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人材要件の言語化の極意

 グループとしてのデビューを目指す9名のオーディションとレッスンの過程を描いたドキュメンタリー番組「Nizi Project」 。全20話がHuluで放送され、注目を集めているのはプロデューサーのJ.Y. Park氏。都度メンバーたちに伝えられた数々の言葉が示唆に富むもので、「人材育成の教科書」とも言われ、ビジネスパーソンにも注目されています。
  ダイヤモンドオンラインの連載記事。今日紹介する記事が伝えているのは「人材要件の言語化」の重要性についてです。

   記事は、Park氏がオーディションでメンバー選抜の基準とた①ダンスレベル、②ボーカルレベル、③スター性、④人間性、という一見曖昧とした4要素が、極めて明確に“言語”化され、指導や審査の中で一貫してその“言語”が用いられている点を指摘しています。
   例えば、③スター性、④人間性、は次のように定義されています。

③スター性=パフォーマンスを見た後で、前よりももっとその人を好きになっていること
④人柄=身近な人に認めてもらい、人をひきつける力(トレーナーによるレッスン態度の評価、スタッフや参加者など周囲の人からの評価)

   もちろん、評価者の主観が立ち入る余地が全くないわけではありませんが、私が感じる「明確さ」とは決してデジタル化(定量化)するということではなく、“スター性”“人間性”といった単語を。情景が思い浮かぶ文章で表現しているところです。

   その効果は、その評価をメンバーに伝えるときに最も発揮されます。
実際にPark氏はあるメンバーに次のような言葉で伝えています。
「実力で判断したら不合格にするのが当然だけど、家に帰っても●●さんが頭から離れないと思います。君という人のスター性を見て合格にします。」

「コミュニケーション能力」が高い人を採用したい
お客様に「質の高いサービス」を提供したい

   ここにとどまることなく、「どんな場面でどんなコミュニケーションを行うことができる能力なのか」、「どんなお客様がどんな満足を口にするようなサービスなのか」、を描写力の高い文章にするための思考や議論が必要なのです。


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