から『新常態「その仕事、AIで」〜定型業務の求人30%減』。

  従前からの人手不足に加え、コロナショックによる非接触化ニーズによって仕事の自動化、省人化が進んでいます。
  記事によると、「自動化されやすい業務」の求人が大幅に減少している一方、コロナの不況下においても企業のIT投資は伸び続け、それによって新たな業務(求人)が増えているといいます。

『AIはヒトの仕事を奪うのか?』

  様々な場で議論が行われていますが、そもそも従来の枠組でいうところの“仕事”は確実にAIやロボットに移管されていることは事実であるようです。しかし、既存の産業の枠組(業際)が破壊されている今、“仕事”や“業種”を従来の基準で考えること自体が間違いなのかも知れません。

  そして、変化する枠組に適応するにはヒトは学習を続けるしかありません。
人生100年時代と言われ、政府は75歳定年に向けた議論を始めています。もしヒトが働く期間が22歳〜75歳までだとしたら折り返し地点は48歳。これまではそろそろ“逃げ切り体制”に入る年齢です。また現行の賃金カーブでは間もなく下降へと転じる微妙な時期です。

  さらに、「日本では熟練技術者への信頼が自動化の障害になってきた面がある。コロナは日本のものづくりのデジタル化を後押しする」とのコメントは、日本のモノ作りが“インテグラル(擦合せ)型”から欧米流の“モジュラー型”へと移行する可能性を示唆します。雇用システムが“ジョブ(職務)型”へと移行することも併せて、折返し地点以降は相当厳しい登り坂になることは間違いありません。

  「40(50)代の学び」は、シニア予備軍にとって不可欠な生き残りの条件であるとともに、企業にとっても高齢化の中で活力を保つために不可欠な課題なのではないでしょうか。

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